「迫力があるし、実写のリアルさもある。脚本も良くて共感できるし、笑える」JUNK WORLD p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
迫力があるし、実写のリアルさもある。脚本も良くて共感できるし、笑える
撮影/映像も、原作/脚本も前作よりレベルアップしていて、まさにパワーアップ。魅力的なキャラクターが出てきて、共感できるし、おもしろいキャラクターがたくさん出てきて、楽しませてくれる。
姐さん的な女隊長トリスがかっこいいし、マリガン隊長のダンテの誠実な判断に共感する。そして、主人公のロビン。冒頭場面の「養育係として子供の時代から寄り添ってきた」という設定がうまい。その忠実さがゆるぎないことが納得できるし、「トリス様をお守りする」がこの映画全体のテーマにもなっていて、その一途さが感動的な場面もあったりする。どなたかのレビューにもあったが、コナーを守るターミネーターを思い出す。
笑える場面も盛りだくさんだが、道化のモース大佐とその子分の二人がわかりやすく笑わせてくれる。目的地カープバールまで寝たまま運んでもらう場面は笑えた。
映画が4つの章になっているのもよくできていると思った。1章と2章(だったかな?)がうらおもてになっていて、伏線回収されるところがうまい。次元のゆがみを効果的に使ったストーリーだし、ロビンの修復機能もうまい設定と思う。
アニメやCGではなくて、基本的に実写なので、リアルさを感じる。地下にマリガンが住んでいる世界を実際に見てきたような感覚が残る。堀監督がそれを意識したかどうかはわからないけど。全編がコマ撮りではなく、次元のゆがみの表面や遠景などでCGも使っているみたいだけど、ちょうど良い具合だと思う。
前作は戦闘シーンの迫力が「コマ撮りだからしかたないな」と思ったけど、今回はとてもレベルアップしている。エンドロールにも出てきたけど、ラスボスのひとつ前のマリガンを倒す場面など、スピード感があって迫力も十分。
日本語版で観たが、ゴニョゴニョ版も観るべきかもしれない。
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