「静かに端正に丁寧で、そして大胆な作品」年少日記 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに端正に丁寧で、そして大胆な作品
中盤に自然にさり気なく気付かされる仕掛け、この大胆なミスリードが、より物語を深いものとしている。
悲しみや痛みがより深くなり、テーマが鮮明になる見事な作劇だ。
人生における誰しもが持つ傷。
小さな傷ならば気付かせてくれ、大きな傷であれば、そっと寄り添ってくれる、そんな映画だと思う。
後悔や苦悩、どうしようもないことに誠実に向き合ったとき、その相手は優しい顔を向けてくれる。
ラストシーンに救われる人はけっして少なくないだろう。
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