劇場公開日 2024年3月22日

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「最近のアニメは…なんて言ってんじゃねぇよ!!」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最近のアニメは…なんて言ってんじゃねぇよ!!

2024年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今月は映画をあまり見ずに配信アニメ鑑賞に耽っていました。
鑑賞したのは異世界モノが多かったですが、かなりの種類を鑑賞していると最近のアニメの作風というか傾向の様なものが薄っすらと見えてきました。
本作は評判が良かったので、その流れに釣られ見たくなり鑑賞してきましたが、本作にもその今の傾向が顕著に見えていました。
それをどう表現すればよいのか難しいのですが、簡単にまとめるとオフビート感の強い作風傾向という感じになるのですかねぇ。
今流行りの『送葬のフリーレン』も『ドラゴンクエスト』をオンビートとすると完全にオフビートの作風というイメージですし、本作などは永遠の定番『ドラえもん』の裏どりと言っても良いのでしょうね。

表現っていうのは“定番”(伝統)が飽きられると、完全に壊すのではなく定番を生かしつつ進化させるという事の繰り返しの様に思っています。
なんで、今がそういう作風が増えているってことは、ひょっとしたらある時代の転換期であるのかも知れません。
但し、私の様な年配になると“最近”と言ってもかなり長いスパンとなるので、この傾向が何時頃から始まったのかは定かではありません。
例えば『クレヨンしんちゃん』しても『サザエさん』などのオフビートとも言えるし『ちびまる子ちゃん』でさえ薄っすらとその傾向は伺えるし、1980以降の作品にはそれ以前の作風と比べると明らかに違うのでそれを細かく辿るのは難しいのですが、今もその小さな転換期であることは間違いないと思います。

で、いつもその転換点にある作品は面白いのです。本作などはその典型なのかも知れません。本作は前章ですが、後章の展開が全く読めないというのも良いですね。
私の同年配位になると(いや、30歳くらい若くても)本作の様な作品を見ると平気で「全く分らない」なんてことをぬかしますが、私世代って漫画世代の第一号世代であり、どんどんと新しいものが生まれそれが楽しくて仕方なかった世代でもある筈なのに、簡単に分からないなんて台詞吐くなよって蹴飛ばしたくなってしまいますよ。
何が分からないんだよ!!滅茶苦茶面白いじゃないか!!

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シューテツ