「最高にエンターテイメント!」ARGYLLE アーガイル HAYABUSAjさんの映画レビュー(感想・評価)
最高にエンターテイメント!
最初から最後まで笑いが止まらない、痛快なスパイ•ファンタジー映画でした。クレバーでクールでちょいと間抜けでゴージャスな、俺たちが見たかったスパイ物がここにあります。
真面目に見たら馬鹿を見るので、馬鹿になって真面目に笑いましょう!
あと音響のいい映画か、ノリのいい観客のいる映画館で観た方がいいです!
まず映像についてですが、どこの部分も華やかさがあり、戦闘シーンはダンスを踊っているかのようなスタイリッシュさがありましたが、まさか本当に煙幕張りながらダンスして戦闘するとは思わなかった。これは新しい形のミュージカルなのでは?と思いました。
他にもアーガイル読者会の背景のこだわりっぷりや、原油の黒が画面の下を滑らかに塗り潰していくシーンなど、画面の支配率をとことん上げておりお見事でした。
⭐︎2回目追記:
最近知ったのですが、イギリスはダンスが国を挙げて愛されているそうで、この映画で流れる曲もヒットチャートばかりなのかもしれませんね。
ロンドンではタワーブリッジやウォーキートーキー、ロンドンアイもしっかりいれててさすがイギリス映画やな…と感心しました。
最後の第6巻発売記念会でそれぞれの配役にそれぞれのキャラクタでフォーカスが当たっているなど、きっちり計算されているのを確認できました。
音楽もアッゲアゲで実に楽しいですね!
テーマソングのELECTRIC ENERGYが戦闘シーンで常に掛かりますが、いわゆる勝ち確BGMでこの曲がかかったら楽しんで見ないと!とスイッチが入って良かったです。
⭐︎2回目追記:
意外とかかかっていなかったというか、エンドロールの印象で上書きされていました。
2回目で見ると、エリーのテーマであるBeatlesのNow and thenがメインテーマソングですね。
曲調を変えて都合8回以上は流れていると思います。
内容も別れた相手を偲んで、君の言ったことが全部本当だったと悔恨する曲なので、エリーとレイチェルの二面性を表しているようで味わい深かったです。
演技もクサいこと全部やってる割にまったく嫌味になりませんでした。特に、ブライスさん演じるエリーがエージェントの時とエリーの時で動きが全然違うので本当に二重人格のようでした。
物語については、現実とフィクションがだんだん一致していくのは宣伝通りでしたが、むしろ作家人生の方がフィクションで本の内容が実体験という構成を、ここまですんなり頭に入れてくれる演出が素晴らしかったです。
エリーの体つきが肩幅があって腰もがっちりしてて妙にしっかりしてるなと思ったら元エージェントでしたか…。胸のある女性に筋肉がつくと胸囲がすごいことになって、側から見ると太って見えるんですよね。ここはなんかリアルで面白かったです。
序盤から出ていた伏線もしっかり回収して、なるほど!なるほど!と膝を打ちながら見ていました。
⭐︎2回目追記:
キングスマンの配役がやけに多いなと思っていましたが、パパさんの配役でドアノックがトットトントン、トントンという符牒になっているところでクスリとしました。
秘密の番人の会いたかったでしょ?のシーンもその通り!と拍手喝采です。
最後の最後でアーガイル自身が出てくるのはちょっと???でしたが、それ以外は面白おかしく見られるエンターテイメント映画でした!!!