「Mishearring」JUNK WORLD ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Mishearring
前作のカオスな世界観に惹かれて続編を待ち望んでおり、遂に続編公開。
予告編からしてカオスやろな〜と思っていましたが、予想を超えるカオスが展開されていき超楽しい映画に仕上がっていました。
特典はA5ステッカーでした。
4幕構成でのパラレルワールド、タイムスリップで移動しまくる大変な作品ですが、圧倒的に作り込まれた作品内の世界に心奪われっぱなしですし、そこがそうやって繋がるのか!という組み合わせっぷりも面白さに拍車をかけているようでした。
1幕目では世界観の大まかな流れを説明しつつ、主要キャラクターも描きながら、道中の謎も残しつつひとまずの流れまで進めていくという感じで、ここがベースになる大事な部分なのですが、ここからガッツリ面白いので気分は最高潮でした。
2幕目以降は1幕目で残していた謎のピースを順々に集めていき、それぞれのキャラを深掘りしていく展開になっていくのですが、これまたそれぞれの思惑を知れて面白かったり、次元が違うところまで行ってしまったりとでとにかく大暴れで楽しかったです。
どれも初出のはずのキャラクターなのに2幕目に突入する頃には長年連れ添った友のような感覚くらい身近に感じることができました。
トリスは我の強い女性隊長でとにかく強いので安心感が強く、クローンのオリジナルのダンテもこれまた強くて頼り甲斐があるし、めっちゃ日本語っぽい何かを喋ってくれますし、トリスの護衛のロビンも一貫してトリスを守り抜く意思を固めているので頼り甲斐がありました。
そこにポンコツな大尉と部下が茶々をいれては痛い目に遭ったりとでここがベースになりつつの展開で世界観が広がっていくんですから凄いです。
どんでん返しの展開の連続で飽きること無く進行していくので、前作が好きな方も今作から観始める猛者も思う存分楽しめると思います。
字幕版での鑑賞になりましたが、前作以上に空耳アワーが活発化していてめちゃくちゃ笑いました。
字幕はしっかりしているのに、聞こえてくるセリフが聞き馴染みのある日本語でフフッてなったかと思ったら、字幕とセリフが全然違うものが出てきてこんがらがりながら笑うという楽しい時間がたくさんありました。
なんでこんなに面白い空耳アワーが出てくるんだろうという日本語の面白さが存分に発揮されていました。
字幕とは別に横に空耳アワーの字幕も置いておいてほしいくらいです。
アニメーションも手作り感に加え多く人々が携わった事により生まれるカオスのぶつかり合いに応えるかのようなアニメーションの豊かさにやられっぱなしでした。
アクションの動きがとんでもなく滑らかになっていましたし、ディストピアな世界観での造形の面白さとかだったりと楽しさ全開でした。
エンドロール中にメイキングが流れるのですが、これまた作り込みがエゲツないですし、1カット1カット撮る労力が凄まじいですし、モンスターの描写の凝り具合も最高でしたし、何より楽しみながら作っている様子が狂気の域に達していて痺れました。
最終作「JUNK END」は一体どんなことになってしまうのか。今からとても楽しみです。
鑑賞日 6/13
鑑賞時間 16:00〜17:55
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