「マシュー・"ヴォーン"」ARGYLLE アーガイル TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
マシュー・"ヴォーン"
マシュー・ヴォーン、映画.comの表記では「マシュー・ボーン」ですが、コンテンポラリー・ダンス演出・振付家のMatthew Bourneと間違えるので、ヴォーン表記で通します。
そのマシュー・ヴォーンと言えば、荒唐無稽でお下品演出も多いのに不意に琴線に触れるような展開、演出に思わず涙腺を刺激されることもあり、いい意味で裏切りの多い監督という印象で、新作が出れば必ず気にする監督の一人です。
ただ、前作『キングスマン ファースト・エージェント(21)』は同シリーズの前日譚という設定に対し、この作品自体は悪くないと思うものの、シリーズとしては「どこに向かうのか?」若干の戸惑いも否めませんでした。そこからの本作については同シリーズとは銘打たれてないものの、トレーラーで見るルックはほぼ同じ感じ。デュア・リパには興味をひかれつつも、怪しい気がしたのでiMDbとRotten Tomatoes確認してみると案の定評価低い。これはスキップしていいかと思っていたのですが、アカデミー賞も終わって落ち着いたこともあり、魔が差してサービスデイの夜回に参戦。TOHOシネマズ日本橋のスクリーン4はけして大きな箱ではありませんがまあまあな客入り。いい裏切りを期待して映画が始まります。
で、感想ですが、つまらない。。。一向に面白くならない。スパイ映画だからと言っても、手のひら返しの繰り返し一辺倒は「お約束」としてやっているのでしょうが、それだけで139分は流石に観ながら飽き飽きして正直苦痛でした。また、私は英語出来ませんが、何となく意訳も巧くない感じがしますし、構造的な「工夫」がユニークさ押しなのかもしれませんが、私にはそれほどハマりませんでした。
マシュー・ヴォーンやガイ・リッチー、最近自分にはちょっと合わなくなってきていると感じて「自分も歳かな」なんて思いつつ、ある意味、そこは素直に今後は劇場鑑賞にこだわらないでもいいかとも思いつつあるのが現状です。だって、悪い点や評価をつけるのも辛いのですから。。