緑の夜のレビュー・感想・評価
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消費される“開放的”な女性キャラクター
期待値は下げていたけれど、イ・ジュヨン演じる女性が名前を与えられず、謎の緑の女性止まりなところがもう。「あなたに許される必要はない」というメッセージを言いたいだけ。抑圧からの解放のために、“開放的な女性”アイコンで消費しないでほしい。
この映画に描かれる抑圧、切実さを否定するつもりはない。それは描かれるべきものだったと思うからこそ、そのために他を消費して主題がぼやけている。
多分に思わせぶり
なんですが・・何か勢いは感じましたね。緑の娘が卓球の石川佳純さんに見えて仕方なかった。韓国のキリスト教事情、◯◯教会問題も有ってタイムリーかも。まさかの再会? バニシングポイント?にはビックリというか呆気。ガムを食べ過ぎるのが解らない・・グリーンガムなのか?
ビンビン怖いもの無し。
ビンビン好きです。
彼女の復帰作、やっぱり美人は何やってもカッコいいです。汚い服着てても、耳たぶ小さくてもカッコいい。
女性2人の逃避行の中で色々気づいて自立して行く話で、ラストシーンは色んな映画思い出しちゃいました。
犯罪ミステリじゃないんで、あんまり細かく説明していないところがかえって中国の闇が深くて怖いです。
最近の中国の問題を色々あしらっててよく出来ているんだと思いますが、この手の話は何となく流れが読めてちょいと寂しいです。
「何であんな奴に許してもらわにゃならんのじゃ!」と言うジェンダーフリーのメッセージがカッコよかったので良しとします。
日頃、男に腹が立ってて、 ぶっ飛ばしてスッキリしたい人は観てはいけません! 要注意です! 全くスッキリしません! いじいじと細かくオシャレぶってるだけです
抑圧されてきた女性が解放されない、怒りが爆発しない。
終始うじうじと近所をうろついて、
結局男のもとに戻ってきてしまう女たち!
ぶっ飛ばしちゃえばいいんだよ!
二人で遠くに逃げちゃえばいいんだよ!
なぜそうしない!
「テルマ&ルイーズ」なんてとんでもない。
それまでにはまだ100年、いや100万年かかる!
【以下ネタバレ注意!】
誰か教えて!
ラスト、緑の髪の女は、なりたかった犬になりましたとさ。
で正しいですか???
それとも、彼女の白いスニーカーが捨てられてたので、
結局男に殺されてしまったんでしょうか?
観ている最中は、私は後者の解釈しか考えられなかったので、
めちゃくちゃストレスたまりました。
鑑賞後、犬になったなんてパンフやレビューにあったので、
そうなの???
なぜいきなりファンタジー???
結局男にはかなわない。
結局許しを乞うてしまって、許されなかったのだ、と。
ラストは観客の想像にお任せします、とか逃げないでよ!
わたしにも、できる。という強さ。
空港職員の女性がひょんなことから運び屋の女性と行動を共にし逃避行へ。暴力的な男性に抑圧支配されていた共通点を持つ二人、最初はリードされおどおどとしていた職員の女性がどんどん主体性と勇気を持ち変わっていく様は見事。わかりあい支え合う二人に胸が痛む。見応えある良作
#緑の夜観た
Liberty
予告の雰囲気が好みのタイプの韓国映画だったので鑑賞。特典はポストカードでした。
良さげかも…みたいなところで寸止めされて、今一つ盛り上がらなかったなという感じの作品でした。シーンごとに良いところはあるのに、物語がそれに追いついていないなぁと思いました。
税関で働く女性と、緑の髪をした運び屋の女性が自由を追い求めていく物語で、このテイストならロードムービーになるのかな?と思っていましたが、あんまりそっちにはいかず、女性の自由を求めて行動するのかなと思いきや別にそんなことはなく、ホテルの行動からして危機的状況下で芽生える愛の話はなんか思わせぶりな感じで、どれもこれも中途半端で何がやりたかったんだろうというのが拭えませんでした。
上映前に警告で性暴力のシーンがあると明記されますが、それHPとかで書いてないと意味なくない?とは思いましたが、そのシーンはガッツリ描かれるので、男性を悪としてこの作品では捉えてるんだろうなと思いました。にしてもこの作品の男はどこか頭のネジが外れてる人ばかり出てくるので、これは監督の偏見が過ぎるなぁと思ってしまいました。
終盤になるにつれて映画としてどんどん盛り下がっていき、緑の髪の女が消えてからの展開は突飛なものが多く、なんだか置いてけぼりにされたなというシーンが多かったです。
なぜか突然出てきた手話の男を殺すまでのシーンなんか、別に殺す必要とか無かったよなぁとか、警察が高圧的な態度で接するところとか、突然拾ったワンコと哀愁漂わせるラストとか、緑の髪の女が死んだかどうかとか、観ている側に全部ぶん投げていたなというところが多くて残念でした。
ファン・ビンビンの圧倒的オーラがとても好きでした。どこか寂しげな表情が本当にリアルで、この人が主演だったから映画に成り立ったんだろうなと思いました。
コロナ黎明期にやってた「野球少女」で初めてお目にしたイ・ジュヨンの危なげな感じも最高でした。
雰囲気映画だったなという感じです。韓国映画でこういうのは珍しいんですが、2人のロードムービーが観たかったなぁというのが正直な感想です。
鑑賞日 1/24
鑑賞時間 9:50〜11:30
座席 C-12
意味不明の雰囲気勝負
全く意味をなさない共感しないストーリー。よく映画を作ろうと、公開しようと思ったなって作品。
ストーリーも目茶苦茶。はじめの靴を返さない話やいきなり家には上げる話、いきなりレズシーンとか本当に意味がないし共感しないしない。
現代の「テルマ&ルシーズ」なワケがない。失礼極まりない。
緑色が侵食していくのか、元々緑色だったのか、その辺りも雰囲気で終わらせている感じ
2024.1.25 字幕 アップリンク京都
2023年の中国映画(92分、G)
中国から韓国に渡った女性と怪しい仕事をしている緑の髪の女との交流を描いた犯罪映画
監督はハン・シュアイ
脚本はハン・シュアイ&ワン・ジン
原題は『綠夜』、英題は『Green Night』
物語の舞台は韓国の仁川国際空港
そこで検査官をしているジン・シャ(ファン・ビンビン)は、ある理由にて母国を離れて一人暮らしをしていた
夫(キム・ヨンホ)からも逃げて姿を隠しているジン・シャだったが、ある日、検査場にて緑の髪の女(イ・ジュヨン)が「何かを運び込もうとしていたこと」を突き止めてしまう
次長(ユン・ギチャン)は「いつもの荷物ですね」とスルーさせるものの、女はヘソを曲げて搭乗するのを辞めてしまった
その後、仕事帰りにバスターミナルに来たジン・シャは、そこで女と再会を果たす
女は「検査場で脱いだ靴を返して」と言い、ジン・シャは仕方なく彼女を自宅へと招き入れることになったのである
女が運んでいたのはドラッグで、それをソウルに持っていく必要があると言う
そこで、ジン・シャは彼女を連れて、ソウル郊外の漁港へと同行することになった
そこにはドラッグの売人パク(ユ・ビョンソン)がいたが、出所のわからないものは扱えないと断られてしまうのである
映画は、訳あり女二人の邂逅を描き、その背景が少しずつ明かされていく内容になっていた
緑の髪の女には彼氏のドン(キム・ミングィ)がいたが、相当なヤバいやつで、女を道具としか見ていない
ジン・シャの夫も暴力的な男で、それから逃れるために住処を借りていたが、行く宛を失った二人は彼を頼らざるを得なくなる
そんな抑圧の中で「はずみで事故が起きる」と言う内容で、絶望的な未来しか残されていないように思えてくるのである
物語は説明が少ない内容で、夫の死体が消えた経緯は匂わせているものの、それを行った刑事(オム・ジマン)の目的は不明のまま終わる
次長もこの刑事も麻薬の密売に関わっていて、緑の髪の女の代わりをさせられると言う未来が待っていると思うのだが、そのあたりが雰囲気で片付けられていると言えるだろうか
いずれにせよ、ジン・シャの母関連の話は導入に過ぎず、その回収もないままに終わるので消化不良感が凄かった
ファン・ビンビンの女優復帰作と言うふれこみで制作され、日本での公開に至ったと思うが、緑の女に同化されていく女性を描いているとしても、ラストの唐突感は否めない
犬のいた緑の髪の女の彼氏の部屋にはたくさんのドラッグ入りのカバンがあったが、それがどうなったとか、どうするのかあたりも投げっぱなしになっている
なので、純粋にファン・ビンビンと緑の女の絡みを見たいんだ!と言う人以外には刺さらないのではないだろうか
許すってなんだ
仁川空港で保安検査員をする女が緑の髪の女と逃避行を図る話。
金探に引っかかりおかしな行動をした上に搭乗を諦める女…ってどうみても怪しいのに大丈夫か他の保安検査員?から始まって、何で一緒に自宅に?靴は取りに行けで良いんじゃね?と冒頭からムチャクチャな感じだったけど、3500万で握ってからはなかなか悪くない。
と思ったらホテルでは唐突に何じゃそりゃ?
それにしても流されてコロコロと掌返しますね…。
そしてそこから又盛り返したと思ったら、ラストになって、えっ!?どういうこと?カバンの中?犬?
キツい境遇で共依存気味に手を組み、連鎖から逃げる哀しい物語はとても良かったのに、なんだか最後急に放り投げられた感じで残念だった。
崩れ落ちる前に
まず、タイトルがイイ!
『緑の夜』って(笑)
原題も『Green Night』
このタイトルとポスターに想像を掻き立てられ、楽しみに待っていた作品です。
女ふたりの旅で、いま映画館で宣伝中の『テルマ&ルイーズ』っぽいな…と思って観てました(笑)
良かったです♪
緑の髪の女を演じた女優さん、存在感あるしカッコ良かった♪
髪も緑色なら、手や足のマニキュアも緑色で、オシャレでイカしてた♪
この緑色に関しては、最後サプライズあり(笑)
もうひとりの主役を演じた中国の女優さんも上手いし綺麗だし、素晴らしかった♪
スタイリッシュで、アーティスティックさを感じた、エンドロールも好き♪
分かりやすく明確に完全に答えを提示せず、少し考察がいるような余白が良かった。
大人の目から見れば~♪火遊びみたいな~♪危険な二人さ~♪
髪を染めるには~♪まだ早すぎる~♪
映像と音楽が素晴らしい中国映画。 本年度ベスト級。
あいみょん似のイ・ジュヨンさん目当て。
本作ではそんな雰囲気は無かったけど美しかった。
もう31才になったと知り驚く(笑)
ストーリーはハマらなかったけど雰囲気がとても良かった印象。
音楽も自分好みで良かった。
空港の保安検査場で働く中国から来た訳ありのジン。
ある理由により大金が必要。
イ・ジュヨンさん演じる髪の毛が緑色の女性。
名前は不明。
職業は、運び屋。
保安検査場で2人が巡り合い、何故かそこから行動を共にする事に。
話が進むにつれ孤独感のある2人の距離が徐々に近づいて行く感じが本作のテーマって感じ。
2人で危険な仕事をする中、ジンの旦那のDVのシーンから雰囲気が一変。
サスペンス映画の様相に、この先何が起こるか解らない展開に。
最初からジンの額に傷があったのはそう言う事だったと府に落ちた。
2人でバイクに乗りジンの背中に髪の毛が緑色の女性がもたれ掛かるシーンが良かった。
ボーリング場の映像が美しくて印象に残る。
インスタ映え間違いなし(笑)
後半、緑色の髪の女性が出てこなくなった辺りからジンの髪の毛の色に変化があり結末が予想出来た感じ。
ラストの子犬のシーンで自分的にハッピーエンドな結末と解釈。
韓国ではバイクはノーヘルでもオッケイと知り勉強になりました( ´∀`)
「何か足りない」という感覚
少し前の『宮松と山下』のレビューで「面白い“だけ”の作品かも知れない」という表現をしましたが、本作も「雰囲気“だけ”の作品」なのかも知れないという鑑賞後感が強く残りました。
本作の場合、私は予告編を見た時点で見に行こうと決めたのですが、予告編で期待したモノは本編を見ても確かに存在していましたし、期待に応えてくれたのだから何も文句を言う必要もないのですが、何か釈然としないモノもあり、今回はその部分をもう少し深堀りして考えて行きたいと思います。
監督はハン・シュアイという女性監督で、長編二作目らしく日本では本作が初めての公開でまだ若い監督の様ですが、予告編と本編を見た限り非常に映像センスのある監督でした。
予告で見たいと思ったのも、その映像と主役のファン・ビンビンとイ・ジュヨンの組み合わせの魅力であり、本編もそれらの魅力は十分に発揮されていました。
なのでその点については何の文句はないのですが、中身については過去の様々な作品のツギハギ感しかなく作り手の芯となるモノが感じ取れないので、恐らく(個人的に)あとには残らない作品の類の様な気がしました。
そこで考えるのが、それは作品として失敗なのか?商業作品としては成功なのか?というポイントであり、観客によって十人十色の解答があるのでしょうね。
これが普通の商品であれば、ある一定顧客のニーズに応えた商品として成功していると思えるし良い商品とも言えるのですが、商品が映画とかになるとちょっと微妙な気分になってしまうのです。
まあ、映画であってもコメディだとかホラーだとかのジャンル映画で顧客の質や要求がかなり限定されているのであれば良いのですが、こういう人間ドラマがベースとなるフィルム・ノワール的な作品になると、いくらセンスがあり技術的に上手でも作り手の美学なり哲学なりの深みが作品上に醸し出されていなければ、カッコイイ映像だけでは薄っぺらく(浅く)感じてしまうという難しさがあります。
恐らくセンスの塊の様な監督なのに、そういう意味で「やはり映画作りって難しいものだな」と、つくづく感じさせてくれたれた作品でしたね。
目に見えるモノ+10点、目に見えないモノ-10点という印象の、なんか非常に勿体ない作品でした。
北欧のノワール的ムードの底が割れる
ほとんどヨーロッパそれも寒い北国の空気感の中でフランス的フィルム・ノアールが展開される。一部昼間のシーンもありながら全体に暗い、タイトルそのままの、まとわりつくような緑の夜。中国の圧巻の美人スターであるファン・ビンビンが装飾を一切拒絶した絶望寸前の女を演ずる。対する緑髪の若き女を韓国のイ・ジュヨンが美しく存在感を見せつける。2人をコントロールするのが中国の女性監督(わざわざ女性なんて書きたくないのですがね)さん、でこれが香港映画ですって。
中国独裁政権下にある香港映画にはまるで興味が湧きません。かつて優秀な映画産出国であった香港ノワールも遠い追憶の彼方。しかし全体としてみれば本作は凄まじい勢いのある韓国映画として観るのが妥当でしょう。おっと撮影監督がベルギーの方だとか、よけいにややこしいですが。
端から2人の女は不幸を背負った風情で映画に登場する。これまでの労苦は一切省略しますよと映画は宣言する。その分濃厚な映像が感覚的に重ねられ、端から逃避行を匂わせ、端からレズビアン的指向を漂わせる。物語はあってないようなもの、それぞれのパートナーも含め、職場の上司さえも男たるもの女の上に立つと言う、女性差別のお話に集約される。
きわめて粗削りな脚本をムードで乗り切ろうとの意図が見えだしたら、途端につまらない映画に見えてきた。緑のヘアに緑のマニキュア、思わせぶりの胸の谷間のタトゥー、正体不明なのにえらく馴れ馴れしい。薬物の運び屋だと早々に明かされるものの、化粧品に見せかけたとは言えカバンを開けたらすぐそこにブツが在るなんて、ちょっと白けます。運び屋ならばこそ検査官にちょっかい出す不自然。裸足で真冬のソウルを歩けるはずもなく、初対面なのに勝手に冷蔵庫を開ける神経は理解出来ず。いつのまにかスクーターでのヘルメットも付けず、なによりも男どもへの殺意にまるで説得力もなく、雰囲気醸造は素晴らしいけれど、中身のスカスカが次第に露呈。
正に感覚だけを造り上げたまがい物と言って差し支えないでしょう。そうなるとファン・ビンビンがもはや整形だらけの顔に見えてしまった。ラブシーンに至っては下着を着用のまんま、の生ぬるさ。嗚呼、突っ込み処を書いてたらキリがありません。いつのまにか緑髪がファンのほうにまで伝染する演出に至っては、逆に女を舐めてるようにしか思えません。監督さんは中央戯劇学院で演劇・映画を学び博士号を取得とか、独裁政権を鼓舞する映画が似つかわしいのでは? と失礼顧みず性根の無さに呆れてしまいました。
許される必要などない。踏みだした運命の夜
空港の保安検査場で働く女とミステリアスな緑色の髪の女。二人が出会い、そして過ごす運命の一夜に終始引き込まれました。過去から逃れ新しい自分をつかもうとする夜。しだいに惹かれ合い、それは連帯になり、やがて愛情へと変わる。闇社会の中に入り込んだ女を演じた二人の女優に魅せられました。ファン・ビンビン、はかなくも美しかったです。イ・ジュヨン、無邪気さの中で時折見せる弱さが可愛らしかったです。少し分かりづらい所もあるけれど、二人の運命の一夜が幻想的に描かれた秀逸な映画でした。
見終わると、 「て?」 って言いたくなるんだけど、 でも良かった ...
見終わると、
「て?」
って言いたくなるんだけど、
でも良かった
キャスティングした人、天才
ファンビンビン、無駄に綺麗
緊張感はすごいし、暴力シーンも圧巻。でもよくわからなくて中途半端か...
緊張感はすごいし、暴力シーンも圧巻。でもよくわからなくて中途半端か。ソウルの夜がパリみたいだった。
抑圧と搾取に抵抗するシスターフッド
《緑の夜》
保安検査場の女性検査官と謎の緑髪の女。抑圧され搾取され続けてきた男達挑む2人のシスターフッド逃避行。緑のライトが差すグレートーンの映像が抑圧と解放のもどかしさが現実の難しさを感じさせる。窶れたファン・ビンビンが美し過ぎて夫の悪行が分かりやすかったのは想定内なのだろうか。。ああ切ない。オンライン試写 @FansVoiceJP
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