「独特のゆるさ×シリアスさ=豊潤なハイクオリティアニメーション」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
独特のゆるさ×シリアスさ=豊潤なハイクオリティアニメーション
ゆるさとシリアスさが混在した実に妙味のあるアニメーション作品だと思います。
私は原作を読んでいませんが、
門出(幾田りら)と鳳蘭(あの)のそれぞれの個とコンビネーションが絶妙で
グイグイとストーリーの中に引き込まれ、十分に楽しめました。
現在・過去・これから・・・という、所謂3部構成かなと思うのですが
過去からが実にシリアスに描かれており
特に門出の正義を軸とした暴走気味の展開は恐ろしく、独善的な正義感が生む恐怖を
リアルに描き出していたと思います。
この世界観は人によって好き嫌いはあるでしょうけど、
SF設定であり、私は大好きですね。
そしてドゥニ・ビルヌーブ監督の映画『メッセージ』を彷彿とさせる作品であったようにも思います。
特に母艦付近の空にあらわれる“文字”とかがまさにそう思わせる描き方でした。
藤子F不二雄の影響も色濃く出ていて、SFとしてはドラえもんをも彷彿とさせており、
いろいろなオマージュが散りばめられていて、実に面白かったです。
どういうラストになるのか、原作は読まずに楽しみに5/24を待ちたいと思います。
デベ子を演じたTARAKOさん、ご冥福をお祈りいたします。素晴らしい声優でした。
後章も必ず観ます!
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