ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
全197件中、161~180件目を表示
★2024年劇場鑑賞92★
グッと来る友情物語で最後も最高なんだけど、途中のdogが諦めるの早すぎなのでは?と思ってしまいちょっとモヤっとしてしまった。
でもそもそもdogって内向的だからrobotを注文してるんだよなぁ〜、そ考えるとあれが精一杯の反抗だったのかしら。
喋らないというのは実に良かった!
涙腺決壊必至
台詞なしのアニメーションながら、大都市で孤独を抱える人たちの出会いと別れ・再会を描いたどちらかというと大人向けの作品。恋愛(といって良いのだと思う)の多幸感と切なさが詰め込まれており、アースのSeptemberを聴いたらその度に涙腺決壊となること必至。
監督自身が過ごしたという80年代半ばのニューヨークを舞台にしており、あの時代のあの場所(いろんな人種の人たちが放つエネルギー、夏の公園、セントラルパーク、イーストビレッジ、ツインタワー、レディオシャック、タイムズスクエア、そしてコニーアイランド…)に思い入れのある人は必見。
欲を言えば時間経過をしっかり描いた中盤の夢やらなにやらのシーンをもうちょっとコンパクトにやってもらえればな…
他者を思いやることの美しさで満たされる。
海水浴では寧ろ履くスタイルw
擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで、ひとりぼっちで暮らすDOGさんが友達ロボットを購入する話。
届いたキットを組み立てて生まれたロボットに色々教えながら最高の友人になった2人だけど…というストーリー…ネジがあまっていたのは気になったけれどそれは関係ないようでw
どこに行くのも一緒で息の合った2人の楽しそうな様子からの展開だけど、ちょっとDOGさんダメダメ過ぎじゃないですか?
いくらでも方法あるでしょうに…いくらなんでも先送りし過ぎ。
中盤まではかなり良かったけれど、冬の夢ラッシュはどうせ夢と弛み気味だし、最早DOGさんはASD!?みたいなノリだし…。
終盤盛り返してロボット目線ではとても良かったけれど、DOGさんの方はイマイチ受け入れられずちょっと残念。
楽しい。切ない。 ひと夏の友情と想い出を胸に、これからもそれぞれが生きていく。
大都会ニューヨーク、一人暮らしのドッグは通販でロボットを購入。
共に暮らす毎日に、二人の友情が深まっていく。
ある日、二人で海水浴を楽しんだが、海に入ったことでロボットは動けなくなってしまう。
ロボットの重量は重く、とてもドッグが素手で動かせる程ではないため、その日は泣く泣く置いていくが、次の日工具をもってビーチに来ると閉鎖され来年の夏まで立ち入り禁止に。
果たして二人の友情は?ロボットの運命は?
普通だと、数々の心温まる出会いと偶然から、ロボットはドッグと再会。
めでたし、めでたし、となりそうなところ、今それを改めて作っても意味ないか。
砂に寝ている間にロボットが見る夢が切ない。
ドッグは新たな出会いがあるも、それもひとときのこと。
二人はそれぞれ別の人生(犬生とロボット生)を歩んでいく。
生きていればいろいろあるよね。
永遠に一緒に居られない。
出会いと別れを繰り返し。
それでも生きていく。
でも、あの夏のひと時は忘れない。
「セプテンバー」が最高。
終盤に、別々の場所で踊るシーンが最高。
他にもタップやコーラスなど音楽が素晴らしい。
セリフが一切なくても何の問題も無い。十分伝わってくる。
絵柄も微妙に素朴で。
想像以上に切ないお話でした。
いい作品だけどやはりセリフはほしい。
試写の評判がいい作品。
急遽観てきたが、なるほど見事な作品。
ロボットと犬の共存関係について色々と考えさせられた。
修理屋のアライグマおじさんが印象に残った。
2024年のベストアニメ作品はこれか。
ただ、惜しむらくは無声だがやはりセリフがほしかった。
すべてのヒトに
舞台は1980年代のニューヨーク。
何も知らずに見たので、あとから、なるほどなぁと想うところ多々あり。
なぜなら、今ならSNSだって、YouTubeだってあるのだから、不便だからせつないシーンが胸をよぎる。
3匹の鳥が巣立つ当たりから、だだ涙。
見終わってから、これはビジュアルが人間じゃないから、こんなにも暖かい気持ちで見れたのかなと思う。
1人が寂しいことも、スキー場での意地悪なシーンも、ダックさんとのコトも、生きていればふつーによくあること。
これは人生そのもののお話。
なのに、ビジュアルが人間でないというだけで、こんなにも、すうッと素直に観ていられた。実にうまい作品。セリフが無い分、音楽も素晴らしい。世界中のヒトに観てほしい。
ツインタワー、9月、分断された人々
公開館数が少ないこともあってか、日曜朝7時台の上映回も結構お客さんは入ってた。
(この先ストーリーに触れますのでご注意下さい)
セリフなし、ナレーションなし。
どの国の人でも、子供でも楽しめるのがまず良い。隣の席はまさに外国人のファミリーだった。
「ロボットと主人公が心を通わせる」というテーマは、昔から変わらずの定番。
そんな使い古されたネタがこんなに良いのは、やはり作り手の腕と熱意。
繰り返し登場するニューヨーク、ツインタワー、『September(9月)』、分断された人々…。おそらくモチーフの一つは「アレ」でもあるのかな。
でも政治的な雰囲気は皆無。
購入したロボットが、主人公が何かを失った代替品ではないこと。それぞれが誰かの代わりではなく「自分」であり、自分の道を踏み出すことこそ幸せだということ。
そして「元通りがいつも正解とは限らない」ってこと。
「戻れないからこそ美しい」ってのもあるよね。
家族・友人・恋人…
観客がそれぞれに大切に思う人と重ねられる様に、あえて人間を使わず、性別も世代も明らかにしない。
実際に主人公とロボットが交流する時間はほんのわずか。前述のとおり、会話も描かれない。
そんな二人が、お互いを必要な存在として認識し合うクダリが美しい。
この作品の大きなカギになる、Earth, Wind & Fireの『September』にのせて、幸せな瞬間が観客の胸にもガッツリ刻み込まれる。
そんな二人が別れ別れになって、とにかく動き回る主人公と、動けないロボットの対称的なエピソードが、また素晴らしい。同じ「雪」も、一方では遊び道具であり、一方では自由を奪う枷であったり。
動けないロボットが、夢の中で『オズの魔法使い』の世界や、スクリーンの外へ飛び出すってのもニクい。
足を掃除機のパイプに交換されて、歩きにくい描写も絶妙に可笑しみがありながら、現実的にはすごく残酷なシーンでもあったり。
決してありがちなパーツを組み合わせた焼き直し映画ではなく、オリジナルを作ろうとする意欲に溢れていた。
時々ふいに残酷で苦々しいけど、優しさいっぱいで最後はちゃんと観客の心に波紋を広げて終わる。
オススメです。
帰り道、気付くと口笛吹いてました(笑)
シンプルゆえ‼️
主人公は擬人化されたドッグ(犬)とロボット‼️1980年代のニューヨークを舞台に、二人(?)の友情が描かれる‼️しかもセリフなし、映像と音楽だけのサイレント映画のサウンド版、まるでチャップリンの映画みたいな趣き‼️ちょっとピクサーの「ウォーリー」を思い出しましたけど、あの作品はセリフあったしなー‼️しかもアニメーションとしての作画はヒジョーにシンプルなんですが、80年代のニューヨークの街並みやTVゲーム、海水浴場のディテールなどはかなり緻密です‼️浜辺でロボットが錆びつき、海水浴場が閉鎖されたために離ればなれになってしまう二人‼️都市で暮らす者の孤独やすれ違い、そして両者が見る印象的な「夢」のシーンの挿入がホントに素晴らしく、二人の "つながり" が爆発する「セプテンバー」なラストは切なく胸に響くし、同時に拍手喝采したくなるような高揚感にも満ちてる‼️映画ファンには「オズの魔法使」や「ジョーズ」など、数々の名作映画のパロディやオマージュを見つけるのも楽しいと思う‼️今のところ今年ナンバーワンのアニメーションでした‼️
誰にでも起こりうることをドラマティックに描いている
孤独に過ごすドッグは通販で買った友達ロボットを家に迎える。
二人は楽しい時を過ごすが、ある時故障したロボを置いていかなくてはならない状況になり、二人は約一年離れ離れになり、やがてそれぞれの道を歩んでいくことになる。
緩い絵柄なので基本的に楽しく観れるがつらいシーンはある意味、よりつらく印象付けられるかもしれない。ロボの足がもがれ、首がもげた時に観客が息をのみ鼻をすする音が聞こえた。優しい人との出会いもあればそんなにも公共機関の助けが得られないのかと理不尽におもうシーンもある。(何かの暗喩なのだろうか?)
戦争や病気で生き別れたわけでもなく、誰にでも起きている出会いと別れの話なのだがすごくドラマティックな人生を見た感じで映画館を後にした。
台詞のないアニメだが、ダックとの価値観の違いやアライグマのフレンドリーさが小物や演出で感じられるのが凄い。ドッグがしっぽ振るのとロボの口笛がかわいい。
ラストがうるうる、シンプルなキャラがステキすぎる
記憶のどこかの隙間に刺さる
愛くるしく、苦しい映画。
誰かの記憶にきっとある、
孤独で死んだ目状態も、友人やパートナーとのはっちゃけも、別れを余儀なくされることも、うざいカップルとのいざこざも、やたらグローバルなやつとの接近も、ボーリングで笑われたことも、自分が代替可能であることの不安も、新しい出会いも、元カレ元カノが今の自分を形成していることも、、、様々なシーンが様々人のどこかの記憶に刺さり、そしてその後の人生を肯定してくれるような作品。
台詞と性別が無いことで、視聴者それぞれのあの時の台詞やあの時言って欲しかった言葉が脳内で再生されるような作りになっているのではないだろうか。
ツインタワーが映るニューヨークで『9月をおもぼえてる?』は強制的に別れることとなった人を想起させ、よりテーマ的の質量を高めていた。
ラストダンスのスプリットスクリーンでリンクする二人は最高。感情をぐちゃぐちゃにされた。
巧くはないけど丁寧に作られていて、ポップだけどウェットで、しんどいけど楽しい本当に愛おしい本作。
集中してみることが、絶対条件なので映画館でみることは必須ですし、観た人が歩んだ人生によって感想も変わるので、もし、いっしょに語らう人がいるなら是非共に劇場で鑑賞することをオススメします。
離れ離れになっても…
正直ポスターのビジュアルを見た段階では「なんだかほんわかした感じのアニメだなぁ」ぐらいにしか思わなかったのですが、まさかクライマックスでここまでガツンと涙が出るとは思いませんでした…
ドッグとロボットの2人を通じて友情と別れを描いた作品だったのですが、"別れ"というものを悲観的に描かず、それぞれの道を尊重して「これからもどこかで元気でいてね」と優しく背中を押すように描いていたのが素晴らしかったです。
あとアクティブなアヒルのお姉さんやアライグマのおじさんなどのサブキャラクターがみんな魅力的に描かれていたのも好印象でした。(個人的にはアライグマのおじさんが好きです)
他にも書きたいことは色々あるのですが、とりあえず「September」を聴きながら余韻に浸りたいと思います。
その機械人形は人生の夢を見る
おっさんロボット
うわーー。
そりゃさ、俺だってもう一度遊びに行きたい友達居るし、またあの時間を一緒に過ごしたい女の子だって居るし、も一度抱きしめたいペットだって居ますよ。
大好きだったおばあちゃんもさ。
でももう会えないんだよな。
人生と時間の流れは時に残酷で、現実を突きつける。
でも、人って忘れたり諦めたりする生き物だから次を見つけちゃうんだよな。
軽くていい加減だけど、そうで無きゃ毎回自殺してるだろしね。
人間の気持ちなんてロボットみたいに重くないし、頑丈でも無い。
でもこの映画見て思った。
俺はロボットだ。安アパートで安酒のんで、映画館と安飲み屋行くだけの週末だけど、あの時の思いはメモリーに保存だけして今をそれなりにハッピーに生活してるよ。
今日はアニメの良い映画を見たんだよ、あの頃の皆んな。
感動!!レビューなんか見ないで観に行った方が良い。
全然前情報を持たないで観に行ったので、展開に一喜一憂してフルで楽しめた。
ロボットはジブリのロボットの簡略化みたいな絵だし、簡素に見えるんだけど、ものすごく無駄のない描写で、部屋にあるもの、ニューヨーカーの生活なんかのリアリティやディテールの再現には目を見張るものがある。
床に置かれたレコードにトーキング・ヘッズがあった気がする!
アース・ウインド&ファイアの「セプテンバー」がとても印象的、効果的で、あの曲を聞く度に、この作品を思い出すだろう。
それ以外の選曲もとても良くて、サントラ欲しい。
最後は大号泣。
周りの観客もみんな泣いていた。
お互いのために、お互いが心を尽くして離れていくという結末。
セリフもナレーションもなくて、色々と情報過多なこの世界で「察する」優しさと温かさ、愛を感じた作品だった。
ぬくもりに満ちた映画の魔法に包まれる愛着と親近感
孤独を知るすべての人へ贈りたい切なくも心温まる傑作。そうした、現代社会とりわけ大都会におけるそれ。季節の流れを感じ四季折々丁寧に綴られる生活模様と、セリフがない分も重要な役割を果たす音楽が印象的・効果的に使われては作品を彩る、魔法のような102分に恋する。また人生で大切にしたい作品に出逢えたかけがえのなさ。
本作は単なる友情モノである以上に、(手をつなぐというモチーフや助けようとするシーンなどに象徴されるように)80年代ゲイカップルのラブストーリーである。ただ、それでも深い部分で他人事じゃないように感じられた。どうしようもなく押し寄せてくる寂しさ、愛され方もわからず世界にたった一人このまま誰にも愛されることなくただ日々が虚しく流れすぎていくのではないかという漠然とした恐怖…。たとえ誰かと親しくなれたって、不器用に献身的な自分なんて他の人と替えのきく代替品のような存在でしかない、と。流石によすぎてこれは言葉にできないし、引きずる。
ベタ塗りでも奥行きの感じる画作りに、美しく素晴らしいアニメーションと素敵なドラマ。実写もアニメも関係なく、監督の演出が心に沁み渡ってはいつまでも反芻するように残る。しっかりと作り手の温度と制作意図を感じる。胸締め付けられて、最後は突然自分の中で何かが爆発したように、嗚咽するくらい大号泣してしまった…。
♪September
セプテンバーの使い方が最初は(温かな感じはもちろんありつつ)純粋に盛り上がれる曲として流れているのが、話が進んで再び流れるときには歌詞の内容にマッチした切ないものになっているのが効果的で、すごく良かった。だから入場特典がカレンダーなのも納得頷ける。『オズの魔法使』のブリキ男tin manでもあるロボット。
言葉を必要としない映像表現の賜物。ここには『裏窓』のような都会の孤独も、『トイ・ストーリー』が作品を追うごとに描いたオモチャ(玩具=人間以外のもの)との別れも、『ラースと、その彼女』や『her』のように人間以外のものに対する恋愛も、『ブロークバック・マウンテン』のような障壁の多い無理解な時代における愛する相手をせっかく見つけても離れ離れになる不在期間も、そのすべてがある。
勝手に関連作品『オズの魔法使』『トイ・ストーリー(2, 3)』『ラースと、その彼女』『her』『スノーマン』『裏窓』『パスト・ライブス』『ブロークバック・マウンテン』『ロスト・イン・トランスレーション』『最強のふたり』
せつないね
ひとりぼっちのドッグのところにロボットが来てから幸せそうで微笑ましかった。手を強く握られて驚いた後で、そっと手を繋いで。とっても素敵なシーン。
ずっと楽しそうな2人を観ていたかったけれど。
自分では絶対作れはしないけど、すごくシンプルだったから心配していたら、ああやっぱり。
ドッグが焦りと不安と寂しさの入り混じった表情をするから、つられて泣きそうに。
その後は期待していたのと違う方向に進んで行くけれど、お互いに再会を夢見て過ごしていて、ドッグは新しい友だちを作ろうとするも、ロボット以上にならないのがたまらなく愛おしい。
何度ももう騙されないぞと思いつつ、後半さらに思いもよらない方向に。
2人思い出の『September』がかかった後の交差点のシーンが切なくて涙が出てしまった。
きっとまた観たくなる、けど耐えられるかなぁ。
証明写真ステッカー売り切れだった。
全197件中、161~180件目を表示