「わがままボディの破壊力」怪獣ヤロウ! カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
わがままボディの破壊力
主演のお笑い芸人ぐんぴぃのコンビネタは見たことなく、バキ童動画も視聴はごくたまにって感じだが、思いの外に演技が上手だったので少し驚きつつも、映像好きとしてはつい応援しながら観てしまった。
監督の八木順一朗は事務所のマネージャーとの事。(マジか?)
伝統継承を掲げる保守的な市長よりご当地映画製作を命じられ、色々ありつつもとんとん拍子に話が進んで行くのでこんな感じかと思わせてからの挫折。
そしてシャッター商店街を改めて見て映画好きの眠っていた真の情熱に再度火がつき(何あの宙に浮いてる気持ち悪いのw)、周囲に伝染してからクライマックスまでがなかなかの感動を呼ぶ。
元特撮監督の発想で映画に中に伝統工芸の製作現場を素材として特撮に取り込んだり、劇中に名産品を使うという発想は良かった。
この手の映画に必ず出てくる佐野史郎や斎藤工は今回は出てこなかったが、同系列で括られる?田中要次はしっかりと出演。
若手映画には常に協力的な元祖肉体派俳優麿赤兒も革ジャンとレイバンで最高の助演。
クールなのかよくわからない市長秘書の菅井友香さんはお綺麗だがちょっとお顔が変わっっちゃったような・・・。
舞台になった関市は偶然にも昨年仕事で訪問した事があり、取引先の製造工場様からお昼に鰻をご馳走様になり、物凄い切れ味の爪切りを土産としていただいた。
モノづくりは何とか頑張っているが、映画にあった通り街や商店街はかなり寂しい感じだった。
こういう映画ひとつで何かが変わる事だってあると思うし、エンタメ以上の役割のある良い映画だと思う。
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