劇場公開日 2025年4月25日

来し方 行く末のレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

3.5透明感と柔らかさに満ちた映像で紡がれる再出発への道

2025年4月30日
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鑑賞方法:試写会

透明感あふれる映像の中で、人の生き様や遺したものを真摯に見つめる物語である。主人公は弔辞の代筆業を担っている。遺族に代わって故人の人となりをまとめる仕事だ。依頼者は北京で日々忙しく暮らす人ばかり。もしかすると10年先にはAIでたやすく代用される職かもしれないが、しかし今依頼が絶えないのは、彼のとても誠実なリサーチ力と、完成原稿のクオリティに定評があるから。案件によっては、遺族から話を色々と聞く中で、故人の知られざる思いを発見することもある。ではなぜ彼はこうして見ず知らずの人について掘り起こすことに長けているのか。ここに本作のもう一つの焦点と、なるほどと腑に落ちる展開がある。終始ゆったりとした語り口で、感情を荒げたり、感動を押し付ける真似はしない。悪人も出てこない。だからこそ、この再出発の物語に安心して身を委ねられる。決して派手さはないが、気がつけば不思議と心にエナジーが溜まっている一作だ。

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牛津厚信

3.0やや技巧的に過ぎるという印象

2025年5月6日
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鑑賞方法:映画館

脚本、演出はリュウ・ジャイン。漢字では劉伽茵となる。我々にはちょっと性別が分かりにくいが44歳の女性。2000年代初頭にはインディペンデントの映画製作者としていくつかの海外映画祭で賞を得た。現在は北京電影学院(公立大学です)で脚本を指導する先生らしい。
さてこの映画ではフー・ゴーが演ずる聞善(ウェン・シャン)は大学院まで卒業している脚本家志望の青年?という設定。明らかに北京電影学院出身者を意識していますね。彼は脚本が書けないため弔辞を書いて生計を立てている。日本でもそうだけどこれは葬儀、告別式ではなく、後日催される「偲ぶ会」とか「お別れの会」で読まれるもの。亡くなってからしばらく時間があくのでその間、取材もできるし推敲の時間も取れる。でも一方、発注側(遺族や会社関係など)にすれば当初の悲しみからはやや立ち直っているだけに弔辞の出来には厳しくなるわけだ。
よく言われるように死後の一連の儀式や手続きは故人のためではなく残された人たちのためにある。だから弔辞は、故人の業績、故人との交流を懐かしく、有り難く、思い起こすだけではなく、自分たちがまた前に進むよすがになるような内容が望ましいのである。
この作品では弔辞ライターである聞善自身が、弔辞を依頼した人々(なかには自分で自分の弔辞を依頼する人もいる)と触れ合う中で、自分自身も前に進む力を取り戻していく姿が描かれている。脚本家である聞善にとっては、それは、納得がいくまで再び、脚本を書いてみることに他ならない。
だから、彼の脚本の登場人物である少尹(シャオイン、イン兄ちゃんっていうところか)は明確な実像を持たないまま、ぼんやりと聞善と同居しているが、きちんとした名前や設定を身にまとい、原稿用紙(パソコンですが)に姿を移すこととなる。
ここまで書いてきて、整理してみて、よく分かるのです。確かによく書けた脚本だと思います。演出も抑制が利いている。
でも、なにか、いかにも脚本の先生が書いた優等生らしさがちらついてしまう。そこが、正直、この作品があまり面白くないところにつながっている気がします。

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あんちゃん

2.0静か 薄味 分かりずらい 眠い…

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

起伏らしい起伏がない静かな映画で、薄味で話もイマイチ分かりずらいし、眠くなってウトウト…

最後まで観て大筋は分かったけど、まあ分かりずらい話です。

良かったトコは、作中に猫(野良?)が出てくるんだけど、この猫が役者に愛されていたようで、優しくされている様子がエンドロール中に収められてます。

中国って動物の扱いが酷いイメージだけど、優しい人もいるんだなと微笑ましかった(笑)

ええ(笑)そうです(笑)本編は良く思えなかった(笑)

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RAIN DOG

3.0“聞”

2025年5月3日
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鑑賞方法:映画館

脚本家の夢が叶わず弔辞の代筆業をしている男性のお話です。

主人公であるウェイ・シャンがとても物静かな役どころなせいか、映画自体も静か~~に終始流れていきます。

会ったこともない人の弔辞を書くのに「彼を分かってない!」なんて依頼人に言われちゃう大変な仕事だなと。。でも彼の弔辞の評判が良いのは、故人のことを聞く姿勢や仕事が丁寧というのもその理由の一つで、依頼人との距離感も近いように感じました。

そして、弔辞を通して誰かの人生に触れウェイ・シャンは成長していきます。

劇中の猫ちゃん、ぷくぷくだな−と思っていたらエンドロールで出産していたことが判明︎‼︎

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Yum

3.5物語

2025年5月3日
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鑑賞方法:映画館

一度だけ物語を書いたことがある。
弔辞。

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エブ

3.5ふんわりと心地良い

2025年5月2日
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鑑賞方法:映画館

大学院卒のウェン・シャン、
脚本家を目指すがデビュー叶わず、
葬儀場での弔辞の代筆業で生計を立てているミドルエイジ。
シャオインという不思議な同居人と暮らしている。
丁寧な取材や弔辞の内容へのこだわりは、彼の真面目な性格が判るところ。
そして、時間のある時は、動物園に出かけ、このままで良いのか自問自答。

自身が位置づけるのは普通のつまらない男らしいが、
中盤以降で、その存在の意味が判明するシェイオンとの同居や、
弔辞へのこだわりは、なかなか個性的な男に思うけど。

そんな彼に仕事を依頼する人々、
例えば、
同居していた父親との交流が少なかった男性、
仲間の突然死に戸惑う経営者、
余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、
ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性などなど、

様々な境遇の依頼主たちとの交流し、いろいろな考え方に触れることにより、
自分を肯定していく様がやんわりと描かれていて、
ふんわりと心に染みて心地よく感じました。
優しい作品でした。

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hkr21

5.0ひとそれぞれの「来し方 行く末」 逝きし者とともに過ごした「来し方」は残されし者たちの「行く末」へと受け継がれる

2025年4月30日
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鑑賞方法:映画館

もし日本のどこかの映画賞に海外映画ベスト邦題賞というのがあったら、この『来し方 行く末』 はノミネート間違いなしだと思います。それどころか、私の乏しい記憶力頼りで恐縮ですが、この十年来の海外作品の邦題でこれ以上のものはなかなか思い出せませんでした。

物語の主人公ウェン•シャンは高学歴のアラフォー独身男で脚本家になる夢破れ、北京の葬儀場で故人の関係者の依頼を受け、弔辞を書くことで生計を立てています。彼は様々な依頼者とその関係者たちを丁寧に聞き取り取材して故人の生前の姿を浮かび上がらせ、誠意を持って弔辞を作成してゆきます。その過程で故人とその関係者たちの来し方(過去)に触れた彼は、自分自身の不本意ながら過ごした感のある来し方を思い、自分が自分であることの大切さを噛みしめながら、前向きに行く末(未来)を生きてゆく決意を固めてゆく…… そんなアラフォー男の成長物語が静かな語り口で語られます。

原題は『不虚此行』。漢字の母国の四文字熟語のひとつで直訳すれば「この行ないは虚しくなかった」、すなわち、「無駄足ではなかった」の意味で達成感や満足感を表わす言葉として中国では日常生活でもよく使われるそうです。これはウェン•シャンに弔辞を依頼した人々がその弔辞のデキに満足し、彼の取材に足を運んだのが無駄足ではなかったと感じていることと同時に、彼自身の人生の来し方において脚本を書く勉強をしたこと、今の職業において丁寧な取材をして誠意を持って弔辞を書いていること、それらすべてが無駄ではなかったことも意味しているのでしょう。

そして英題は “All Ears”。耳を傾けて熱心に聞くといった感じの言葉で、 “I’m all ears. “ だと、「ぜひ、お聞かせください」といった訳になるでしょうか。聞き取り取材での彼の丁寧な仕事ぶりを表しています。彼の場合、ただ聞くだけでなく、相手が本当に伝えたいことが何なのかを掴み取ろうとしています。また、ある故人に対して複数の人が異なる内容を述べた場合にはそうなった背景を探し、背後にある真実に迫ろうとします。

こうして、日、中、英、それぞれのタイトルが少しずつ意味をずらしながらもちゃんとタイトルとしてうまく機能しているのはこの作品の企画がうまく練られている証左になっていると思います。

あと、気づいたこととしては、弔辞は形としては亡くなった人に捧げられるものですが、実は残された者たちのためにあるということです。去って行った者とともに過ごした来し方は残された者たちの行く末に受け継がれてゆくのですね。

この作品は規模感、熱量ともにそれほど大きくなく、割と私の好みに合っていました。また、静かな語り口も心地よかったです。あと、北京の風景も質実剛健といった感じでよかったかな。ちょっと甘いかなとも思いましたが、邦題が秀逸なのも追い風にしての星五つです。もうひとつ、この作品の監督、脚本を担ったリュウ•ジャインですが、1981年生まれの女性でチェン•カイコーやチャン•イーモウを輩出した北京電影学院の出身だそうです。43歳とこのテーマをやるにはちょっと若かった感じもするし、キャリアとしては20代前半に短篇一本、長篇一本あるだけの久しぶりの長篇劇映画で、人前で歌うことに慣れてない歌手のような含羞、照れみたいなものが出てたような気もします(それでも評価は下げませんが)。ただ、この才能はタダモノではないと感じたので、彼女の「行く末」に期待してチェックを入れておきました。

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Freddie3v

4.5静かで柔らかで優しい

2025年4月30日
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あまりにも静かで柔らかで優しい中国映画。
ちょっと退屈して眠くなってしまうくらい。
弔辞作家(っていうのかな?)という設定にすることで様々な人々の人生の最後を見届けることが出来るし、上手くいっていない主人公の人生ともゆっくり向き合える。タイトルも良く合ってますよね…
そして弔辞を依頼する人々のひとりひとりが良いし、同居人についての仕掛けもとにかく優しい。
猫エピソードも良いのだけど、エンドロールはもっと良い。

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ぱんちょ

3.0マイペースすぎるのかも。

2025年4月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

音楽もなく、静かな会話がつづく。
ちょっと眠くなる。
じっくり見て理解していきたい映画。

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みったん

2.5故人の人生を言語化すること

2025年4月29日
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鑑賞方法:映画館

難しい

癒される

脚本家としての夢に破れ、弔辞の代筆業で生計を立てるウェン・シャン。さまざまな依頼人との交流を通じ、自身の夢に再び向き合うまでを描いた中国ヒューマンドラマ。

主人公ウェン・シャン演じるフー・ゴーの心の灯火が鎮火したお疲れ演技は魅力的。男前なのでずっと観ていられる。また不思議同居人演じるウー・レイも出演。昨今の中国映画の人気俳優二人だ。

さて、私なりの考察を。テーマの深堀は難しい。故人の人生を言語化することに加え、他省から来た主人公ですら北京語慣用句に戸惑う描写があり、普通話が出来たとて微妙に伝えたい事が違う。これで彼が真意を汲み取るのは困難だ。また葬儀慣習における弔辞(悼词)の重要性が分からない。弔辞は第三者に執筆してもらうのが慣習なのか。更に中国社会に生きる人しか理解しえない複雑な空気感のサインが時折あり、それを読み取る事は極めて難しい。
よって、映画としては、表層の会話・映像、漂う透明感ある雰囲気を楽しむ程度となってしまった。原題「不虚此行」(無駄足ではない)が割と的を得ていたというのが私の感想。挫折したウェン・シャンが再び情熱を燃やす様をご鑑賞ください。

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ihatakaeight

2.5まったりした

2025年4月29日
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特に何も起こらずまったりした作りだったので、途中眠くなってしまった。

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ミカ

3.0つかみは抜群!

2025年4月29日
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鑑賞方法:映画館

テーマは、素晴らしかった。最近、台湾でも、似たような題材を出発点として作られたテレビドラマのシリーズがあったのでは。

遺族に取材して弔辞を代筆するのが、主人公のウエン・シャンの仕事。追悼会と告別式が行われるとか、儒教の伝統が強く、何事にも積極的な中国社会は、我が国とは隔たりがありそうだった。

彼には、脚本家を目指して、大学院まで出ている経歴もあり、代筆の評判は上々だった。思ってもいないところから反響があって、彼のところを訪ねてくる人がいたり、弔辞を予約したりする人まででてくる。これが第一幕!

ただ、同居していた(人気俳優ウー・レイが扮する)シャオ・インの役割が、前半から予想される通りであることが、明らかになる。劇中でも危惧されたように、この第二幕に入る辺りから、迷走が始まった気がした。弔辞の代筆の過程に集中するのか(それはそれで面白かった)、シナリオを書くことに行き詰っていたウエン・シャンの生き方に戻るのか(さまざまなオファーも受けていたのに)、それぞれの人生を生きていた故人たちにこだわるのか(何人かの人生は、大変興味深いものだった)、特に、ネットで知り合った女性が乱入して以降、いずれの方向性ともはっきしないまま、何事も起きることなく、時間が過ぎてゆく。

その気配は、映画の冒頭からあった。タイトルの後、もう映像に入っているのに、役者やスタッフの名前が紹介される。映画に集中したいのに、何ということだと思った。ただ、経済的に発展の著しい中国社会では、それぞれの登場人物の不安は、強くないようだった。

題材は素晴らしいのに、大変、残念。おそらく、リウ・ジアイン監督には、映画の作製と関わることに迷いがあるのだろう。見守ってゆきたい。

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詠み人知らず

5.0中国の男性の物語。 脚本家になる夢が叶わず、ひとさまの弔辞を代筆す...

2025年4月28日
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悲しい

知的

幸せ

中国の男性の物語。
脚本家になる夢が叶わず、ひとさまの弔辞を代筆する仕事で生計を立てている様子。

脚本家としては、売れる作品は全然書けなかったとか。
弔辞を書く依頼を受けると、ご家族や近しい人へ丁寧に話を聞いてまわって
会話を経て、ご遺族が想いを巡らせ。
代筆しながら、想いを巡らし、考えることが複雑になる様子。

ひとの話を聞いて、文章に書きだすことは、とても難しいことだと察します。
ご遺族ですら気づかない、話す言葉にならないことも多々あるでしょうし。

丁寧で誠実な仕事ぶりが伝わってきます。
感心してばかりでした。

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woodstock

2.5口数が

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

単純

癒される

極端に少ない上に、主人公以外はよく説明してくるので余計長く感じる。自然治癒モノとしては、全部必要なエピソードなんだろうが、ヴァイオレットエヴァーガーデンの様なエモさはまるで無いので・・。大体、本編前の製作会社多過ぎるよ、中国資本は。
えっ?石丸元市長?シロクマ太ってんな、本物?セットで出産した母ネコは撮りたかったの?

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トミー

3.5同居人はもしかすると主人公の分身かも。

2025年4月27日
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知的

難しい

フランソワ・トリフォーの作品に、有名人が亡くなった際、追悼文を専門に書く新聞記者の物語があったような記憶がある。随分昔の話なので、映画を観たかどうかの記憶も曖昧だ。
この映画を観ていて、そんな事を思い出した。

大きな事件も起こらず、たんたんと物語は進んで行く。退屈する人もいるだろう。自分が納得する弔辞を書くために、亡くなった人の生きざまを家族や関係者に調査する。浮かび上がってくるのは、故人がどのように生きたかである。着眼点が良いなぁと感じた。

終わりに近づいて、もしかして同居人は主人公のもう一人の分身ではないかと思えてきた。名前から主人公が書き上げようとしている脚本の主人公かもしれない。

日本では弔辞は葬儀で読まれるが、中国では追悼会で読まれることを知った。

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いなかびと

5.0観に行った甲斐があった

2025年4月26日
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原題「不虚此行」は「むだ足を踏まなかった、行ったかいがあった、やったかいがあった」という意味。

主人公のウェン・シャンは「弔辞ライター」
(この職業、監督の創作)
ほんとうは脚本家になりたかったんだが、
今は弔辞の原稿作成を代行する仕事で食べている。

依頼者それぞれの物語を、ウェン・シャンは深掘りしていく(時には依頼者が迷惑そうでも)

深掘りしていく中で、
さまざまな人生が見えてくるとともに、
不思議な同居人の謎も、
ウェン・シャン自身の人生も、
徐々に浮かび上がってくる。

リュウ・ジャイン監督みずからインタビューで「大事にした」と語っているように、
「間(ま)」が絶妙。
台詞以外での表現が絶妙。
クスッと笑える場面も一再ならず。

派手な展開とは無縁だが、
ストーリーのメリハリもあって飽きずに観られた。

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島田庵

2.0鼠眉

2025年4月26日
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単純

難しい

脚本家だったが上手くいかず、北京の葬儀場で弔辞の代筆業をする男の話。

元教師の父親や狗の長兄や地下にオフィスのある会社のCEO等々、様々な人たちの弔辞を書くために家族や関係者に聞き込みを行う姿をみせて行く。

葬儀じゃなくて追悼会での弔辞なんですね。

なかなか主人公自身の機微には触れられず、触れたと思ったら実は過去こんなんでしたーぐらい?

一応、小尹とかで小細工効かせているけれど、そもそもの主人公に魅力的なものもなければドラマにも波がなく、大して盛り上がらなかった。

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Bacchus

3.0普通の人生を肯定してくれる

Kさん
2025年4月26日
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終始穏やかで余白のある美しい作品。

脚本家の芽が出ず弔辞の代筆業をしながら
生計を立てる物書きのウェン・シャン。
彼の葛藤する姿にとても共感しました。

繊細な人間ドラマに引き込まれつつ、
謎の同居人の描き方も素晴らしかったです。

心に沁みる言葉がいくつもあってほろり。
人の多面性についても深く納得。

そして猫好きさんにはたまらない
エンドロールになっていました🐈‍⬛

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K

4.0第2幕を生きている

2025年4月25日
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鑑賞方法:映画館

諦めたはずの夢と現実の狭間でゆらゆら揺れている
他人を理解しようとすることは、やがて自分自身の理解に辿り着く

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m m

2.5人間の顔は一つじゃない

2023年10月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

脚本家志望だったものの夢破れ、今は弔文を書く仕事をしている四十近い男が、ある女性との出会いにより心のわだかまりが明かされていく…という、なんだか『おくりびと』チックな内容。
個人的に中国映画はアクションもしくはコメディしか観てこなかったので、こうした素朴なヒューマンドラマに触れたのは純粋に新鮮。中国映画にありがちな過剰かつベタなキャラクターも一人も出てこなく、とにかく全編穏やかな風が吹くような雰囲気でお話が進む。
失礼ながらキャストや監督は誰一人として知らず。主人公を演じた俳優は『1911』や『クライマーズ』に出ていたらしいが全く記憶になし。そのヘアスタイルからプロレスラーの拳王がチラついてしょうがなかった。
人間の顔なんて二面も三面もある。だから素朴な人でも、人生の主人公になれたりする。とにかく主人公が置かれた境遇は自分とダブる箇所が多すぎた。実家に帰省したくない気持ち、よく分かるぞ…

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regency
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