「マジでかなり感動した。よくある展開で、ラストも予想どおり。ベタあるいは王道。」怪獣ヤロウ! マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
マジでかなり感動した。よくある展開で、ラストも予想どおり。ベタあるいは王道。
映画はベタな展開でラストもベタだが、僕はすごく感動した。
主人公の山田一郎 (ぐんぴぃさん )は、中学時代に本格的な怪獣映画を作るのが夢だった。
しかし、今はそんな夢も情熱もスッカリどこかへ置き忘れ、市の観光課で実務をこなす毎日。
あるとき,市長の発案で観光課が ご当地映画を作ることになる。
監督をやることになった山田一郎は、かつての夢を思い出し情熱を取り戻す。
そして、様々な失敗や困難を乗り越えて映画は完成し、絶賛されてハッピーエンドで終わる。
ホントにありきたりの流れでツッコミどころも有る。だけど僕はとても感動した。
以前におスギとピーコがこんなことを言っていた、「人は映画の中に自分を見つけた時に感動する」
山田一郎はかつての夢を思い出し情熱を取り戻す。その姿に今の自分やかつての自分が重なって見えた人は共感し感動したのではなかろうか。
ちなみに僕は「人は夢を持たなくてもゼ~ンゼンOK、別になくてもかまわないヨ」派だ。 「夢を持つな」とまでは言わないが (^^)。
ところで、ご当地映画は、ふだんTVドラマや映画を見ないけど地元の映画だから見ようかなという人も多いと思う。だから分かり安さは重要だと思う。
この映画は脚本と演出がすごく分かりやすい。
ただ、たびたび現れる赤くて鼓動を打ってる謎の物体。コレはなんかよく分からない。
僕は、コレが山田一郎の心の中で込み上げてくる何か熱いモノ(心の中のマグマ。多分,怒りと情熱)を表してるのかなと思う。
また、山田一郎が本多監督を訪ねる場面も良かった。アイデアを思いついて倉庫から飛び出していく山田を見ていた本多監督の顔がアップになる。
その顔は、山田にかつての自分を思い出した表情にも見えたし、今でもこんな情熱的なバカがいると思って嬉しくなった表情にも見えた。
撮影に参加しないと言っていた本多は、後で山田の撮影に手を貸すことになる。
撮影中の大爆発で山田たちに苦情が殺到するのだが、多くの応援メッセージも届けられていたことが分かる場面も良い。
もう映画作りは中止だと思っていた所に一筋の光明が射す。
ベタな展開というか、正に王道。
「ヤッター、こう来なくっちゃネ」と嬉しくなった♪ヽ(´▽`)/
結局、怪獣はどうするんだと思ってたら、そう来たかって展開で笑った。
そして最後は映画が絶賛の拍手を受けて、逆転のハッピーエンド。もうベッタベタ (^^)。
ご当地映画としても良いと思う。あの市庁舎は聖地でしょう。