劇場公開日 2024年1月26日

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「絶妙に噛み合わない会話劇が魅力的」違う惑星の変な恋人 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5絶妙に噛み合わない会話劇が魅力的

2024年1月30日
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長回しによる会話劇が延々と繰り広げられるだけなのだが、これが滅法面白い。
四角関係にある4人の男女だけでなく、シンガーソングライターやコーヒーショップの店員も含めて、すべての登場人物の会話が絶妙に噛み合っていない様子には、何度も吹き出してしまった。
それでいて、互いのコミュニケーションはしっかり取れていて、変な誤解や勘違いがほとんどないまま、ちゃんと話が進んでいくのも面白い。
特に、それぞれの想いの方向性を整理しようとする4者による会議は、「どうしてそうなるの?」という意外性だけでなく、あくまでも話し合いで問題を解決しようという彼ら、彼女らの誠実さも垣間見えて、秀逸なクライマックスだったと思う。
そうした物語の展開に加えて、何と言っても、それぞれの出演者が役柄にピタリとハマっていて、皆、良い味を出していたのも魅力的だった。
ただ、時間を巻き戻すといった見せ方の工夫はあるものの、どうしても演劇的な面白さばかりが目についてしまうので、もう少し、映画的な見せ場を作れなかったものかとも思ってしまう。
ラストに出てくる宇宙飛行士のシーンは、本作のタイトルと絡めて、まさにそうした見せ場にできる可能性があったのに、中途半端に終わってしまったのは残念としか言いようがない。
ところで、4人全員が「主役」だと思っていたのだが、やはり、宇宙服を着ていた2人が、この物語の中心人物だったということなのだろうか?

tomato
tomatoさんのコメント
2024年3月8日

ドライヤーのシーンだと、サッカーのPKに関するウンチク話が印象深いですね。

tomato
トミーさんのコメント
2024年3月8日

ま、夢ですから・・男が宇宙とか口走ったのにインスパイアされただけですから。でも最後、ドライヤー交代してた・・

トミー
tomatoさんのコメント
2024年2月1日

まったく同感です!
「え?」となりながらも、誰も、相手を理解しようとすることを諦めていないところが良かったですね。
宇宙服は、予算が足りなかったのでしょうか?

tomato
uzさんのコメント
2024年1月31日

会話はズレてるんですが、誰一人「もういいよ」とはならないんですよね。
下手だけど、コミュニケーションに投げやりにはならないところが好印象でした。
宇宙飛行士のシーンは、半端すぎて逆に蛇足かも…

uz