「散らばった伏線を回収していく爽快さ」ARGYLLE アーガイル だむさんの映画レビュー(感想・評価)
散らばった伏線を回収していく爽快さ
序盤のスリリングな展開に対して一々抵抗する主人公に少しイライラしました(非現実的な現実を突きつけられても逃げてしまう感じ)が、それが中盤以降どんどん回収されて行って腑に落ちていく。通り一辺倒なアクション映画にはない面白さがありました。
アクションシーンが長ったらしかったり見栄えを重視した演出は好き嫌いが分かれると思いますが、制作側の「こういうものが作りたい!」という確固たるものが感じられました。いや、やっぱ長すぎてダラけてるな。重油スケートとか猫がボスに襲い掛かるシーンとか、「そうはならんやろ」と言いたくなりますが、「キングスマン」のノリですね。
主人公のパートナーになるオッサンがカッコ悪さとカッコ良さの良い所取りをしていて、おっさんとして非常に共感が持てました。
頭からっぽにしても楽しめるし、台詞回しと伏線回収をしながらでも楽しめる。図抜けて何かいいか、というわけではないですが、普通に良いエンタメ映画だと思いました。
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