「芸術作品といえる」わたくしどもは。 ジュストさんの映画レビュー(感想・評価)
芸術作品といえる
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美しい山の緑、朽ちかけた山門、荒い日本海の波。映像の美しさから目が洗われるよう。
無駄を無くした、最小限のセリフと長い間。俳優の表情のアップ。
佐渡島の相川金鉱のトンネル。この世とあの世を繋ぐ道。江戸時代は「地獄」と呼ばれていた。幻想的な絵が素晴らしい。
最初に清掃員として大竹しのぶが登場した時点で察することができた人もいただろう。その後に出て来た少女二人。名前が無いのは生まれ変わりの象徴。
鈍い人には物語の行く末が分からなかったかも知れないが、私は最初のシーンですっかり分かってしまった。
途中、ろう学校で苛められる少年の登場。これは観客にヒントを与える為だつたのだろうか。手話が沈黙と少ないセリフに良く効いている。
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