「アクションのボリューム満点」シャクラ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションのボリューム満点
結構長い武侠小説の一部を映画化した作品で、ちょっとよく分からないところがあったり、何かありそうで何もない、いわゆる原作ファンだけが分かるサービスのような場面ややり取りなどもあり、全体的に少々まとまりがない。
つまり本作は、映画としてはドニー・イェンのワイヤーアクションを楽しむ作品ということになる。
逆に言えば、ドニー・イェンのワイヤーアクションにケチがつくなら観ないほうがいい作品とも言える。
個人的にはそれが見たかったので充分満足することができた。
アクションのボリュームは質、量ともに凄まじい。
歌って踊ったらインド映画「バーフバリ」レベルだったんじゃないかとすら思う。
残念ながら歌も踊りもないので「バーフバリ」ほどの高揚感は得られなかったが、多くの人は踊ったりしないほうが望ましいだろうからこれでいいのだろう。
勝手な思い込みなのだろうが、武侠小説はもっと単純で脳筋気味なものだと思っていた。
しかし本作は、作中で見えている範囲だけでも中々複雑なサスペンスの様相も呈している。
調べてみるとこの作品は、原作に四人いる主人公の一人だけを取り上げているようだ。
他の3人も差はあれど全員出てきてもいる。
続編もありそうな雰囲気だったし、続きがあるなら観たいなぁ。
コメントする