「牧場でリスタートしようぜ、相棒」ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
牧場でリスタートしようぜ、相棒
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前々からずっと気になっていたので、終映も近いことを知り鑑賞することにした。
LGBTQを題材にした作品とは伺っていたが、言わなければ寧ろ分からないぐらいの内容。有料のパンフレットを見て改めて事の顛末がわかった。
序盤にしか登場しないカウボーイはまさかのシンガー役という名前無いのかよというツッコミからスタートしてからの、昔は雇われガンマンだったが今は牧場主としてひっそり生活をしているシルバがガンマンのときに知り合って互いに愛し合い未来を約束しあった現保安官のジェイクと25年ぶりの再会を果たす。
再会を果たした翌朝、俺のパンツがないとなりジェイクに下着を借りる形で着替え始めるのだが、もうこの時点で二人が好意に及んでいたのは後の回想シーンで出てくるのだが、元々は愛し合う関係だったが同性ということもあり、かつ時代は1910年とも考えたら、同性愛は寛大ではなかった時代。好きであれど離れざるを得なくなり、後にシルバは息子ジョーを授かりジェイクへの想いを断ち切るつもりだったはず。
しかし、一度情が芽生えた関係だから何としてでも二人になれる方法を模索した結果が、シルバが牧場主となり、そこにジェイクを呼び、二人で協力し合いながら、牧場を経営することだった。
だから、ジョーを逃した際にシルバはジェイクに致命傷にならぬように計算しながら銃を撃った。
愛をもう一度取り戻したかったのだろう。ラストのジェイクがシルバの思いを知り、窓から眺める柵の中で優雅に走る馬達の姿を見ているべき場所はきっとここでは?と感じたところでエンドロール。短い尺ながら、伏線の回収も出来ているので凄くよく出来た印象を受けた!
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