ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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昔のニューヨークがよい。
実写で表現できないものを表現するのがアニメだと思っていて、だからアニメ映画は結構苦手だが、評判が良いので見てみた。
タイトルの意味が、なるほどこうなんだよね、ということ。
これはアニメじゃないと表現できないなあと感じた。
何より昔のニューヨーク感がよかった。
一期一会の儚さ辛さ
何回も泣いた。
大人になって映画見て何回も泣いたのは初めてだろう。
孤独な日々からロボットが来て楽しい日常を過ごしている姿を見て泣き、泣く泣くロボットを置いてビーチを後にする姿を見て泣き、いろいろあって再会が叶いそうになるもお互いの新たなベストフレンドを思って身を引く姿を見て泣き、本当に心を揺さぶられた。
ただ、映画としてはツッコミどころもいろいろある。
・夢オチ・妄想オチ多すぎない?
・海賊?は船でビーチに上陸してたり、白昼堂々金属類を拾って密売してるヤツが侵入していたりしてるんだからもうちょい頭使って頑張れなかったかなあ・・・(まあ警察で指紋まで取られたらビビるのはわかるが)
・新しい友達もやっぱりロボットなのかあ
最大のツッコミというか個人的な意見としては最後、みんなまとめて友達になっちゃえよと。
ラスカルとかああいうヲタクは、たぶんドッグと知り合ったらロボットの改造方法とか嬉々として語るぞ。とか思ったりしてしまった。ティンもロボットの友人できたらうれしいだろうし。
まあこの映画のラストの方が奇麗だし心に訴えるので圧倒的に正しいのだけど。
こんなものかな・・・
ホラー映画?
「この映画はもう二度と会うことのできない大切な人々へのラブレターとして作りました」
11月8日の公開から5ヶ月が経ち、まだロングラン上映していたことを知って、終映間近に満席のスクリーンに駆け込みました。
この映画を初めて知ったのは、昨年秋に『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観て、呉美保監督のXのポストをまめにのぞいていた時でした。
呉監督が小さな息子さん2人(9歳と4歳)を連れて映画館で鑑賞したエピソードを、動画や子どもの描いた絵を添えて丁寧に投稿されていました。
海外のアニメ映画と言えばほぼディズニーの感覚だったので、動物や物が言葉を話さないことは当たり前なのに新鮮で、台詞が無くてもここまで物語が表現できることにも感動しました。
『ロボット・ドリームズ “Robot Dreams”』の“夢”がどうして“複数形”なのか、理由が解った時に涙がこぼれました。桜が散る別れと出会いの季節に観たから、こんなに悲しいのかもしれません。
毎年春になると、お約束の『ドラえもん』と『コナン』、夏は「ジブリ」や『鬼滅』…映画館に楽しそうなファミリーの姿が増えて、日本のアニメが贈ってくれた幸せの形だと感じます。
私はきっと春のアニメの季節になると、『ロボット・ドリームズ』とEW&Fの「September♪」を、ふっと思い出すような気がします。
P.S.
パブロ・ベルヘル監督が、東京国際映画祭で来日した時のインタビューを読みました。
「この映画のもうひとりの主人公はニューヨークなんです。実は僕がドッグなんです。僕は大変孤独な生活をニューヨークで過ごしていました。これは僕にとってニューヨークへのラブレター。色んな人生体験をニューヨークで積みました」
P.S.2
ドッグが寝る前に読む本は『ペット・セメタリー』、ハロウィンの双子の仮装は『シャイニング』。ドッグの部屋には80年代の映画と音楽のポスター、日本のアニメのフィギュア。アライグマの名前は「ラスカル」…
スティーブン・キングと80年代サブカルへのオマージュが、散りばめられた作品です。
✎____________
4月8日映画館で鑑賞
4月8日★★★★★評価
4月8日レビュー投稿
5月30日レビュータイトル編集
5月30日レビューP.S.2追記
※初めて鑑賞当日にレビューをアップしました。
何かが違う
思い出してヤバい
もうあかん。酒飲んで思い出して泣けてくる
とりあえず帰宅して愛猫を抱き締めました
個人的には切なさもあったけど恋から愛に変わったということだよね。元彼と今彼の関係だよねということで自分を納得させた、納得するしかない。本人が決めたことだから。
夢から何度も覚めるシーンが本当に辛い。
最後のシンクロするシーンで泣きました。見せ方が上手すぎ。
違うパターンのオチも見たかったし、そのオチを空想で見させてくれたテクニックも素晴らしい。
本当に大好きな映画です。
Septemberを鬼リピしてる。最強のふたりでも思ったけど本当に涙腺を刺激する名曲。
アンコール上映してくれてありがとうございました。
心が揺さぶられる出会いと別れ
序盤の孤独な描写が切ない。。。夕食時、TVのチャンネルをいくら変えても孤独の穴は埋まらず、ふと隣の窓から見える夫婦はとても楽しそうにしている。そんなシーンから一転して友達ロボットを購入してからは楽しい毎日。ロボットは無機質な機械ではなく、学習系AIの用で、まるで生まれたばかりのように色んなものに興味を持っていてとても心惹かれた。色々会って2人は離れ離れになり、それぞれ別のパートナーを見つけるのだが、、、、安易に二人がま再会してハッピーエンド!!!にはせずに、それぞれ今のパートナーと歩んでいくというラスト。自分の人生を振り返っても一時期はすごい仲が良かったけど、今は連絡も取ってない友だちいるよなぁってなりました。ただその時の思い出は決して色褪せてはいない。
映像は良いんだけどなぁ
ロボット物を二つ見たので、そういえばこれもあったな、と、まだ上映しているところがあるかどうか調べたらあったので、見に行ってみた。
映像はきれいだね。背景は鈴木英人の絵が3Dになったみたいで、妙に懐かしい感じ。と思ったら、ブラウン管テレビでレトロゲームやビデオテープとか思いっきり’80年代だった。
音楽は、Earth, Wind & Fire ですか。’80年代に青春時代を過ごしたおっさんのためにつくられたような映像と音楽ではあった。
ここまでは良いんだが、ストーリーがどうにも凡庸で、無理やり別離を描くために作ったような設定が鼻につく。どっかで見たようなお話、という感じ。
どうせなら、ロボットと犬の一年を四季にわけてオムニバス形式にしてそれぞれテーマ曲を付けたりすれば、それはそれで楽しめた気がする。無理に通しのストーリーを入れた感じで、ロボットなんて所詮家電製品扱いなんだよ、ということでも言いたいのか、と思ったりもした。原作があるようだが、それはどんなものなのか知らないので、映画をみただけの感想になるが。
ところどころ目を見張るような映像センスにあふれた映画だっただけに、ストーリーは間延びしていて、結構長い映画だな、と、途中で思ってしまったのが残念だった。
映像に4.5点、ストーリーが2.5点で、割って3.5点という感じ。ノスタルジックな映像と雰囲気は良かったんで点は甘目だ。
ドッグ、お前説教な!
うわぁー、いいねコレ
たまんないよ
孤独なドッグが友達ロボットと出会い、そして別れるだけのお話。なのに凄く豊潤なドラマが溢れてますやん。
まずオープニングのドッグの孤独描写が良いやね。
対戦テレビゲームを慣れた手つきで一人でプレイするドッグ。ゲームを終えて消したテレビの画面に映る自分のわびしいツラにうんざりしてまたテレビを点けるドッグ。
おいドッグ、お前は俺か!身に覚えがありすぎるぞ!!
そりゃ、通販で友達ロボットも購入するよ。
ロボットがやって来てから打って変わっての楽しい日々の描写も好き。一緒に散歩に行く、ローラースケートを滑る、ボートに乗る、なんて事ないことばかりなのに凄く楽しそうに見える。やっぱりアニメーションは動きに溢れてて画面が賑やかじゃなきゃ!
舞台が80年代のニューヨークなのもナイス。雑多で活気に溢れエネルギッシュ。一見何をしている人か分からない胡散臭くも個性的な人達が沢山いて、一歩路地に入れば怖い場所もありそうな…。
そんな、昔映画で観た俺の好きなニューヨークじゃないですかこれ!
脇のキャラも味があってイイ
スポーティーなダックや意地悪アリクイ。廃品置場の乱暴なワニの親父と頭悪そうな息子(あいつのクソガキ感はハンパなかったな笑)
ドッグとロボットが離ればなれになってからの展開に彼(彼女)等が彩りを加えてたんだな~。
また曲使いも良く、観賞後「今年は疎遠になってた友人に年賀状を送ってみようかな?」と思えるくらいに劇中流れるアースウインド&ファイヤーのセプテンバーが沁みたりと称賛づくしの本作なんですが……。
ドッグ、お前にはいろいろ言いたいことあるぞ!そもそも防サビ処置しとけよとか、その後の行動とかにも。ちょっと説教するからこっち来て座れこの犬!
だいたい、お前はロボットの気持ちをだなぁ…クドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクド
何のメタファーかは観る人次第。
人生だなぁ…としみじみしてしまった。
セリフが無いけれど、アニメーションだけで全て伝わる表現もすごいし、老若男女誰でも楽しめる作品ではあるけれど、大人ほど染みそう。
ララランドとかパストライブスを思い出すというのも分かる。
でも「ロボットを購入する」という点にモヤモヤする人がいるのというのも分からなくはない。
私は友情や恋愛という見方で観てしまっていたけれど、よくよく考えると、ロボットは所有者・保護者を選べないから、ペットと飼い主とか、親子の関係にも重ねられるし、そう思って観ると印象も大分変わってくる。
観る人によっていろんな見方ができるのも味わい深い。
また、個人的にはラピュタのロボット兵を意識してるのかなと感じるシーンもあったり、80年代の懐かしさが詰め込まれていたり、音楽の素晴らしさを改めて感じたり、何回でも観たくなるような作品だった。
全編セリフなしで紡がれる、犬とロボットの友情物語。もうこれからは、Septemberを涙なしでは聴けなくなるかも。
孤独なドッグが、友達ロボットを手にいれ、仲良くなっていきます。
ところが、海水浴の後、ロボットは錆び付いて動かなくなり、海水浴場も次のシーズンまで閉鎖となってしまいます。
「立入禁止」の表示を無視して強行突破を図り、追い返されたり、逮捕されたり。「友達が閉じこめられてる!」と説明すれば何とかなりそうなのですが. . .。
全くセリフのないことが、ここで活きてくるんですね。
ロボットの元で鳥の雛が育ち、飛び立って行くところも、見所のひとつです。一羽、上手く飛べない雛にロボットが飛び方を教えるシーン、よかったです。
終盤、思わぬ形でドッグとロボットが再会を果たすのですが、ここで使われるアース・ウインド&ファイアーのSeptemberが効いてます!
Do you remember?
いい思い出が胸から離れないのは
正直覚悟はしていたが、爆泣きである。
越えることはなかろうと思っていた「ニューシネマパラダイス」と肩を並べた。
セリフのない本編において画面からの情報と音楽が重要だ。
質の異なる二つが掛け合わさった時かもしだされる第三のメッセージがとにかくニクイ。
この妙をどっぷり満喫するがひとつ。
ストーリーは単純だ。
ただ単純だからこそ先が読めなかった。
まるで綱渡り、いつ足元をすくわれ何が起きるか分からないスリルがあった。
このシンプルな構造をしかしながらそうもヒヤヒヤさせる演出が秀逸過ぎた。
これら悪魔の技巧をがっつり満喫するもひとつ。
あいまったラストがたまらなく切なくもハッピー満開でヤラレタ。
犬もロボットも、アニメだからのキャラクターととらえるは前提として、人でないからこそ記号であり、あらゆる世代、性別、立場に当てはめてみることができると思う。
ならばこの作品は世界中の、どうしようもない別れを経験した人や、そのさなかに戸惑う人へとてつもないパワーと優しさを与える作品だと思えてならない。
死別も離婚も、数ある恋愛の終わりも、家族かもしれず、まったくの他人同士の出会いと別れかもしれず、男女だろうとなんだろうと。あなたは幸せになっていいし、それは望まれていて、いい思い出が胸から離れないのは罪でも何でもなく、いい思い出こそ大事にしていいのだと。
受け入れた犬の軽快なダンスが最高だった。
マイナスになりかねない記憶をそれでも素敵な思い出として残しておける。そんな可能性を示してくれるような作品だった。
いや、人はそんなこんなを重ねて大人になってゆくんやで。
あの夏、いちばん静かな海。in NY?
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