「【”人気女性スパイ小説作家が、5年間ベストセラー作を出版できた訳。”虚実入り混じった前半は何が何だかだが、事実が分かってからはキレッキレのアクションとコミカル要素も絡めた展開がナカナカだった作品。】」ARGYLLE アーガイル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人気女性スパイ小説作家が、5年間ベストセラー作を出版できた訳。”虚実入り混じった前半は何が何だかだが、事実が分かってからはキレッキレのアクションとコミカル要素も絡めた展開がナカナカだった作品。】
■前半は、ベストセラースパイ小説「アーガイル」を書いた作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)の前で、虚実入り乱れたスパイ合戦をやや混乱しながらも鑑賞。小説の中のアーガイル(ヘンリー・カビル)と実際のスパイ、エイデン(サム・ロックウェル)が彼女の前で敵と戦う姿に、何が何だか・・。
◆感想
・だが、エリー・コンウェイが実は5年前まで、ディビジョンというスパイ組織の腕利きスパイ、レイチェル・カイルであった事が分かるシーンから物語は面白くなる。
ー スパイ小説家、ジョン・ル・カレがMI6で働いていた事は有名である。-
・入院しているレイチェル・カイルを騙すためにディビジョンが両親まで偽物を送り込んで来るシーンや、完全に記憶を取り戻したレイチェル・カイルが、且つての恋人エイデンが囚われる中、彼の胸の”隙間回廊”を撃ち抜くシーン、そして蘇生したエイデンがアドレナリンを撃ちまくってレイチェルと共にディビジョンの兵士をキレッキレのアクションで倒して行くシーンはナカナカである。
特に、レイチェルが重油の上を靴にナイフを挟み、華麗なスケーティングで敵を倒して行くシーンは面白かったな。
<今作は、ストーリー展開は粗い・・、と言うか良く観ていないと置いて行かれる感じがするが、マシュー・ヴォーンの仕掛けたトリックと、キレッキレのアクションを、難しい事は余り考えずに楽しむ作品であると思う。
20年前と言うテロップの後に出て来た「ザ・キングスマン」というパブに入って来た若者は店主から拳銃とサイレンサーが入った箱を差し出され、名前を問われると”オーブリー・アーガイル”と答えるシーンと、エリー・コンウェイのファンたちのインタビューシーンで、ヘンリー・カビル演じる”ロングヘアーの男が”僕について、質問ある?”というシーンを見ると、マシュー・ヴォーン監督、続編を作る気満々である。
けれども、次作はもう少し分かりやすく作らないと、怒るかんね!!>