劇場公開日 2024年3月22日

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「独特のゆるさ×シリアスさ=豊潤なハイクオリティアニメーション」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0独特のゆるさ×シリアスさ=豊潤なハイクオリティアニメーション

2024年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ゆるさとシリアスさが混在した実に妙味のあるアニメーション作品だと思います。

私は原作を読んでいませんが、
門出(幾田りら)と鳳蘭(あの)のそれぞれの個とコンビネーションが絶妙で
グイグイとストーリーの中に引き込まれ、十分に楽しめました。

現在・過去・これから・・・という、所謂3部構成かなと思うのですが
過去からが実にシリアスに描かれており
特に門出の正義を軸とした暴走気味の展開は恐ろしく、独善的な正義感が生む恐怖を
リアルに描き出していたと思います。

この世界観は人によって好き嫌いはあるでしょうけど、
SF設定であり、私は大好きですね。
そしてドゥニ・ビルヌーブ監督の映画『メッセージ』を彷彿とさせる作品であったようにも思います。
特に母艦付近の空にあらわれる“文字”とかがまさにそう思わせる描き方でした。

藤子F不二雄の影響も色濃く出ていて、SFとしてはドラえもんをも彷彿とさせており、
いろいろなオマージュが散りばめられていて、実に面白かったです。

どういうラストになるのか、原作は読まずに楽しみに5/24を待ちたいと思います。

デベ子を演じたTARAKOさん、ご冥福をお祈りいたします。素晴らしい声優でした。

後章も必ず観ます!

ひでちゃぴん