シン・ゴジラ オルソのレビュー・感想・評価
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『also(再び)』の意味じゃない『オルソクロマチックフィルム』の事
『アメリカ軍に依頼しては?』
『日米安保条約があっても、アメリカ軍が日本の為にイニシアチブは取れない』
その通り。
しかし『アメリカの為に日本の軍隊は出動しなけりゃいけない事は知っておこう。』つまり、アメリカの戦争に日本は巻き込まれるって事。
さて、この行政の取っている判断は遅いって事だと思う。だがしかし、想定外の状況こそ冷静な判断が大事だという事。
行政がやらねばならない事は、予見だと思う。例えば、災害が起こらない措置や減築だと思う。
例えば、原発事故を想定したエネルギー開発とか、水害が起こらない様な治水、排水システムの構築とか、
仮想敵国を作らない八方美人な外交。
それが、絶滅危惧種大和民族には絶対に必要だ。
ヤシオリ作戦(ヤグチプランとして)は45分経過した時に発案されるが、この時点で、もっともっと、知恵を働かせるべきだったと思う。この映画の最大の汚点。
『翔んで神奈川♥』じゃないんだから、『ゴジラを東京に入れるな』はない。
鎌倉に上陸する時に上陸を阻止する措置を取るべきだ。
さて、東京がほぼ壊滅したので、日本のGNPは東京の45%がゼロになったと考えるなら、あのロシアよりも下回る。
最後の台詞
「世界はゴジラと共存する覚悟が必要だ 云々」と台詞があるが、放射能を放って存在する施設。 ゆえに、チェルノブイリとかあの原発の事を言っていると想像できる。
核兵器を根絶は元より、核施設の廃止を考えなければならない。
見づらくなっただけ
2023.11月3日に公開を控えるゴジラ生誕70周年記念作品「ゴジラ-1.0」の公開記念し、池袋HUMAXシネマズで、「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」が開かれ,10月27日に登壇したシン・ゴジラの庵野監督がモノクロ版の本作を上映し山崎監督にゴジラ-1.0のモノクロ版の制作を勧めたそうだ、その後ゴジラ -1.0/Cが公開されています、山崎監督によれば庵野監督に言われる前にプロジェクトを立ち上げていたそうです。
問題は本作のオルソ、正確にはオルソクロマチック・フィルムの略、そもそも映画用フィルムはコダックが1889年に製作しました、以前の感光材は青色だけに感光するものを紫から緑色まで広げましたが黄色、オレンジ色、赤色は感度が低く黒く写りました。そのため、俳優たちはメークで補ったそうです。1922年にコダックはすべてに感光性がある「パンクロマティック・フィルム」を作りました。現在のモノクロフィルムの原型です。
2019年公開されたゴシックホラー「ライトハウス」のモノクロ映像が古いオルソクロマチック風の映像で当時の雰囲気を醸し出したとされアカデミー撮影賞にノミネートされました。
庵野監督は単に色を抜くことでなく黒っぽさを誇張した古いモノクロフィルムの味合いを強調したかったのでしょう。
しかし、そもそもシンゴジラの撮影はデジタルシネマカメラのフラッグシップであるALEXA XT3台、Canonの一眼レフ3台、庵野さんのiPhoneまで使い、編集はアドビのPremiereという異色の凝りようで、あえて画質合わせをすることなく繋いだそうですから、オルソ化は何だったのでしょう・・。
おそらく負けず嫌いの庵野監督が終戦直後のゴジラならオルソで描くべきとマウントしたかったのでしょうね、しかし、本作を観た限り大失敗、ゴジラ-1.0/cなら時代的にも初代ゴジラへのリスペクトとしてもそこそこ意味が感じられますがシン・ゴジラの場合は現代ですし、オルソ版では画面を凝視しないと何が起きているのか分かりずらいし必然性を全く感じられません。単なる、庵野監督の自己顕示欲で作られた失敗作と言い切ってしましょう。オリジナルが面白かっただけに残念です、ご覧になるなら是非カラー版で・・。
モノクロで際立つ、新訳初代の側面
ゴジラ・シリーズ第29作のモノクロ版。
Blu-rayで鑑賞。
モノクロになったことで本作の持つ新訳1作目的な側面が鮮明になった気がしました。さらに、庵野秀明総監督が本作を製作する際に手本にしていたと言う、「日本のいちばん長い日」のテイストにも近づいていて、重厚さが増していました。
ゴジラ第二形態(蒲田くん)や第三形態(品川くん)はひたすら不気味に見えるし、第四形態(鎌倉さん)はそそり立つ巨大な黒い塊と化していて、恐ろしさが際立っていました。
東京が火の海になるシーンも、1作目の同様の場面を想起させ、カラーの時よりも絶望感が溢れており、圧倒されました。
美しかった!
シン・ゴジラの白黒版。
色がなくなって、明暗だけの情報になったらほんとに別映画のようでした。
特に、夜のゴジラが光るシーンは、光が強調されてめちゃくちゃきれいだし、不気味でした。
イベント上映だったのが、ほんとに残念でした。
「鳥肌が立つ程美しい!シン・ゴジラであって、全く別次元の神・ゴジラ‼️」
久々に映画館で見るモノクロ映像がこれほど鮮烈だったのか!
と改めて目から鱗。
彩色が排除される事によって否が応にもかきたてたれるイマジネーション、カラーでは気づいていなかった庵野監督が描きたかった“特撮”の世界、その原点に触れる事が出来たかもしれない。
この作品を観ながら、2016シン・ゴジラ公開時の気持ちが思い出されて来た。
冒頭の巨大不明生物出現のワクワク感から第二形態蒲田君が出てきた時は「昔の怪獣映画感すごいなぁ」と昭和の特撮“怪獣”感にこの先どうなるんだろうかと思ったものだ。
しかし第四形態として再び上陸してきたゴジラは、映像もキャラクターも全く別次元の形態に進化。
そして覚醒していく新しい”ゴジラ“に「こんな特撮映画観たかった・・・」、と思ったのは私だけでは無いと思う。
現実では見ることができない別世界を特殊な映像技術を使って現実の世界に繰り広げる、それが特撮映画の原点であり観たかったものである。シン・ゴジラはまさにそんな思いを叶えてくれる映像だった。
モノクロの世界の蒲田君は昔の“特撮怪獣映画”感を増し、暗闇の中ゴジラが覚醒し熱線を放射するシーンは陰影が強調され鳥肌が立つほどほど美しく、神々しい。その映像は初代「ゴジラ」公開時には見る事ができなかった半世紀以上の時を経たからこそ観ることが出来る画だ。
カラーのオリジナル「シン・ゴジラ」でも充分楽しめるが、このモノクロの世界はより鮮明に“特撮映画”の進化を感じる事が出来る作品になっている。
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