なんでウチに来たの?のレビュー・感想・評価
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何度止めようと思ったことか
Amazon Primeの観放題にあった作品。
出だしから惹きつけられるものがなく、このまま観続けるか止めるか迷った。
妻と一緒だったので結局最後まで観たのだが、まあ時間がもったいなかったとは感じなかった。
最近の映画だと思っていたら、2009年の制作だった。
私が初めて自分で金払って観た韓国映画は、ヨン様ブームが来るずっと前。『8月のクリスマス』だった。
観終わった時、胸に悲しさとほっこりが同居する映画って韓国は得意だ。
この映画もその一つ。
主演のカン・ヘジョンが出ていた『トンマッコルへようこそ』もそれに類するストーリーだったし、他にも『7番房の奇跡』『幽霊の香り』など枚挙にいとまがない。
たぶん多くの韓国人の心根にある、世の中はうまくいかないものという厭世観と、虐げられてきたことによる恨の文化がそういうストーリーを好まさせるのだろう。
死んでも尚、現世に魂が宿るところへ縁のある人がやってきて恨の心をすくい取ってくれるまでを観ることが、韓国人にとってことさら心地よい集結感に繋がるのかもしれない。
主演女優の痛女の演技がとても良い
2009年の韓国映画のリバイバル上映。
ポスター、チラシのビジュアルは緩いラブコメ風。しかし映画冒頭は、スタッフロールとともに手足に傷のある若い女の変死体のクローズアップが延々と映される不穏な幕開け。 女の所持品からある男が捜査線上にあがり、刑事がその家を訪れると男は逃走を図り拘束される。その男が刑事に語る女の正体は、年下の元カレをホームレスになってまで執拗に追い回す笑えるほど痛いストーカー女。
そしてそれを語る男も過去の悲しい事件のトラウマにより自殺願望を持つという複雑な事情。 そして最後はこのふたりの悲しいラブストーリーの結末となり、落涙必至。
なのだが、主演女優がとても魅力的(美人で可愛くてちょっとコミカル)でこのひとを観るだけで一見の価値のある映画です。邦画でリメイクするとすればたぶん能年玲奈さんあたりがハマるというような雰囲気と役柄。 配信で見つけたら視聴をオススメしたい。
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