若き見知らぬ者たちのレビュー・感想・評価
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妄想と現実の区別が・・・
風間彩人は、亡くなった父の借金を返済するため、認知症の母の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いていた。そして、恋人の日向と結婚を望んでいた。総合格闘技の選手となった弟の壮平も、借金返済と介護を担いながら、練習に明け暮れる日々を送っていた。しかし、彩人の親友の大和の結婚祝いのパーティの日、3人の酔っ払いがカラオケ店に来て、閉店だと告げると暴力をふるってきて・・・さてどうなる、という話。
現実と妄想の区別が付きにくく、やたら拳銃で撃ち殺されるシーンが出てくるが、あれは何なんだ?
それと、カラオケ店に彩人の血が残ってたのに誰も気にしないのはおかしくないか?
警官もあんなに無茶苦茶な事するか?
負の連鎖のようなストーリーで光が無いのが悲しかった。
磯村勇斗や岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、など、役者は素晴らしかったのに、脚本?演出?がイマイチだった。
お前、顔汚いな
あー胸くそ悪い…
冒頭のキスシーン、舐め回すようなカメラワーク、妙な長回し、蟻の大群、蓋をせず写し出されるものたち、警察官、長い格闘シーン、過去の挿入、床の汚れ、大量の卵焼き、過食、警官の辞職願…何もかもが胸くそ悪い…
でもきっとそういうことなんだろ、これは。
辛い
145本目。
社会問題。
ちょっと辛いし、席を離れようと思いもした。
でも、パーティーとスナックでの対比、そこまでするかと思いもしたけど、駐車場で警察が来た所で、気持ちが切れてしまう。
ケガ人いたら、相手がどうであれ、まず救急車だし、ケガ人に気付くまでの間に、意図的なずらし感じが見えてしまう。
それに、弁護士呼んで裁判になりでもしたら、圧倒的に警察が不利な訳だし。
まあでも、ちょっと最後の方で持ち直しはいたけど、スッキリしないなあと。
心の中では皆、引き金は引くけど、実際には引かない。
結局、引かずに運命に身を委ねるけど、引く引かないは自分次第。
雑
2024年劇場鑑賞256本目。
画面が暗い場面が多く、有名俳優でも途中まで誰か気づかないパターンが多かったです。つまり、登場人物が把握できないという事で、物語を把握するのにも骨だし、唐突な展開にそうはならんだろ、日本の警察なめんなというシーンもあり、全体的に雑な映画だなぁと。それでストーリーは鬱展開なのでただただ苦痛でした。
しかしはじまりの日と続けて観たのですがまさか2本連続で頭おかしいお母さんが出てくるとは・・・。
評価は分かれるとは思うが、行き過ぎた警察に問題提起する意味では。
今年368本目(合計1,460本目/今月(2024年10月度)19本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
父親の残した借金の返済と母親の介護にふりまわされる主人公と(この映画の主人公をどこに取るかは多々あると思いますが)、境遇は似ても苦しい総合格闘技を目指す弟との対比、そして2023~2024年とはちょっと思えない無茶苦茶な日本の警察のいわゆつ職務質問を描く映画です。
個人的には問題提起型の映画なのかな…とは思いましたが、日本において「行き過ぎた」職務質問は問題にはなっても実際に当事者が処分されることはレアで、ご存じの通り「行き過ぎた」程度だと結局従わざるを得ないので(従わないと面倒なことになるのはご存じの通り)、問題提起といって「警察官はこの作品をみて学習せよ」というものではなく、「日本にはこういう不条理がある」という部分における問題提起なのかな、といったところです。
この「警察のいきすぎた職務質問」についてはちょっと(映画内での)表現の度合いが厳しい(というより、ここは戦後の混乱した日本が舞台なの?というほど)ところもあり(一応、映画ではPG12扱い)、一方で回想シーンもあり時間軸が数軸(2軸かあって3軸か)あること等、理解がかなり難しいのかなといったところです。「フォリ・ア・ドゥ」は結局のところアメリカの刑訴法という特殊な分野の知識を要求するだけですが、こちらは日本国内の問題提起型の映画ではあっても、その「問題提起」を広くしすぎたためにあれこれ疑問点がわくシーンも多々あり、厳しいかなといったところです。
なお、この作品も色々な理由から「暗い」映画ではあります。また、貧しい生活環境にあることは「映画内での虫表現」などからもわかります(極端に虫表現が苦手な方は避けたほうがよいかも)。ただ個人的にはおそらく「行き過ぎた職務質問によるところ」と、「(明らかに生活が乱れている等)見えないSOSを発見して警察や行政等に相談する周りの目」というった問題提起の映画だろうといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/主人公が多額の借金を背負った理由が説明されていない)
他の方も書かれている通り、この映画、「よくわからない点」が結構多い映画だったりします(細かい部分がカットされている?)。ちなみに先立たれた父親がどうして多額の借金を作ったのかも確か描写なしだったような気がします。
ただ、相続人が「当然に」借金を相続することはなく、単に相続放棄をすればよいだけの話でしかありません。この点、詐害行為取消権(現在では「~取消請求」)との関係が気になりますが(424)、「相続放棄は身分行為で、相続放棄を対象に詐害行為取消権を行使することはできない」というのが最高裁判例なので(昭49.9.20)、「どうして借金を背負っているんだろう」というのがよくわからず(最高裁判例と異なる構成を取っている?)、このあたりからわかりづらいところが多々あります。
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ポリコーわるきゅーれ バッドディズ
いつの時代のどこの国の話なんだか
最後の右隅の注釈久しぶりに見た。
「この物語はフィクションであり、登場する人物や団体名は実在するものとは一切関係ありません。」
そう言われてもねぇ🤔
神田川県警から苦情は一切なかったのか?
岸井ゆきのと磯村勇斗お目当てで鑑賞しました。
看護師役の岸井ゆきのは国営放送のドラマ「お別れホスピタル」でみてたからぜーんぜん新鮮味なし。
昼間からする?からの浴室曇りガラス越しヤモリ交尾カットなんか見たくない💢
それに、
こんな霧島れいかも見たくない💢
石井裕也監督の「月」で介護士役だった磯村勇斗がウ◯チまみれの霧島れいかのきれいな背中を映す風呂場シャワーシーンぐらいは用意して欲しかったなぁ💢
総合格闘技の金網デスマッチのセコンドになにげなく矢柴俊博😎
豪華な俳優陣でシネコンで掛ける映画。若い監督をヨイショする周りの環境のほうがワタシには悲しい。
父親が自殺した兄弟の違いを描きたかったのか?とは思うが、感情のバトルも説明も不足してるので、普遍的な解釈も難しい。
滝藤賢一が30年前の極悪端役にバック・トゥ・ザ・フューチャー😭
そりゃ、神田川県警はいろいろニュースを賑わして来たけどさぁ····
胸くそ警官が上手すぎた
滝藤賢一さんの胸くそ警官最高でした
街で見かけたら一瞬嫌な気持ちになりそう笑
霧島れいかさんの病気感はリアルで心苦しくなった
同日公開の「チャチャ」にも出演してる福山翔大さんの身体が映画で全然違うのにびっくり
磯村勇斗さんのもう何も感じなくなってる感も
岸井ゆきのさんのいい人ではないけど恋人の助けにはなりたい人感も素敵
ただ
突然拳銃でこめかみ撃ち抜く演出はあまり好きじゃない
現実味が無いし
きっと撃った本人は音聞こえないだろうから
棺おけ灼かれるのもちょっと苦手
音とか匂いは伝わらないから
実の親だったらできない事を日向はできる
彩人にしかできない度ことも沢山あるし
自分の諦め感、弟に託したい気持ちと
その気持ちを唄にした決勝リングのがへの入場曲
壮平の身体に拳に兄を宿して闘う姿も心をうつ
亡き彩人の想いを壮平は総合の舞台でチャンピオンになって叶えるのはある意味救い
格闘技見てこなかったけど
八角形のリングで決勝は手に汗握るナイスバウト
チャンピオンになって戻っても
もう店を片付ける人は居ないという現実
リアルは救われないけど
見知らぬ誰かを知って欲しいのは伝わる
ちょっと最近多くない?ラウドマイノリティーの作品
毒親、ヤングケアラー、LGBTQ、虐待、クスリに売春
知らないより知ってた方が良いかも知れないけど
知らない方が幸せだったり
生と死の境界
主人公と周辺の人間の執拗な対称性の提示によって
生と死の境界がいかに薄いもの(常に頭に銃口を向けられている状態)であること、
また、ときに軽い気持ち、ときに正義のつもりの行為が、
見知らぬ他人のその境界を意図せずに簡単に超えさせてしまうことがある
恐ろしさを描いているようだ。
後半の圧巻の長尺の格闘シーンは、
命を燃やす生の象徴と同時に生きぬくことの困難さを表しているようでもある。
最後まで前半の理不尽さや辛さを解消するための、後悔の念の吐露や復讐もなく、
さらに全般に演者の感情表現が抑制され、
なぜ主張しないのかと、ときに憤懣やるかたない気持ちになり、
結果、ただ目の前の事を受けとめ、想いをはせることから
この故人の転生、遺志を継承する物語に一縷の希望を見出そうとするのはやっぱり辛いが、
それが容赦のない多くの現実なのかもしれない。
カタルシスを得ることができず、
心に打ち込まれた黒い釘が抜けないまま劇場を去らなければならないが、
その楔が鑑賞後もいろいろ考えさせられる余韻になっているし、
本当に挑戦的な(おそらく不満や批判も覚悟している)すばらしい映画だと思った。
花火
脳に障害を抱えて認知症状態の母親の介護をしつつ、昼夜働き両親の借金を返す青年と、世界がみえてきた格闘家の弟の話。
父親は亡くなり母親は何をするかわからないという状況にありながら、昼は土方のバイトをし夜は両親の経営していたカラオケスナックで働く兄貴。
超献身的な彼女や友人には恵まれているけれど、弟もあてにならないし…。
そんな主人公に起きるめんどくさいことの連続で、方法はあるだろうにと感じつつも、やり切れなさと胸糞悪さが堪らない。
警察のそんなアホな判断あるか?からの成り行きとか、目撃者もいるだろうにそんな下っ端がそんなことできる訳?とか、足取り追って店にも行かない?and more…今の時代警察があてにならなくてもいくらでもやり方はありますよね。
そんな感じで雲行きが怪しくなって、終盤は弟メインだけれど、すいません今更何も感じないんだが。
もうちょい蛮行を控えめにしたり、弟を早くから掘り下げたりしていれば、もっともっと面白くなりそうなのにともったいなさを感じた。
24-106
何が彼を殺したのか?
ヘビーな展開の鬱作品。
前半は
母への愛情ゆえ絶望に向かって行く男を、
後半は
父からの言葉を胸に未来を掴む男が
描かれる。
遺影を前に食卓の2人が微笑むシーンに
救われました。
この世のあらゆる暴力から
自分の範囲を守るんだよ
見過ごされた人たち、見過ごされてる人たち
父親の借金を返済しながら難病の母親を自宅で介護する男性が閉塞感や理不尽な暴力に晒される様を描いている作品。
展開に憤りや疑問を感じる場面もあるし、咀嚼するのに時間がかかる作品でもあると思います。
絶望を生きる彩人の生活はとても閉塞的で苦しいです。なので彼女である日向の存在は希望のようで、親友である大和も心強い存在でした。
「あらゆる暴力から自分の範囲を守る」という亡き父親の言葉を胸に格闘技を続ける弟・壮平も人生に屈せず前を向いていて、救われました。
公開記念舞台挨拶有りの回だったのですが、内山監督ご自身もヤングケアラーで体験や感じたことを今作に反映させたそうです。「この映画に出会ってくれてありがとうございます」と話して、会場を去る際は深々と少し長めにお辞儀をしてました。
「佐々木〜」も好きな作品なので、次回作も楽しみにしています✊!
不器用
父の自殺に母の認知症介護で悲惨な状況の主人公。財産処分とか介護サービスの利用とか何でしないのか考えてしまうが、これがリアルなのかな。感情なければなんとでとできることですかね。総合の試合シーンなどかなりの迫力。
彼が生きられたのはなぜか
「悲しい」というのが最初に出た感想です。どう感想を伝えればいいのか、なかなか言葉が見つからず、見終えた後しばらく主人公である彩人に思いを馳せていました。
「何が彼を殺したのか」と作品のキャッチコピーにある通り、不条理や無念さが激しく胸に迫ってきます。しかし、こんな息をするだけで苦しいような日々の中で、それでも彼が生きられたのはなぜかとも思いました。
その答えかはわかりませんが、夢を追う弟である壮平が勝利し、母も亡き父も、恋人である日向も喜んでくれる。それでしか埋められないものがあり、そのために彼は生きて、生きながら自分を殺していたのかもしれないと感じました。また、終盤にある日向と母とのシーンには微かな希望を感じられました。
磯村勇斗さん、メッセージ性が強い作品への出演が多いですね。この作品でも演じる中にすごく優しさ、強さ、人間性を感じました。また、岸井さん、福山さん、染谷さん、霧島さんはじめキャストの皆さん、素晴らしかったです。
男性の生きづらさ?
介護経験がないのでわからないところたくさんあったが、一部似たよう経験をしたことがある。男だから声に出すまででもない、男だからこのような扱いをしてもいい、そのように埋もれてしまっていたことに焦点が当てられているように思う。こういう描写が描かれているということは、私だけの経験ではないのだと思う。これは映像作品、フィクションだが、この中で描かれている嘘だと思うようなことが実際にあるのかもしれない。
【前半の救いのない展開が、観ていて辛いです。後半の展開にやや救われた気がするが、気になるシーンも幾つかあるし、心理的にキツカッタ作品です。】
■死んだ父(豊原功補)の300万の借金を抱え、脳の病気のために行動がオカシイ母(霧島レイカ)の面倒を見るアヤト(磯村勇斗)。
一方、弟のソウヘイ(福山翔太)は、総合格闘技の世界チャンピオンを狙う日々。
アヤトは睡眠一時間で工場勤めをしながら、父の遺したスナックを守ろうとし、恋人(岸井ゆきの)や親友(染谷将太)が手助けするも、警察の杜撰すぎる職務質問により、命を落とす。
◆感想
・今作の前半が、観ていて心理的に辛すぎる。又、夢想なのだろうが、前半と後半に一回づつ描かれる拳銃発砲シーンの意図も分かるようで、分かりにくい。
・今作は内山拓也監督のオリジナル脚本のようだ。それは尊重するが、余りにも息苦しい展開が続くと、観ていて疲弊する。
<所謂、兄弟の間の悲惨さと栄光を描こうとしたのだろうが、ソウヘイの栄光も短カットで終わるし、その後の希望ある展開が見えない、と言うか無理がある気がする。
私は、映画製作者の方々の大変さを想い、出来るだけ見た映画の良い点にフォーカスし、レビューするように心掛けているが、今作は上手く書けなかった。
何だか、申し訳ない。>
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