「映画「アーガイル」はネタ一発系かと思いきや案外ちゃんとしたエンタメ映画だった」ARGYLLE アーガイル 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
映画「アーガイル」はネタ一発系かと思いきや案外ちゃんとしたエンタメ映画だった
# 感想
この映画で「IMAXレーザーGT」のでかいスクリーンを初体験したので、良かった。
スクリーンの良さだったのか映画の良さだったのかはよく分からないが、映像を楽しめたと思う。
# IMAXレーザーGT
IMAXに選ばれる映画は、やはり「IMAX用に作られた、IMAXがよく合う作品」だったりするんだろうか。
静かな日本映画をIMAXにしてもあまり意味がない気もするから、そうなのかもしれない。
# どんな映画?
「スパイ小説でベストセラーを出した女性小説家」がいるのだが、現実でもまるでフィクションのようなスパイに出会い、物語は始まる。
このように「テーマ設定が命」「出オチ」的な映画かと思いきや、案外ちゃんと真面目に作れていて、エンタメしていた。
# ハイクオリティなベタ映画
シナリオやテイストはなかなかベタ感があるのだが、そのベタ感を真面目にハイクオリティでやっているので、嫌味がなかった。
たとえば悪のボスが「残念だったな、そのパスワードは私の目の認証がないと解けないのだよ」的なことを言いながら主人公たちを銃で撃とうとする。
だが観客は絶対に「このボスすぐに死ぬんだろうな」と分かるし、監督も「観客はこのボスすぐに死ぬんだろうなと思うだろうな」と思いながら作ってるんだろうなと。
真面目に作った結果が予定調和だとつまらないが、わざと計画的にやっている予定調和の場合は、なんか楽しい。予定調和自体のパロディのような気がする。
# 猛烈な眠気
記事を書いておいてなんだが、この日は猛烈な眠気に襲われて、作中の半分の時間ぐらいは眠ってしまっていた。だが断続的に眠ると起きるを繰り返していたので話の筋は分かった。