「エンタメとしては面白い」ダム・マネー ウォール街を狙え! jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメとしては面白い
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説明責任を果たす際に弱者を演じることや、Web会議の後ろに映りこむもので自分をキャラ付けしようとすること、個人配信のチャット欄荒らしの犯人が実生活の知り合いであることなど、あるあるネタがやや誇張されて面白おかしく描かれている。主要人物が初登場するときに名前と共にその保有資産を表示するといった演出も、その人物の現状を表す非常に上手い手法だと思う。全体を通して優れた演出が多く、観終わった後の満足度は高い。
一方で、題材となった出来事の描き方には賛同できない。株価は企業価値に従って変動するべきであり、ヘッジファンドの空売りによる株価下落を不当な値動きとするならば、ロビンフッダーによる株価のつり上げもフェアなものとは言えない。にも関わらず主人公サイドを善、ヘッジファンドを悪と印象づけるような描き方にはやや悪意を感じる。
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