劇場公開日 2024年10月18日

「チャンスをあげよう」ソウX サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0チャンスをあげよう

2024年10月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

ジグソウの知られざる過去を描いた本作。主人公はまさかのジグソウ。こんなにも彼にスポットが当たることがあっただろうか。おかげですっごいメッセージ性の強い映画になっているし、緊張と絶望もこれまでの比じゃ無かった。
金のために死を弄ぶ人間ってのは、いつの時代になっても居る。人間の心ないのかね?神経が理解できない。とことんイライラさせられたから、そういう面では爽快感すら覚えたし、ゲームの内容もかなりグロテスクで恐怖よりも興奮が勝ってしまった。あれ、心ぶっ壊れちゃったかな?

うわーこうやって物語始まっていくのかー、面白ぇなぁと思っていたら、なんとただの思わせぶり。逆に心掴まれちゃって、グロよ、ゴアよ、早く!とこっちから求めちゃう始末。策士だなぁ。ファンの気持ち分かってるなぁ。ジグソウことジョン・クレイマーが紙に描く拷問器具の数々にはちょっと笑っちゃった。いややっぱりこれが趣味なのは怖いって笑笑
ソウシリーズ初の劇場鑑賞だったから、臨場感でテンションもぶち上がり。映画館で見てなんぼだよね。欲を言えばIMAXとか4DXとかで見たかった。音響にもこだわりを感じたし、日本でもこんだけヒットしているならそろそろ視野に入れてもいいんじゃない?拷問×4Dは絶対楽しいって...。

今回のゴア描写はたまらなく良かった。
そもそも複数ゲームがある時点で見応えは保証されているし、ちゃんとそれぞれ見合った罰が与えられているから、ぶっ飛んだ拷問なのに何故か納得してしまう面白さがある。
脊髄の液とかキモくてめっちゃ好き。やばい、間に合わない、早くしないと!!のスリルが今回は時間とは別の要素から感じられて、超手に汗握る。死が目の前に近づいていると分かってはいるものの、なかなか行動に移せないこの躊躇い。外野ではわーわー言うアイツがウザくてうざくて...笑 「生を実感させる」というジグソウのモットーからすると、今回の標的は史上最悪だったのかも。だからこんなに気合いが入ってたのか。

スロースタートな前半だけど、全体的にスピーディな展開でテンポが良く、見ていて全く飽きのこない楽しい映画になっている。いつにも増してグロくて、R18+とR15+のギリギリを狙ってるだろ!とツッコミたくなったけど、気持ち悪くなると同時にスカッと爽快な気持ちよさもあったから、絶妙なバランスで作られた映画だなぁとしみじみ。ただ、ラストは意外にも呆気なくて少々拍子抜けしちゃったかな。もっとやってくれても良かった!でも、やり過ぎな因果報応。倫理観を問うテーマとして、とてもいいストーリーでした。

1と2の間ということで緊張感は薄れてしまうし、「エイリアン ロムルス」よりはその設定を上手く生かしきれていないなと思ったけど、シリーズの中でもトップクラスでゴア描写に力を入れていたし、色んな意味でパワフルな作品で個人的には大好物だった。
あとなんだろう。画質が良すぎるせいか、チャリンコジグソウが今回は全く怖くなかった。むしろ可愛いもん。YouTubeに上がってるジグソウの作業部屋の動画面白いのでぜひ笑

サプライズ