「キレキレ・ノリノリ・スパイ活劇」ARGYLLE アーガイル シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
キレキレ・ノリノリ・スパイ活劇
マシュー・ヴォーン監督の才気がたっぷりで、ゴキゲンな気分で楽しめるスパイアクションです。巻頭からヘンリー・カヴィルの豪快なアクションで始まると思ったら、人気スパイ小説作家ブライス・ダラス・ハワードのプロットと言う、贅沢ながらも人を食った設定で笑わせます。彼女のスパイ小説が現実を先取りしていることから、彼女をめぐってスパイや暗殺者が入り乱れての争奪戦が繰り広げられるんだけど、小説の中の登場人物はカッコいいのに現実の二人はなんかイケてないのがおかしいです。とは言え、その後もストーリーはまさかの二転三転と目まぐるしく展開し、カラフルなスモークの中のダンスのようなガンアクションや殺人トリプルアクセルなど、ジョン・ウーを超えたアクションの振り付けも楽しいです。アクションシーンでのイケイケのダンスミュージックも最高でサントラが欲しくなりました。この映画の後では、まともなスパイものは作れなくなりそう。役者では、ブライス・ダラス・ハワードもサム・ロックウェルも、はじめはイケてないけど、どんどんカッコよくなってくるのは役者の腕前ですね。ヘンリー・カヴィル、デュア・リパもさすがのインパクトでした。
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