劇場公開日 2023年11月18日

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「いまそこにある危機」リアリティ とむこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いまそこにある危機

2025年7月6日
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どちらの立場(2つとは限らないからどの立場が正しいかもだけど)に立って見るかで、捜査や調査の進め方の印象はだいぶん異なる。これはある日突然FBIの捜査を受けたリアリティの視点だから、連邦政府のやり方には違和感、悪意、陰謀、恐怖しか感じない。しかしひるがえって見れば、捜査や調査はそのように行われるのがある意味王道で、相手が悪人だと信じる場合には、胸のすく場面だったのかもしれないと思うと、今度は自分の神経を疑うようになる。いずれにしても、これはFBIの録音をもとにして実際に行われたやりとりのようすをセリフや時間軸はそのままに映画化したもので、かなり面白い試みの作品。観客の感覚はすなわちリアリティが感じていたこととかなり近いのではないだろうか。そう思うと、背筋が寒くなる。

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とむこ