帰天図のレビュー・感想・評価
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なかなかわかりづらいが、「今の」韓国映画の転換期にあった映画。
今年339本目(合計989本目/今月(2023年10月度)4本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
なかなか一度で見ただけだと何を言わんとするのか理解が難しいです。
現在から近現代の朝鮮王朝(李氏朝鮮?)かにタイムスリップした少女が、日本(?)のサムライにおいかけられたり、というお話(なお、日本語については<これはテスト>のように日本語のまま放映。やや聞き取りづらい点はあるが、隣国でもあり何とか読める)。
ジャンル分類がわりかし謎で、アクション映画なのか、あるいはミステリものなのか(なぜタイムスリップしたのか等)、あるいは歴史ものなのか等、いくつかの見方ができます。今でこそ韓国映画といえば一部を除けばどの映画でもジャンル分野が明確で選ぶときの選択には困りませんが、この映画はジャンル分類が謎です。ただ、近現代を扱った映画であることはわかるし、現在、日本を一部しのぐ(ジャンルによる)韓国映画の今の韓国映画界が今の姿になったその「転換期に作られた映画」という観点でみると、「今、シネマートでもどこでも2022~2023年作扱いでの映画」との違いという観点でみるのもおすすめです。
採点に関しては上記のような難はあるものの、「韓国映画の移り変わり」という観点でみるとそこまで減点はできないし、ストーリーとしても意味不明でもないので(なお、李氏朝鮮なり江戸時代の一般的な知識があると有利ですが、一般常識程度の知識で足ります)、フルスコアにしています(減点なしの扱い)。
日本映画から何かを学んだんだと思うけど
江戸時代くらいのとき韓国の人が「王朝がなくなってしまう。時の扉を開いてお姫様を生き延びさせよう」と1996年にタイムスリップしてきて、それを何故か日本の侍がタイムスリップして追いかけてくるっていう話だったのかな。
あんまり分かりやすい説明はしないんだよね。思わせぶりなシーンが続くっていう。
侍は命を粗末にする感じがあるの。『武士道とは死ぬことと見つけたり』あたりから、侍は簡単に死ぬんだなと思ったのかも知れないけど、その死に方は違うだろと思うところあるね。
事情がなんだか良く分からないところが、昔の侍映画っぽかったな。アクションはカンフーなのか太極拳なのか中国っぽかった。
色々な国の映画を学んでいたころの韓国映画という感じで面白かったよ。
そして十数年後には完全に抜かれているという。
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