「考察しがいがある前編」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ゆいさんの映画レビュー(感想・評価)
考察しがいがある前編
デデデデというマンガが伏線の回収が見事でおもしろいとは聞いてはいたが、原作は未読。
映画になるということで敢えて原作は読まずに劇場へ行ってみた。
前半はほのぼのとした話。
まぁ、女子高生の日常ってことなんだろうな。
過去の回想(小学生時代)でいそべやん(侵略者?)を助ける辺りから話がきな臭くなるのだが、どう考えても、これまで描かれてきた日常パートと繋がらない。
そもそも日常パートにはいそべやんがいないし、秘密道具(?)も出てこない。
『日常パートにもいそべやんがいる?』
『主人公の壮大な妄想?』
『まさかの夢オチか?』
なんて思いながら観ていたが、また、日常パートに戻ってもやっぱりいそべやんは出てこないし、回想シーンについてなんの説明もない。
意味がわからないと少し混乱したが、ここでSFマンガだと言うことを思い出し、タイムトラベルものか並行世界ものの話なんじゃないかと気付いた。(当っているかはわからんが…)
回想の方の主人公がいそべやんの力を借りて
過去に戻り、門出の闇堕ちを防いだ。
もしくは過去の回想ではなく、闇堕ちは並行世界で起きたまったく別次元の出来事だった。
SFマンガってことを考えると並行世界の方が可能性は高いのかな?
別次元ではあるが、並行世界の出来事が日常パートに影響を与えているみたいな。
(本当は門出が死ぬはずだったが、助かってしまったので代わりにシホが死んだとか)
ただ、そうなると時間軸が狂ってくるんだよな〜
作品の評価は後編を観ないとなんとも言えないし、原作ファンには『このエピソードはカットして欲しくなかった』とかはあるかもしれないが、じゅうぶん楽しめる前編だったと思う。
後編も観てみたいと思わせる出来だった。