「ご当地映画でも怪獣映画でもなく、まあ、お笑い映画。残念だけど正直、それほど面白くはない。」怪獣ヤロウ! あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ご当地映画でも怪獣映画でもなく、まあ、お笑い映画。残念だけど正直、それほど面白くはない。
関市は刃物の町、ということは知っていたが、新潟県と勘違いしていた。すいません。同じ一文字の燕市と混同していたみたい。
さて、監督はインタビューで、ご当地映画の枠を怪獣映画でぶっ壊す、てなことを言ってるけど、ご当地怪獣映画ってフツーにありそうだから。円谷プロ監修で怪獣映画つくりに青春をついやす地方公務員の姿を描く。主役は田中圭。いかにもありそうでしょ。今思いついたんだが。
この作品は、ご当地映画を怪獣映画にすり替える試みを面白おかしく描いている。いわばパロディのパロディ。多重構造なのです。でも全ては笑いに直結する方に向かい、結局はお笑い映画が出来ました!っていう感じ。さすが製作総指揮 太田光代。
もちろん別にそれは構わない。大いに笑えれば。だけど全般にスベリぎみ。監督の関市への愛は感じられたけどね。
面白くない理由はいろいろあるだろうけど役者について言えば以下の3点。
まず、三戸なつめさん。貴女はコメディエンヌの才能は全くありません。
ついで清水ミチコさん。いつもながらの怪演。高山市の出身で岐阜県では超有名人の貴女が映画に出演した意味合いはとても大きいのだろうけど、アクが強すぎてこの作品には合ってません。
そして主役のぐんぴぃ。最後に裸になるところ、監督は「体の震えと脂肪の動きは全く想定外。人類史上誰も見たことのない映像が撮れた」と大絶賛しているが、そうか〜?正直期待外れ。当該シーンも含めもっとケタ違いの暴れ方を予想していたのに。ご当地とか怪獣とか市役所とかの設定に小さくまとまって個性が死んでしまっているんじゃないですか?
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