「【名曲”September”の調べに乗せて、大都会で孤独だったDogと”組み立てロボット”との友情を、優しくも切ないトーンで描いたセンス溢れるアニメーション映画。】」ロボット・ドリームズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【名曲”September”の調べに乗せて、大都会で孤独だったDogと”組み立てロボット”との友情を、優しくも切ないトーンで描いたセンス溢れるアニメーション映画。】
■ニューヨークの何処かの深夜のアパートメント。Dogは、独りで二人で遊ぶTVゲームをしている。夕食はレンジで温めるいつものTVディナー。そんな時、TVに流れた”友達ロボット”のCMを見て、翌日に購入。
組み立てた後に、一緒に街に出た二人は、もう友達。
そして、ある晴れた日に、二人は海水浴に行くが、海水に濡れた”友達ロボット”は、動かなくなってしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・登場人物が登場、全て動物である点が斬新である。Dogの友人になるアヒル、動かなくなった”友達ロボット”に巣を作り、卵を孵化させる鳥、同じく”友達ロボット”を再生させるラスカル・・。皆、キャラが立っている。
・何よりも、Dogの友達になった”友達ロボット”のシンプルだが、愛嬌のある顔、特に目が良いのである。
Dogの喜怒哀楽の表情も、良かったな。嬉しそうな時は、下を出して飛び跳ね、哀しい時は俯いて、耳も垂れ下がっている・・。
・二人が、離れ離れになってからも”友達ロボット”が夢みる、Dogとの再会シーンの数々と、目を覚ますと動かない身体の現実。
・それは、Dogも同じで”友達ロボット”を浜辺から救出しようとしても、海岸は季節が過ぎて封鎖され、雪が降り積もって行くシーンは切ないなあ。
<ラストの見せ方も良かったな。”友達ロボット”がラスカルに再生して貰った時に、出会ったDog。喜んで手を肩に伸ばそうとしたら、Dogの隣には新しい”友達ロボット”が居て・・。
けれども・・。
今作は、名曲”September””の調べに乗せて、大都会で孤独だったDogと組み立てロボットの友情を、優しくも切ないトーンで描いたセンス溢れるアニメーション映画であります。良かったですよ。>