「ずっと見ていたい風景がソコに!」至福のレストラン 三つ星トロワグロ らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)
ずっと見ていたい風景がソコに!
試写会当選@アンスティチュ・フランセ🌟 フィガロワインクラブさんありがとう😊💕
以前観た人から聞いていた240分の長丁場作品。それだけでもキニナル存在なのに、トレイラーでも全然主張することなく“本当にお客さんに観てもらおうとして作ってるのかしら?”とすれ思えてしまう控えめな予告。(でも実際には劇場窓口にて前売券購入した人には映画に登場する創業270年<かめびし屋>のしょうゆが入ったマイしょうゆボトル25ml(濃口)をプレゼントするほどには広告宣伝する気はある模様www)
驚いたのは予告ではかろうじてあったナレーションが本編では一切無いということ。予告を観てない人にはナンノコッチャなのでは??(特に前半と後半とで長男のお店と次男のお店とで場面が切り替わるけど、予告観てないと絶対にわかるはずないwww)
“殿堂入りクラス”とも言える親子3代で55年間もの長きにわたり星を取り続けてるという快挙の真っ只中にある人気星付きレストラン『トロワグロ』の朝市での仕入れの様子から突然始まる。日々のルーティンである仕入れや仕込み、調理風景、味の追求、メニューの策定、なんていう調理場の裏側を余すとこなく見せてくれる。それだけでなく、取引先業者(仕入先の牧場主やチーズの熟成業者、ワイナリーとブレンダー、など)との密な連携の様子や、相手をその道のプロフェッショナルとして尊重しつつも、自分が疑問に思ったことはそのままにしない、わからないことはとことん聞くといった基本姿勢が徹底されているところに共感。そのすべての根底にあるのは『お客様に喜んでもらうため』。
そのお客様との短い中でも濃密な会話は忘れない。それがきっとミシェルシェフまでの三世代で培ってきたファミリーティップス。
考えてみたら当たり前、でも映画を通じて『三つ星レストランは味だけでない全部込みでの三ツ星なんだ』を改めて教えてもらいました✨職人気質を貫く姿勢と意固地や頑固にならずに常に勝ち続けるために変化することを恐れず積極的に変わっていく。そして息子世代の躍進を心から喜ぶ。そんな仕事との向き合い方は何も料理業界だけの事ではないな、と改めて感じます🍀(忙しい仕事の合間にも家族を厨房に招き入れ、まだ小さいお子さんの食事をシェフ自らが作り食べさせるという家族団らんの時間も大切にしていることもとっても素敵💜)
60歳+αのミシェルシェフから完全なる世代交代がなされたとき、星を取り続けることが出来るのか。きっと息子さんたち世代には得も言われぬプレッシャーはあると思うけど、『やるべきことを続けるだけ』といったスタンスで頑張ってほしい。
お酒を飲むのをやめてカレコレ4年半になるけど、ワインとお料理とがバッチリ合ったときのマリアージュの感動を思い出して久々にワインが飲みたくなりました🍷
いつか両親を連れて、こちらのオーベルジュにお世話になりたいな❤ ❤ ❤
(備忘)
●『活け締め』︰世界的な料理用語とは知らなかった(←トロワグロ家でだけ??)
●ミシェルシェフ、お客さんとの交流はいいけど、お料理でてきたら温かいうちに先に食べさせて〜www
●次男のレオさん、ワイルドイケメソ