「最強のガールズボクサー」ナックルガール odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
最強のガールズボクサー
橘蘭(三吉彩花)はデビューして2年だが3戦3勝3KOの将来のチャンピオンを期待されるガールズボクサー、拳一つで監禁された妹を取り返そうと奮闘するアクション・ドラマ。
港に止めた車の中から焼死体で発見された妹、柚希(南琴奈)、警察は自殺で処理、身元確認に行った蘭は死体が柚希ではないと言うがDNAは一致と取り合ってくれない、妹の遺品の中にジュウニンというクラブの会員証があり、蘭は訪れるが秘密クラブらしく鬼頭というファイターに暴行される、倒れた蘭を助けたのはクラブで働く青年、成瀬(細田佳央太)。
ジュウニンという企業はコロッセオもどきの殺し合いの格闘戦をガーレージと呼ぶクラブで開き勝者賭博で稼ぐ地下組織、恐らく柚希は生きていると教えてくれた成瀬、彼の父はかってガレージファイターで組織に殺され、仇討ちで組織に入ったと告げる。
警部補の大石はクラブに買収されており部下の鈴木刑事が成瀬と組んで証拠探しに協力するも大石に殺される。悪の黒幕はジュウニンの理事、ファイトクラブのリーダーの二階堂、死んだ会長の口座から3000億円を盗み出す陰謀の主、柚希は二階堂に監禁されており、返して欲しければ蘭にガレージで鬼頭と闘えと持ち掛ける。蘭は元カレの神谷や成瀬の助けを借り試合に臨む。まさに妹奪回に向けた最強のガールズボクサー蘭の奮闘や如何に・・。
妹の柚希はゴールデンブラッドと呼ぶRh null(アールエイチ・ナル):赤血球表面のRh抗原を全く持たない、世界中で非常にまれな血液型の持ち主だそうで二階堂は隠し口座の暗号に使用、ただ、なぜ、警察まで買収し柚希を死んだことに偽装する必要があったのでしょう。
蘭役の三吉彩花さんは役作りの為に半年ほど筋トレや格闘技練習に励んだそうですが大男たちに勝つのは至難の業というか無茶でしたね。元カレ役の前田公輝さんは琉球少林寺空手全国大会の優勝経験もある武闘家なので流石に強く見えました。やはり、素人連中の手に負える程の軟な敵ではないので終盤になってやっと警察登場、遅すぎたものの納得です。
