デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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第9地区
劇場で見た予告CMで面白そうな設定のお話だなと思ったので観ましたん。
若い女子高生風の会話をおっさんが聞く。聞き続ける映画。
いちいちシニカルで必要以上にツンツンな返しをするのが あのちゃんが声優を務めるキャラ。その言い回しが引っ掛かって気になるが、逆に他はあまり興味を引かれず気持ちが離れてゆく中、あのちゃんキャラもキャラ徹底を頑張り続けるのでクドく感じてくる。
非日常が当たり前になった平凡が続くだけなのかと思ったら、途中で話が幼少期に移行し、門出っていう子がデスノートやってたヘビー展開へ。
でも、なんかあまりハマれず、次回作も気にならないかも🤔(また次作のCMを目にしてショッキングな展開そうだったら観てしまうのかな?)
昔、愛読してたスピリッツで今こういうのやってるんですね~ (追記:5chで原作画を目にしましたが、映画と雰囲気が違って、もろにスピリッツっぽかった)🧐
これはお祭りです。楽しみませう。
内容は、単行本12巻原作者、浅野いにお『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』のアニメ映画化。女子高生の日常と非日常を中心に、舞台は3年前の8月31日に突如東京上空に現れた謎の未確認巨大円盤の存在を日常的に感じる違和感のある社会で、主人公のオウランとカドデと世界が確実に破滅に向かっていく物語。2人の少女の運命やいかに!という話。
印象的な台詞は、『絶対だから・・・』2人の信念にも思える絶対だからが、すれ違いの未来を想起させる様で切なく面白い。なぜなら信念は、容易に呪いに変わるからだ。それを分からず必死でもがき正解を見つけ出そうとする若い2人の苦悩がよく伝わる台詞でした。
印象的な立場は、いそべやんの中にある侵略者の立場です。個を個と認識する限り調和は侵略と同義かもしれない。との台詞には共感せざるを得ません。何故なら救うと言って殺したり、大切にすると言って傷付けたりするのは人の特性であり詭弁だからです。端的に言うと意味が曖昧になり分かりづらく感じますが、これも人間の性質の一部と感じるからです。
印象的な場面は、やはり冒頭の東京上空に浮かぶ直径5キロの母船でしょう。あのインパクトは非常に強く感じます。そして最後には、空から降ってくる侵略者にも驚きです。漫画でも緻密に描いてありますが動画であの場面が見れるとは眼福ものであります。
全体的に、大きな脚本の変更があり独自性のある『デデデ』になりそうですが、漫画のイメージを大切に保ちつつ頑張っていこうとする気概を感じます。個人的には、終始音楽がうるさ過ぎて物語に緩急が無かったように感じました。浅野いにおの世界観は性的描写にあると思ってますのでスパイスが効かず少し残念です。映画の第九区+デスノート+ドラえもん+女子高生の様な構成は独特で面白いと感じます。
門出と凰蘭の行動原理は同じで、お互いがお互いを思い合うが故の行動の細やかなすれ違いが劇的に運命を変える。『絶対だから・・・』のバトンリレーが伏線めいて面白い。凰蘭兄→凰蘭→門出に渡される信念の様な言葉。その時々に2人の少女の心の機微が、伝わるからこそ悩める若者の支持を集めたのではないかと分析します。しかし残念なのは、パンフレット。内容は薄かったですが後半も楽しみにしたいです。
考察しがいがある前編
デデデデというマンガが伏線の回収が見事でおもしろいとは聞いてはいたが、原作は未読。
映画になるということで敢えて原作は読まずに劇場へ行ってみた。
前半はほのぼのとした話。
まぁ、女子高生の日常ってことなんだろうな。
過去の回想(小学生時代)でいそべやん(侵略者?)を助ける辺りから話がきな臭くなるのだが、どう考えても、これまで描かれてきた日常パートと繋がらない。
そもそも日常パートにはいそべやんがいないし、秘密道具(?)も出てこない。
『日常パートにもいそべやんがいる?』
『主人公の壮大な妄想?』
『まさかの夢オチか?』
なんて思いながら観ていたが、また、日常パートに戻ってもやっぱりいそべやんは出てこないし、回想シーンについてなんの説明もない。
意味がわからないと少し混乱したが、ここでSFマンガだと言うことを思い出し、タイムトラベルものか並行世界ものの話なんじゃないかと気付いた。(当っているかはわからんが…)
回想の方の主人公がいそべやんの力を借りて
過去に戻り、門出の闇堕ちを防いだ。
もしくは過去の回想ではなく、闇堕ちは並行世界で起きたまったく別次元の出来事だった。
SFマンガってことを考えると並行世界の方が可能性は高いのかな?
別次元ではあるが、並行世界の出来事が日常パートに影響を与えているみたいな。
(本当は門出が死ぬはずだったが、助かってしまったので代わりにシホが死んだとか)
ただ、そうなると時間軸が狂ってくるんだよな〜
作品の評価は後編を観ないとなんとも言えないし、原作ファンには『このエピソードはカットして欲しくなかった』とかはあるかもしれないが、じゅうぶん楽しめる前編だったと思う。
後編も観てみたいと思わせる出来だった。
カニカニサイン。
3年前の8月31日東京上空に突如現れた巨大な宇宙船(母艦)、その母艦が浮遊してるのが当たり前の日常となった住人達と小山門出とおんたんの話。
小学5年の頃、未確認飛行物体を目撃し異星人と交流のあった門出とおんたんの過去と現在。
冒頭のストーリーは引き込まれず中盤手前の飛行物体墜落が原因で友人の死あたりから楽しめた。
とりあえず率直に観てて思ったのは原作者の方って昭和生まれの方?(笑)
門出とおんたんが使う日常ワードが何か古臭くて絵とセリフが何かミスマッチ、いやっいいんですけどね懐かしい感じで。
とりあえず前章を観てしまったいじょう後章も気になる!
むむむふわー
門出やおんたん、その友達たちとの掛け合いや、その他の主要キャラ全員、原作の雰囲気そのままでとても良いと感じました。
あのちゃんの演技が想像以上にハマっていたのもいい驚きでした。
ただ、少し気になるのが、「ここを今やるんだ...!」という話の流れ。
コミック既読なのでてっきり後編でやるであろうと思っていたらまさかの前編にぶち込んでくるとは...!
そこまでの流れが原作に忠実で個人的にものすごく良かっただけに、あの場面から少し中弛み的な印象があったけど、それは私が原作を知っているからで、初めて見る方々にはこの流れがプラスに働くのかもしれませんね。
(中弛みと感じてしまった私は、そのせいで後編への引きが弱くなってしまい、前編しか観てくれなくなってしまうのでは...と僅かな不安を抱きましたが、杞憂でありますように!)
でも、コミックでの流れをあえて崩すシナリオのおかげで、後編にどんな見せ方をしてくれるんだろうという期待も湧きました。
全体的に原作愛をとても感じるので、むしろ期待の方が大きいかな!
原作未読の方へは言わずもがな、既読の方も最終的に満足できる映画を期待しています!
「後章」が楽しみになる「前章」
巨大な円盤が上空に浮かぶ「非日常」と、卒業間近の女子高生たちがごく普通の毎日を送る「日常」との対比が、なんとも独特でシュールな世界観を作り出している。
そこには、明らかに東日本大震災やコロナ禍の記憶を投影することができるし、ウクライナやガザの現状を重ね合わせることも可能だろう。
付近の住民や旅客機を避難させることなく円盤を攻撃する自衛隊の対応には疑問を抱かざるを得ないが、ある日突然、大切な人を失うかもしれないという日常の「不確かさ」と「不穏さ」は、しっかりと感じ取ることができた。
ただ、本作で一番印象に残るのは、比較的長い時間をかけて語られる少女2人の幼い頃の思い出で、ドラえもんのひみつ道具のような「力」を手に入れた少女が、自らの正義を暴走させていく様子には、ホラーのようなインパクトがある。
少女たちは、その記憶を失くしていると思われるが、おそらく、このエピソードが、「後章」で「侵略者」の目的を説明するための伏線となるのだろう。
あるいは、少女たちが、「失いたくないものがない」と悩んだり、「1人の人でも守り抜け」と教えられたり、相手のことを「絶対だから」と宣言したりと、様々なキーワードが気になったのだが、これらも「後章」で回収されるに違いない。
ほかにも、今後、活躍しそうな「怪しげ」なキャラクターが数多く登場していて、「後章」を観るのが楽しみになったのだが、そう感じるだけでも、この「前章」は成功だったと思えるのである。
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