「美形ばかりのアニメキャラに対する挑戦状のようにも見える。」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
美形ばかりのアニメキャラに対する挑戦状のようにも見える。
どう見ても作者の好み以上に、わざと不細工なキャラを描いていると思う。
確かに今どきのアニメキャラは主要キャラはキラキラしたイケメンや美女、モブでもさっぱりした美形、おっさんや怖い人は決まって悪役であるというテンプレに少し辟易していた。
ストーリーはかなり複雑で、様々なテーマが詰まってて、しかしいい感じに融合していると思う。
上空に宇宙船が止まっていて、目の前に脅威があるにも関わらず、何も起きないうちは平然と日常を過ごせてしまう。なんとなく現代の日本が置かれている状況に似ていませんか。
劇中の女子高生達の平然とした逞しさに感心すると同時に、一般人には逃げるか、やり過ごすかしか選択肢がないという事実にも気付かされました。
いそべやんというドラえもんのパロディみたいなキャラが伏線になっていて、テーマの一つに頭のいいのび太と注意しないドラえもんがいたらどうなるか?みたいなのがありましたね。
それを止めるには凰蘭ちゃんというドラえもんにはいなかった親友キャラがいて、その子は無理矢理こじつけるなら、出来杉くんの頭の良さと静ちゃんの優しさを兼ね備えてるようなキャラでした。
小学生時にすごく成績良かったのに、現代では変な性格の人物になっているのは、門出ちゃんが目立たないように周りの目を引くためなのかなと個人的に思います。
前章ではかなりの伏線が散りばめられたので、後編でどうなるか本当に楽しみです。
ドラえもんみたいな宇宙人は実は笑うセールスマンだったみたいなオチがあるのだろうか・・
すごくいい作品ですが、ぶっちゃけた会話に少し引っかかりがあって星4。
最後まで観た後なら気にならないが、序盤でポケーっとした表情の女子高生が「セックスしたのか?」とか先生が「セフレならいいぞ!」って、世界観についていけなかった。
ギャグアニメに見えて、SFっぽいし、哲学的なことを言うし、作風を理解するのに時間がかかった気がする。
後編次第では圧倒的に星5かもしれません。
Mさんコメントありがとうございます。
前章だけでも明らかにすごい作品なんですが、伏線に違いないと思う部分が多くて、もしそれがあっけない結末だったら・・・と考えると星5がつけれないですね。