劇場公開日 2024年12月13日

小学校 それは小さな社会のレビュー・感想・評価

全103件中、61~80件目を表示

4.0不登校の現役中3が感じた「本作に仕込まれた二重構造」 ※映画鑑賞後に読むと10倍面白い

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館
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かによえ

3.0それは小さな日本⁈

2025年1月26日
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泣ける

笑える

小学校という舞台を通して、日本が世界に誇るべき美質、一方で同質的で排他的なムラ社会、がどう生まれるのか、見せてくれるドキュメンタリーでした。また、コロナ禍での日本全体の苦闘も思い出されます。

戦後80年、同じような教育を是と続ける環境下、社会の価値変化や技術進化を知りながら、あれこれと対応に苦心している教師たちのイノセントな姿(素晴らしさ、純粋さ、幼さ、甘さ)も印象的です。子供たちは、微笑ましく、いつでも逞しく育っていくもの、と信じます。

外国人から見たら、奇異な部分を含めて興味深く映ったのは間違いないと思うし、少しも退屈しない内容でしたが、映画である必要あったかなぁ?

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マーベリック

4.5やや(海外視点で)わかりにくい点はあろうがおすすめ枠か

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

今年31本目(合計1,573本目/今月(2025年1月度)31本目)。

 この映画それ自体は日本の映画で日本の小学校の、新1年生と6年生の1年の生活、そして新2年生と中学生へ(=小学校の卒業式まで)を1年扱ったドキュメンタリー映画の扱いですが、公式サイト等にあるように海外で見ることが相当考慮されていて、エンディングロールにはその旨のクレジット等や関係者の名前もあがります。

 公立小学校ということなので、昔も今も変わっていない部分もあれば、映画で扱われているのが2021年以降という事情もあるのでコロナ事情によるいわゆる自宅学習やタブレット学習といった、やはり公立といっても10年、20年前ではなかったようなことも扱われているので、ここはやはりコロナ事情が(結果的に、一過性のものではありましたが)特殊な部分もあるので、そこを特に強調すると「コロナと小学校の在り方」という別の論点になってしまうのではないかな、といったところです。

 気になった点として、ややプライバシー保護が「すぎるかな」といった点があります。明確に名前が出てくる登場人物(児童)以外の児童は名札などにうっすらモザイク(ぼかし)がかかっていますし、登場人物としてあげられる児童数名も全て「ひらがな」の名前での紹介です(もちろん、本名がひらがなの子もいましょうが、全員ということは考えにくい)。

 こうした事情から、一部後半からわかりにくい点があり、そこがどうかなといったところです。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.2/一部の理解がわかりにくい部分がある)

 上記のプライバシー保護の観点で名札などにうっすらぼかしがある点を書きましたが、この関係で、映画後半から終わりかけに登場する、当時1年生(映画内では、2年生となる直前で1年生を迎える会の話に登場する)の登場人物の一人、「あやめちゃん」の部分(その新1年生を迎えるための音楽会に参加するという趣旨の部分)で、誰が誰かわかりにくい部分があります。

 ※ 女児の名前として「あやめ」は時々みますが、海外では当然これら当然追加字幕はつくのだろうと思いますが、 Japanese Iris なのでしょうか?(いわゆる「あやめ」と「アイリス」は実際には同じものだが、それは花屋等では当然のことではあっても、一般には別扱いされるため)

 (減点0.2/足し算の交換法則についてやや配慮が足りない)

 1年生では1桁までの繰り上がりがある、1桁どうしの加法を学習します。その中で「11が答えになる計算式を色々探す」というカリキュラムの中で「2+9のカードがなくなった」という趣旨の話が登場します。もちろん答えはそれだけではなく(例えば3+8も答えになる)、「答えが11になるカードを全部探そう」という趣旨のものです。

 ただ、答えが11になる点においては、2+9も9+2も同じであり、この点の話が出てこないので、この点やや配慮を欠くかなという気がしました(加法の交換法則ほかは3年以降の扱いですが、多少なりとも理系的な知識・教養がある子なら、「足し算について、交換法則(に相当するもの)が成り立つ」ということは推知できるため、それらに対する配慮が足りないわけです。

 ※ ただ、この「加法について交換法則が成り立つ」のは大学以降も含めて常にそうですが(代数上の環では乗法の交換法則は保証されない(それも成り立つのは可換環)ものの、加法の交換法則は常に保証される)、例えば文章題として「初めに9人の子供がいました。遊び友達に2人加わりました。合計で何人ですか?式と一緒に答えましょう」という問題なら、9+2を認めるのは当然だが、2+9を認めるかどうかは見解が分かれうる(このあたりが乗法(掛け算)で厳密にうるさく論争になっているのが、いわゆる「掛け算の教え方論争」という、実際にツイッター(現、X)等でしばしば問題になることがら)ところです。

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yukispica

4.0希望に溢れていた

2025年1月22日
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採点4.3
何とか観に行くことができました。
まず映像が美しくすごく柔らかいです。何だか陽だまりのよう。
カメラは子どもの目線、随所に差し込まれるアップのカット、何とも懐かしい気持ちになりました。
観ていて思うのが「そういえば子どもの時こんな感じだったなぁ」といった懐かしい気持ち。
そして自分の子らが今こんな生活に触れているんだなという、知らない時間を見たような新鮮な気持ち。
またコロナ禍での子らの学校生活はとても興味深かったです。
保育園も小学校もとても窮屈そうで、やっぱりこんな感じで過ごしていたんですね。
運動会や遠足がなくなったり、あってもすごく制限されていて、胸が痛かったの覚えています。
また、子ども達も大きくなった時観たら「そうだったそうだった!」ってなるんでしょうね。

また大人になってこの景色を見ると、少しずつ感じる違和感が散らばっていたりもします。
それは教育方法。時間通りの行動、机の並び、給食の食べ方、靴箱検査など、皆が一つに纏まるを一番とする先生の言葉、その世界は今見るとやはり少し気になるところがありました。
ピークに持ってきたシンバルの女の子は、演奏が上手くできなかった事を他の生徒の前で叱責されていました。これはちょっとなぁ。
そして校外の教授による講義で「協調性の高さは世界に誇れることであるが、それは諸刃の剣でもある」といった趣旨の言葉。これにはドキッとさせらレました。
このシーンを敢えて入れたのは、それを気づかせる意図があったのでしょうね。

少しネガティブな書き方になりましたが、別に全部が悪いとも思わないのです。
そうした中で磨かれた心や技術は、実際日本が世界に誇れる部分だとも思っています。
圧倒的に世界一の正確さを誇る鉄道など、まさにその表れだと思うんですよね。
それに怒られていたシンバルの女の子。彼女はクラスメイトに励まされ、練習の末無事習得していました。
皆に支えられ壁をこえて、その時の彼女の笑顔は素晴らしかったんですよ。
このドキュメントは学校生徒の一年間がうつされているのですが、メインは入学してから2年生になるまでの子ども達。シンバルの女の子たちですね。
一年を通したその成長には本当驚かされるんです。
まるで自分の子を見ているようで、ラストのカットからエンドロールはずっと涙が出ていました。

原題は「The Making of a Japanese」。
確かに作り上げる教育には考えさせられる部分もあるでしょう。
でもそれよりも、映る子ども達の姿は本当に希望に溢れて見えました。
ありのままの、素晴らしいドキュメンタリー作品でした。

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白波

3.0こうして「日本人」になる…?

2025年1月20日
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何十年も前に公立小学校に通った者としては、細かなルールや先生方の言動が、旧態依然としているところや、今の方がよっぽど窮屈に感じられることに驚き。これが海外で一部、称賛されているのだとしたら、何とも複雑な気分です。教育学者の講演に「諸刃の剣」という言葉が出てくることに、ホッとしてしまったのです。

でも日米両方で教育を受けた監督が、否定も肯定もなく、子どもや先生の姿をできるだけありのまま写そうとしてるいること、そこに温かいまなざしが感じられるのが救い。

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のらり

5.0まこちゃんの2+9のカードがない!

2025年1月20日
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楽しい

幸せ

すっかり大人になってしまったわが子らの小学校入学時を思い出して初っ端からじんわり。ピカピカの1年生と6年生を並べて、6年間で日本人として「できあがって」いくのもすごいが、生物としての細胞分裂度合いにも単純に驚く。

教室での黙食や修学旅行で全員前を向いた御膳の配置などコロナ禍で学校は大変だったとは思うのだが、若い先生たちの規律に向けての力の入りっぷりを観ていると、戦前の軍国主義教育への反省を國學院の教授が講演しているほどなので、やはり下駄箱の上履き並べ方チェックとか、なんでそんなことまでやるのか?と思う。J・K・シモンズじゃないんだから、シンバルできないあやねちゃんを泣くまで責めんでも…。

教育水準が高いと言われるフィンランドで本作が拡大公開されるほど日本の教育は(いろんな意味で)興味深いのかもしれないが、「日本人の作り方」という英副題になるほどと思いつつ、小学校の頃はまじめに教師の言うことをよく聞いていた自分がいつから捻くれた人間になったのかと考えると、日本人を作り出す社会の空気が初等教育の現場に滲み出ているという気もする。

とはいえ、ナチュラルな子どもらの姿を99分間眺めるだけで2024年末に微笑ましい気持ちにもなったのはたしか。

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ジョンスペ

3.5とても作為的な作品

2025年1月18日
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ドキュメンタリー映画の基本ですが、カメラの前で多少なりとも演技をしない人はいません。

大人でも子供でも。

決して「そのまま」が映っているわけではないことに注意を要するでしょう。

監督がニコニコ顔で答えているインタビューの類も、どこまで本音なのやら。

冒頭の大学の先生の話が全てですね。
教育は諸刃の剣。それが前提です。

個人的には自分の小学校時代を思い出して苦しくなりました。
子供がかわいいのが救いでしたが。

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Pocaris

3.0世田谷区教育員会によるプロパガンダ?

2025年1月17日
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怖い

知的

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すーちゃん

5.0ドキュメンタリー「ある小学校の一年間~コロナ禍編~」

2025年1月17日
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世田谷区のとある小学校の1年間を映した作品。
ただ、時期的にコロナ禍という要素が多分に混合している点にはご留意。“コロナ禍の”小学校のドキュメンタリー、という感じ。

意図してこの期間を選んだのかたまたま時期が被ってしまった形なのか分からないが、これはこれでとても貴重な記録映像だと思う。コロナ禍が実際にどう子どもたちに影響しているか、何を犠牲にさせられているかというのを映像として見ることができる。まさに百聞は一見に如かずだなと思う。

余計な演出等はなく、ただ小学校の1年間が順々に、色々と映っていく。99分の中に1年を詰め込んでいるから、余すところは実際沢山あるんだろうけど、観た側の感想としてはそれでも結構余すことなく詰め込まれていた感じがした。一つ一つの尺も丁度よかった。せっかくなのでもう20分くらい長尺で観てみたかった気もするけど、これくらいで丁度よかった感じもする。

「なるほど、そこを叱るのか」とか、「そこまでするか」とか、個人的にも色々感じながら鑑賞した。本作を観て何に驚いたり、感動したり、問題を感じたりするかは千差万別だと思う。
本作のような実態を忠実にとらえて広く提供する存在がなければそもそも俎上に上がる機会もない訳で、記録映像としても、広い議論や関心を喚起する一歩目という意味でも、貴重な作品だと思う。生の学校を撮って映画として公開するというのは相当にハードルの高いことだったんじゃなかろうかと思うので、制作者の方々は勿論、何より作品の成立のために自らが映ることを引き受けてくれた先生や生徒さんには感謝したいし、敬意を表したい。

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natsu

4.0集団心理

2025年1月16日
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ポスターに書かれている、

THE MAKING OF A JAPANESE

この言葉に強く惹かれ、鑑賞。

『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』や『スキャンダル』で賞を取った特殊メイクのカズ・ヒロさんが言ってたこと…

日本人は日本人ということに拘りすぎて、個人のアイデンティティが確立していない。
大事なのは個人として、どんな存在なのか何をやっているのかということ。

日本人は集団意識が強く、その中で当てはまるように生きている。
周囲の目を気にして、その理由で行動する人が多いことが問題。

日本は威圧されている。どう受け入れられているか、どう見られているか、全部周りの目。
自分の人生であり、周りの人の為に生きているのではない。当てはまろう、じゃなく、どう生きるかが大事。

心が痛いですが、かなり的を射ていると思う。

この作中で少しだけ触れられますが“日本は軍事教育をした国”だと、

そして“世界に誇るべき協調性の高さ”があると、

ただイジメを生む可能性があり“諸刃の剣”だと。

その日本人の集団心理をエグるような尖った内容を期待したけど、普通に小学校に密着したハートフルな内容でした。

でも、面白かった。

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RAIN DOG

3.0鑑賞後、様々なことを考えてしまいました。

2025年1月13日
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ドキュメンタリーとしてとても面白かったです。
一般的な公立小学校の数人の児童・先生をピックアップしながら一年間をカメラを通して見つめてゆくスタイル。
児童も先生もとても自然で、かといってカメラを無いものとするわけでもなく。
カメラも動きを見せるわけでもなく、淡々と撮る、みつめる。

私自身も映画の内容とほぼ変わらない小学生時代を過ごし、自分の子どもを通して小学校とかかわった経験から歩んできた道をもう一度客観的になぞる。
そうすると視えてくるものもあり、小学校教育とは何なのだろうかと、はたしてどこまでが教育でどこからが理想でどこからが抑圧なのだろうかと。

大人の「こういうものだろう」は子どもには通じない。
大人になって振り返ったときに気づけばいいと私も思うこともあります。
しかし今、瞬間、考えることを促されずに指導される子どもたちの協調性とはどこに向かうのか。
日本がとても特殊な小学校スタイルであるがゆえに海外ではとても高評価の作品と伺いました。
掃除、配膳、お当番や委員、運動会に宿泊行事。
いつか社会に出てゆく人間として必要な経験値のファーストステップがここにあるのかもしれない。

1年生の初々しい可愛らしい入学式からの1年間。
びっくりするほど顔つきが変わりしっかり2年生のお顔になっていました。
カメラに映っていないところでも彼らは様々なことを経験し心も頭も体もフル回転だったのだろうと。
先生がたも様々に悩み苦しみ楽しみながら成長されてゆくはずですが、小学校教師の体調不良による離職がとても多い昨今の現状を垣間見せてもらえました。
対しているのが生の人間と言うことだけでも神経を擦り減らすであろうのに、仕事量の多さがまじめで真剣な先生ほど追い詰められてゆくように思えました。
作品に登場している先生方のだれよりも長生きをしている私からすると、その目線から一段おりて様々なものを見渡すと見えないものも見えてくるかもしれないよと感じてしまいました。

冒頭にも書きましたが、ドキュメンタリーとしては良い作品。
ただ、海外の評価と日本の評価では少し違いが出るのではないかとも感じます。
あまりにも日常すぎて。
鑑賞は劇場でなくても十分に良さを味わえると思います。

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もも

3.01年間の成長

2025年1月13日
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2021年4月、コロナ禍の中、入学したばかりの1年生は手の挙げ方、名前を呼ばれた時の返事の仕方、箒の使い方、廊下の歩き方、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶことになる。そんな1年生を6年生が手助けし、わずか5学年違いなのだが、その5年の間に自覚を持ち、6年生にふさわしい行動をとるようになる。そのような、1年生、6年生、そしてコロナ禍で行事の実施に悩む教師たちのドキュメンタリー。1年経ち、2年生になった元1年生は新入生のための音楽演奏をし、次の1年生を迎える、という話。

東京の公立小学校で150日、のべ4000時間にわたる長期取材を実施したようで、どう編集しようか悩んだ事だろう。変わり映えしないシーンが続いたりして、ちょっとウトウトしてしまった。小学校1年生って小学校では1番下だけど、その前は幼稚園だったり保育所の1番上で、下の子の世話したりしてたはずなのに、やはりレベルの違いがあるのだろう。急に何も出来なくなるのはルールが違うというか、ちゃんとした社会ルールを教えられるという事なのかも。
そして1年経つと今度は下の子(新1年生)のために歓迎の演奏を披露出来るようになる。充実した1年なんだと思う。
今まで自分の経験してきた事だし、それくらいしか思わなかったが、これを海外の人が観たら日本式教育について何か思う事があるんだろう。そういった外国の人の感想を聴いてみたい。

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りあの

4.0日本人はいつ日本人になるのか?

2025年1月13日
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国際スポーツ大会で日本の観戦者が片付けをして帰ることに対し、"称賛"したり、"掃除のプロの仕事を奪うと批判"する話がある。
観戦者はただ自分の身の回りの事をしただけなのだと思う。小学生の時、教室を自分達で掃除したのと同じように。
キレイな場所を得ることが目的ではないことは、児童が帰った教室の机を先生が整えて回るシーンが現していると思う。

縄跳びを上手く跳べない子が、自分で練習し運動会でやりきった後の笑顔。
演奏の練習不足を叱責され、悔し涙を流す子。その子が本番の演奏でやりきれたあと、嬉しさで駆けだす。
取材する中には一生懸命やって、上手くいかなかった子もいただろうけど、ストーリーは上手くできた子を主にしている。
でも、監督は「小学校が、ルールを守り努力すれば成功することを教える場だ」とだけ言いたいのではないのだろう。
それは、卒業式の練習でお手本をみせる先生を可笑しく笑った子供たちに、「先生は気持ちを込めて"ハイ!"と言った。一生懸命やっている人を笑うのは間違っている」と諭すシーンを残した事からもわかる。
自分が言いたいことをナレーションに頼らず、編集で語る監督の手腕に拍手です。

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DKawa

3.0学校と教育委員会の勇気は称えたい

2025年1月12日
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泣ける

幸せ

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セイコウウドク

3.0撮影手法・編集は丁寧だが内容は平凡

2025年1月10日
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知的

複数のカメラを配置しての撮影、ほとんどの子どもたちがカメラを意識しないまでの溶け込み方、そうやって撮られたものをまとめる技術など、とても丁寧・端正ですばらしい作品だと思いました。
ただ、内容としては、ある小学校を1年間撮り続けたら、こうなるだろうなぁ…という域を出ないものでした。もちろん、どんな普通の子どもたちであれ、何か心を動かすものはある、だからそれなりに感動する映画にはなっている。
ただ、タイトルである「それは小さな社会」というのは「日本社会の縮図」という意味であるとしたら、それは全く描けてなかったと思います。
小学校が「小さな社会」であるのは当たり前で、監督がそういうことではなく、そこに日本社会の縮図が見えるという意味でこのタイトルをつけたのであれば、例えば子ども社会におけるもっと深い人間関係…友情とかの正の感情だけでなく、怒りや嫉妬、いじめといったものがもしかしたら存在したかもしれないし、それこそが社会の縮図だったのではないでしょうか。
先に書いたように、普通の小学校に1年間密着取材したことで典型的な日本の小学校の姿を可視化することができた、それは日本の教育の在り方を見つめ直すのにも役立つだろうし、外国人から見たら非常に興味深い映像かもしれない。そういう意義のある映画だとは思います。
それでも…同じく学校の定点観測的な映画で言えば、やはり「14歳の栞」という傑作ドキュメンタリーには全く及ばない。今回の映画で感動したという人は是非、「14歳の栞」を見てほしい(ネット配信は永遠にされないので、映画館で見るしかない映画です)。
こちらは中学生たちのわずか数カ月に密着しただけですが、奇跡としか言えないような瞬間が切り取られ、子どもたちの本音(と思われるもの)が語られ、切なく収束するドキュメンタリーです。
この映画と比較してしまうと、「小学校 それは小さな社会」は、あくまで「観察映画」に過ぎないと思えてしまうのです。大変申し訳ないですが。

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たけ

5.0日本人の小学生って・・・愛らしい!!

2025年1月9日
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泣ける

レビュー内にも指摘ありますが、個々の先生の、やや厳しめの指導方針や、できていない子への叱咤に対して、批判的なコメントが散見されますが・・・自分はむしろ、それらが子供たちにどう受け止められたのかがポイントではないかと思います。そしてその受け止められ方を左右するのが、先生の生徒さんに対する愛情なのだと思います。その意味では、本編に登場する先生方には、生徒さんへの愛情があふれていて、生徒さんがそれに応える姿が生き生きと描かれていました。単に、給食のすばらしさ、生徒が教室を掃除することの意義をアピールする動画は多々目にしましたが、ここまで先生と生徒の心的交流を見事に活写したドキュメンタリーは初めてでした。そして、日本の小学生って、みんな抱きしめたくなる位愛らしいっ!!と思ってしまいました・・・

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satorudeluxe

5.0涙がでました

2025年1月8日
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泣ける

笑える

知的

涙がとまりませんでした。

仏教では仏性は万人にあると説かれているが、それを証明する映画だと思う。

人は、大人になるにつれて悪縁に接することが増え、もともとある仏性がだんだん埋没してしまうのだろう。

でも、仏性は消滅するようなものではない、本来備わっているものだから。

万人成仏、だれでも仏になれる。仏とは超越した存在ではなく、普遍的な存在で、釈尊のような生き方ができるということだろう。

人はよく勘違いをする。仏になると楽な暮らしができると思ってしまうのだ。でも釈尊の人生を振り返ってみれば、それは苦労の連続であり、決して楽な暮らしではなかった。

ただ、どんな苦労にもめげることなく、悠々と人生を生き切ったということ。私たちも同じような人生を歩むことができるということが、万人成仏ということだと思う。

小学校のときは、自分の仏性と向きあい、育む時代といえるのではないだろうか。

長い人生のなかには、さまざまなことがあり、理不尽なことも多い。でも、小学生のころに学んだことは、それらに飲み込まれることなく、すばらしい、満足できる人生を歩むための礎になるのだろうと思う。

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うさぎさん

3.5教育の難しさを痛感させられました🙂

2025年1月7日
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難しい

小学校って、子供が成長する上で本当に大切な場所なんだと再認識。教育の難しさを痛感させられるのと同時に、教師の皆さまのご苦労頑張りには、心から感謝感謝です😌
にしても、憎むべきはコロナ禍😵
マスクをしながら体育の授業を受けてる子供達に涙がでました。もっと早く5類にしてあげたかった。

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たもん

どこから観るかで見え方が異なる作品

2025年1月5日
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 東京の小学校の一年を丸ごと記録したドキュメンタリー。ナレーションや説明字幕はなく、特別な主張を押し出す訳ではないので、「日本の教育の変わらぬ固陋性」を感じる人も居れば「先生は大変だな」と思う人、「子供は可愛いな」と微笑む人など、様々な感想が飛び出しそうだ。是非、多くの人々の思いを聞いてみたいな。

 当日の山崎エマ監督の舞台挨拶が飛び切りの切れ味だった。エネルギーに溢れ、話し出したら止まらない勢い。監督はやはり、日本の小学校教育を簡単に即断して欲しくなく、まずは本作をきっかけに考えて話し合って欲しいとの事。まさしくその狙いが形になった作品だった。

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La Strada

3.0受け付けないところがある

2025年1月4日
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観始めてしばらくは「感情の表出がないな」と思うの。
児童がなにかやらかしても怒る(おこる)でも怒る(いかる)でもなく淡々と『それはいけないことだよ』とやるのね。
「こう育てられたら、就職して怒鳴られたら『パワハラだ!』って言うな」と思ったな。
観続けてると怒るシーンもあって、それは、まあ、良かったな。

観ていて一番思ったのは「教育って気持ち悪い」だったの。
何が気持ち悪いかというとね、先生たちが「自分たちは指導・育成ができる」と思い込んでるところなんだよね。
算数や音楽の技能の指導・育成はできると思うよ。そうじゃなくて「人間として生きていくために必要なこと」みたいなものの指導ができると思ってるの。
これはね、できないと思う。先生たちが上からいくんじゃなくて、悩みながらドーンとぶつかっていったらね、児童も「色んな人がいるなあ」という感じで何かを学ぶ気がすんのね。
でも「人生において大切なことはこれである」みたいな感じで教えるのはね、難しいよね。釈迦牟尼とか連れてこいよ。

林間学校なのか修学旅行なのかで、脱いだ靴を揃えさせるのを、真剣に考えてるのね。「どうやったら自発的に靴を揃えてくれるのか」みたいな。
こういうことを真剣にやってる人はいるね、大人でも。
そして僕は別に靴が散らかっていても気にしない派。そこに人生における大切なことがあるとは思ってないから。

音楽会のところでシンバルの子を激詰めするけど、あれはなんか意味あるのかな。
その前にオーディションで選ぶのも意味があるのか分かんないけど。
「ここを乗り越えて大きくなった」って感じにしたいんだと思うけど、越えなくても良いハードルをわざと作って越えさせてもさあ。中高で部活を真剣にやったら、そういうハードルにぶつかるしね。

そして、先生たちは泣く。なんか一年が終わって感極まって泣くんだよね。それが「美しい」みたいになってんだけど。まあ、泣きたいなら泣けばいいけど、それほどのことはやってない気がしたな。

僕は小学校高学年のときに先生の言うことを真剣に聞かない子供だったんだけど、この映画を観て理由が分かった。「人生とは」みたいに答えがないものに対して、先生たちは「これが正解だ」ってやってんだよ。釈迦牟尼が言うなら聞くよ、悟り開いてるし。でも先生だよ、教員試験に受かっただけだよね。「正解は分からん。これを押し付けるのは間違ってるかもしれん。でも、自分が教えられるのはこれしかないんだ」ってやってきたらね、こっちも真剣勝負で話を聞いたかもね。

と、いろいろ言ってみたけど「教育は自身のコピーを作る活動」という説もあるから、これしょうがないんだよね。
かつてみたいに未熟な教師が怒って叩いても「まあ、手がかかりますしね」で許される時代ではなくなったから、先生たち大変だなと思いました。

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Scott