「ご都合主義な内容にトホホな気分になりました。」ARGYLLE アーガイル idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
ご都合主義な内容にトホホな気分になりました。
以下ネタバレ
序盤から列車内バトルまでは
面白い映画のような気がしましたが、
最後まで見終わると、
派手なアクションシーンを撮影することを目的にした
陳腐な作風でしたので、
期待はずれな映画でトホホな気分になりました。
フィクション世界と現実世界を対比した物語は、
現実世界のパートなのに強引な嘘表現が多いため、
現実世界パートもフィクションの匂いが強く、
偶然を多用したリアルさがない
ご都合主義な内容にトホホな気分になりました。
また、主演女優の容姿はリアル加齢体格表現なのに
強引にアップテンポな曲を使用して
無理矢理盛り上げてくるフィクション感の強い
アクション演出にもトホホな気分になりました。
鑑賞後にサントラCDが欲しくなる
タランティーノやジェームズ・ガンの映画や、
「ブレット・トレイン」の超アガル選曲の
真田広之アクションを見た後だと
「ARGYLLE/アーガイル」の選曲は
意図的すぎで、
観客を馬鹿にしている感じをうけました。
また、
実は〇〇でしたという
登場人物の設定は
感情移入しずらく、
派手なだけのアクションシーンに
気分がのらずトホホとなりました。
見てる側がひくような
「トドメのさし方」を丁寧に紹介しているのに、
敵のボスキャラは「トドメ」をささずに見逃して現場を立ち去ったり、
たまたま武器庫にたどり着いて
敵の武装集団にカラフルなガスを使って
踊ってアクションは「おふざけ」にしか見えず、
都合よく配置された、
軽装備の敵を倒しても爽快感はなく、
背中に背負ったリュックの中の猫は
ガス対策してるのか気になる程度に
冷めた気分で鑑賞しました。
また、
ナイフをアイススケートにして
都合よく配置された、軽装備の敵を倒すシーンも
「おふざけ」にしか見えず、
油の中で高速で摩擦しているナイフで
なぜ火花がでないのかが気になる程度に
冷めた気分で鑑賞しました。
猫に助けられるシーンや
最後の催眠術シーンも
「おふざけ」にしか見えず、
ラストに突然現れる黒人女性助っ人が語る、
自己紹介も失笑で、
ハズレのマシュー・ヴォーン映画だなと思いました・・。