「「この映画はもう二度と会うことのできない大切な人々へのラブレターとして作りました」」ロボット・ドリームズ ひなさんの映画レビュー(感想・評価)
「この映画はもう二度と会うことのできない大切な人々へのラブレターとして作りました」
11月8日の公開から5ヶ月が経ち、まだロングラン上映していたことを知って、終映間近に満席のスクリーンに駆け込みました。
この映画を初めて知ったのは、昨年秋に『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観て、呉美保監督のXのポストをまめにのぞいていた時でした。
呉監督が小さな息子さん2人(9歳と4歳)を連れて映画館で鑑賞したエピソードを、動画や子どもの描いた絵を添えて丁寧に投稿されていました。
海外のアニメ映画と言えばほぼディズニーの感覚だったので、動物や物が言葉を話さないことは当たり前なのに新鮮で、台詞が無くてもここまで物語が表現できることにも感動しました。
『ロボット・ドリームズ “Robot Dreams”』の“夢”がどうして“複数形”なのか、理由が解った時に涙がこぼれました。桜が散る別れと出会いの季節に観たから、こんなに悲しいのかもしれません。
毎年春になると、お約束の『ドラえもん』と『コナン』、夏は「ジブリ」や『鬼滅』…映画館に楽しそうなファミリーの姿が増えて、日本のアニメが贈ってくれた幸せの形だと感じます。
私はきっと春のアニメの季節になると、『ロボット・ドリームズ』とEW&Fの「September♪」を、ふっと思い出すような気がします。
P.S.
パブロ・ベルヘル監督が、東京国際映画祭で来日した時のインタビューを読みました。
「この映画のもうひとりの主人公はニューヨークなんです。実は僕がドッグなんです。僕は大変孤独な生活をニューヨークで過ごしていました。これは僕にとってニューヨークへのラブレター。色んな人生体験をニューヨークで積みました」
P.S.2
ドッグが寝る前に読む本は『ペット・セメタリー』、ハロウィンの双子の仮装は『シャイニング』。ドッグの部屋には80年代の映画と音楽のポスター、日本のアニメのフィギュア。アライグマの名前は「ラスカル」…
スティーブン・キングと80年代サブカルへのオマージュが、散りばめられた作品です。
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4月8日映画館で鑑賞
4月8日★★★★★評価
4月8日レビュー投稿
5月30日レビュータイトル編集
5月30日レビューP.S.2追記
※初めて鑑賞当日にレビューをアップしました。
こんにちは♪コメントありがとうございます。日本アニメのフィギュアもあったんですね!そして、ひなさんのレビューに書いてあった監督自身の話だということにも胸がギュッとなり…。セリフなしでここまで響くかと感動しきりでした涙
こんばんは。
コメントありがとうございました。
毒舌なのか正直なのか個人の好みで映画の感想を書いています。
(オブラートで包む、は難しいですね。)
創り手ではない、永遠の観客ですから。
ロボット・ドリームズ
今でも思い出すと胸がジンとします。
ひな様
コメント、ありがとうございます。
まだ上映していて、しかも満席でしたか!
季節が夏から冬に変わっていく海辺の風景が脳裏に焼き付いています。
>台詞が無くてもここまで物語が表現できることにも感動しました。
同感です。私は、気の利いた台詞劇も大好きですが、言葉少なに胸に迫ってくるような作品もいいですよね。少し前にDVDで観た「帰れない山」(22)は後者のタイプの秀作でした。
赤ヒゲでした。
ひな さま
鑑賞当日レビューおめでとうございます🙇
いいレビューですね~🙏
思いが溢れています😄
私が映画に親しんだのは子どもの頃のアニメからでした👍
きっとこれで映画の世界に興味を持ってくれる子どもたちが増えたらいいですね~🌸🌸🌸
ひなさん、コメントありがとうございました。
レビューを拝読するだけで、Septemberのメロディと、映画の場面場面が蘇ってきます。呉美保監督の投稿、探して読みたいと思います。ご紹介ありがとうございました。
初当日レビュー、おめでとうございます!
私はこの映画、意地悪な登場人(?)物が多く、なかなか苦手だったのですが、最後の辺りは自分の体験などに鑑(かんが)みて、とても心に残りました。
特にこの季節(春)には新しい出会いと別れの切なさを感じます。