オールド・フォックス 11歳の選択のレビュー・感想・評価
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これ、定期的に見返したくなるやつだー
#オールド・フォックス #老狐狸
めっちゃんこ好き。
2時間弱という短い時間の中に巧みにかつわかりやすくたくさんの人たちの人生模様を詰め込んでいるのに詰め込まれた感を感じさせない&飽きさせないあたし好みな良作🍀
“貧乏暮らし”かもしれないけど、仕事があって、職場の人は子供同伴で出勤することに理解を示してくれて、亡くなった奥さんと共有している夢があって、子供と過ごす時間もあって、趣味のサックスがあって、周りには優しい人たちが溢れていて……言うなればそんなささやかな幸せな生活を送っている事にシンパパは満足している模様。でも、11歳の僕ちゃんはわかっちゃいるけど、もっと上を!もっともっと!と思ってしまうお年頃。
廖界(リャオジエ)が無垢な少年から若狐狸へ、そしてパパの良さを理解するフェーズの移り変わりが見事。この子役くん、今後も観たい(´∀`艸)♡♡
箇条書き👇
・シンパパ役、『1秒先の彼女』の彼だとは気が付かなかった😅
・門脇麦ちゃん!耳が良いのね!!チャイ語も英語も発音綺麗😊
(ご参考)
知らなかったから調べてみた👇
>日本の観客に伝わりにくいのは、1990年に発覚した、“台湾史上最大の集団的経済犯罪”といわれる「鴻源事件」だろう。1981年に設立された投資会社・鴻源機構は、高金利をうたって1,000億台湾ドルもの資金を不正に集めながら1990年に突如倒産。16万人の債権者と900億台湾ドルもの負債を残し、金融システムに混乱をもたらした。<
期待度◎鑑賞後の満足度○ Like father. like son
①邦題が良くない。「オールド・フォックス」では何のことか分かりません。
原題の『老狐狸』(“ずる賢い悪人”のこと)を直訳するのも何だけど。
もちっと台湾映画らしい叙情的な題名にしたら良かったのに。
②1990年代の台湾というと『エドワード・ヤンの恋愛時代』で描かれたような高度経済成長期だが、それらしい雰囲気は父親の働き先であるレストランくらい。
前半は台北市の下町で店子暮らしをする父親と息子との慎ましい生活の描写が中心。
③少年が大人の世界に触れながら成長していく(子供が大人になっていくのを一口に成長と言って良いのかどうかは別にして)お話は山ほどあるので目新しくはないが、本作では提示された2タイプの大人のどちらになるかを少年が選択するところがミソである。
ビジネスでは成功者だけど、幸福度は低い
不条理で混沌とした社会を生き抜き、名誉と財産を築き上げたシャだけど、どこかしら寂しそうだった。
道端の屋台で食事をしている時は、特にそう感じた。
リャオジエから見れば、「凄い爺さん」的な存在に見えたのだろう。
勝ち組or負け組?!
生前の妻の夢であった理髪店を開業とマイホーム購入を夢見るレストラン勤務の父タイライと11歳の息子リャオジエの話。
マイホーム購入を夢みるが不動産価格が高騰で購入価格は約2倍…、レストランで余り物と客が残した料理を持ち帰り慎ましく暮らすなか、「腹黒いキツネ」と呼ばれる地主のシャと出会い、「生き抜く為には他人は見捨てろ」と言われ、父の様に貧しくても優しく誠実に生きるか、シャの様な生き方が正しいのかと11歳の少年ながらに考える様になる。
「ガス止めて!」と、使い終わったら外にまで出てガスの元栓を閉めに行き、風呂は入らず洗面所に溜めたお湯で頭、体を洗う節約ぶりと、そんな貧しい生活のなかでも父との食事や誕生日と楽しめてはいるけど、シャに出会い11歳の少年ながらに金はあった方がいい、無くても幸せと色々と揺れ動く心情。
「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれたシャだったけど、彼はただビジネスをしてるだけだし、金のない方からの妬みみたいな呼び方に感じてしまったかな。ラストのリャオジエの判断、進んだ方向は正解だと思う私は。
門脇麦さんの台湾語?違和感なし、メイクで雰囲気もやっぱ変わりますね。てか、麦演じたヤンジュンメイは学生時代の同級生で留学すると言ってた彼女ですよね…、なんでタイライとレストランであんな距離感あった?
雰囲気はいいが、エピソードがうまく流れない
ほとんど夜と雨のシーンだが、ノスタルジックな台湾の雰囲気は素晴らしい。
しかし、雑多なエピソードが詰め込まれ過ぎ、一部理解不能な部分もあって、少年が老人(オールド・フォックス)から人生の厳しさを学ぶという主題に、うまく乗っからない。そのため、これといった感動もない映画になってしまった。
狐の恩返し
予告編から抱いたイメージではリャオジエ君、どんどん闇落ちするのかと思ったけれど、そんなことはなく、子供ながらの一途さがけなげでしたね。
シャ(古狐)も非情ではあるけれど親子を見守る視線に温かみというか、それを超越した愛のようなものを感じ取りました。
正直者で馬鹿を見て逝ってしまった母と同じ匂いのするタイライを「負け組」とリャオジエに言い含めていたけれど、本当はその二人のように真っ当に、正直に暮らすことができることが一番だと思っていて、きっと(賢い)リャオジエなら明と案・善と悪を天秤にかけて善き方へ進むだろうと考えて伝えたのではなかろうかと、ワタシ的には全てを性善説に捉えるような解釈に至ったハートフルな作品でした。
足踏み式ミシンの奏でる音も郷愁を誘われましたが、げに恐ろしきは「お金」、それはお国が違っても変わらないのですね。
「清貧」という言葉を改めて心に刻みました。
丁寧に描きすぎだとは思うが
台湾ニューシネマっぽさを感じたが、説明のための画が多すぎる。
当時の映画を観て慣れた分、もう少し余白を用意してもいいのにと感じる。
ただ心の揺れ動きはわざとらしくなく、読み取りにくくもなく絶妙なラインだったと思う。
面白かったです。
世界観が良かった
派手さのない、地味な映画だったけど、日本で言う昭和が舞台のレトロさが良かった。日本と違った台湾の昔が懐かしさ温かさがあった。ちょっと貧しい生活の父と息子だが愛に溢れ親子の小さい夢を追ったドラマが何か良かった。
老獪なキツネ
二人で暮らすリャオジエと父親は、
いつかは自分たちの家と店を手に入れることを夢見ている。
ふとした事で生馬の目を抜く様な“オールド・フォックス”と呼ばれる地元の地主・シャと親しくなったが、優しくて誠実な父とは真逆の生き方をしている。
その後、バブルが起きたりして不動産購入計画が揺らいだり、そんな事から仲の良い親子二人の関係に変化が起きたり色々な事が淡々と描かれていていく。
そんな中でリャオジエが子供ながらに悩み成長していく姿を描いている。
最後に、大人になり建築家になったリャオジエが丘に建つ計画物件説明をするシーンで、相反する個性を吸収した彼の成長にこの映画のタイトルの意味が重なる(丘を利用したデザインの素晴らしい設計だが、機能面でも建物と自然を調和させているので断熱効果を生んでいる。その結果、総合的・効率的な設計でオーナーに対して建物維持のコスト低減を行っている。要は、理と情を生かしている設計になっているところがミソ)。
あとリャオジエの父様役を『1秒先の彼女』の主演俳優リウ・グァンティンが演じているが、誠実な役が相変わらず似合う。
麦ちゃん
に釣られてみた映画
だから麦ちゃんの役所、演技が注目ポイントだったけど
驚きポイントは流暢なチャイ語ぐらいで
あとは麦印の演技だった。と言う感想
で、その役所への着目が腹黒キツネをより際立たせたな。
と思ったよ◎
負け組負け組と言われながら、しっかりと一番大切なモノ
を掠め取っちゃったもんね:)
すっごい感動とかでもなく、 なんだって訳じゃないけど、 地味にいい...
すっごい感動とかでもなく、
なんだって訳じゃないけど、
地味にいい映画だった
もっと悪い人が出てくるかと思ったけど、
そうでもなくて、良かった
ところどころ広東語の単語が聞こえてきたのは、
どうしてだろう?
60点ぐらい。眠くなった(笑)
1989年から始まる台湾が舞台で、なんか昭和の日本ぽくて懐かしい気持ちになりました。
けっこうマッタリしてて眠くなった(笑)
どう着地するんだろ?と思って観てたら、最後のオチが良い♪
オールド・フォックスを演じたアキオ・チェンが、存在感あって良かったです。
門脇麦さんが日本人役じゃなく台湾人役で出てますが、台湾映画が好きで出れて喜んでたそう。
もちろん中国語を話してるけど、イントネーションとかクオリティどうなんでしょうね?
サックスとかレコードが印象的に使われてて音楽が良く、エンドロール時も目を閉じて聴き入りました。
やっぱりレコードは良いなと(笑)
人生の勝ち組と負け組の違いを見せつけられた作品。 本年度ベスト級。
共感も感動も無かったけど面白いストーリーでスクリーンに釘付け。
印象的なシーンも記憶に残る音楽も無かったけど不思議と楽しめた感じ。
妻に先立たれ11歳のリャオジエと2人で暮らし自分の床屋の店を開くのを夢見るタイライ。
お金を貯め3年後に床屋を開業する事を目標にする中、物価の高騰で実現が困難となった感じ。
そんな中、人生の勝ち組の地主のシャとリャオジエが出会う展開。
シャのあだ名は「腹黒いキツネ」
腹黒いシャがリャオジエに対して親身になっているシーンが不思議なんだけど、後に解る理由に納得。
シャと対等に会話する11歳のリャオジエの演技が素晴らしかった!
自分が11歳の頃、何も考えずに生活していた事が恥ずかしい(笑)
シェが名言と思える様なセリフを度々喋るけど全く自分には刺さらず(笑)
腹黒い人って普段は優しい姿で本当にわからない所で残酷な事をする感じが印象に残る。
女性陣の活躍も良かった。
家賃を集金する「美人のお姉さん」
門脇麦さん演じる「ある女性」
皆さん優しい。
予告編で本作はドロドロの人間ドラマと思いきや、優しさに包まれた感じの意外性が良かった。
良い人が沢山登場する中「チクル(密告)」と言う言葉がキーワード。
ラストの展開はナルホドって感じで落とし所としては無難だった感じ。
病院のエレベーター内のシーンが唯一共感出来た感じ。
だけど、自分は人生の負け組なのかと思えてしまった(笑)
門脇麦さんの中国語が素晴らしかったです( ´∀`)
優しい人は負け組か。はたまた裕福さは勝ちなのか。 父と息子の互いへ...
優しい人は負け組か。はたまた裕福さは勝ちなのか。
父と息子の互いへの思いやりが尊かった。
麦ちゃん一目でどんな役なのか分かった凄い
・舞台挨拶付特別試写会
人生を考える少年は・・・
麦さんの演技が素晴らしかった。
リャオジェの演技は少年とは思えない大人びた演技でした。
リャオジェと地主シャとの会話が人生を考えさせられる
ラストのOLDFOXと仲間から呼ばれる人は??
タイトルなし
父親思いの少年と、人の気持ちを慮ってばかりの父親。
周囲の人々が、誘惑につられたり、騒動があっても、
変わらない朴訥とした父親、まるで Charlie Brown 少年みたいでした。
息子は父親思いが強く強く、周囲の人の心を動かし。思いがまっすぐで。
とても愛らしいお話でした。
前半では、Old FOx って、この登場人物が作品のタイトルなの? 主役でもないのに?
と疑問も抱きましたが、
後半で徐々に理解できました。
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