コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価
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見応えのある韓国映画
パクジフとパクボヨンがかわいいね。
パクボヨンは今田美桜にしか見えませんが。
オープニングからすぐ災害?が起きます。
地震とか津波とかだといろいろと気になるところですが、意味不明な異次元の災害です。逆に何も気になりません。
予告動画とオープニングで、ほぼネタバレしていますので、そういう展開なのだろうなと思いながら見ていましたが、ほぼそうなります。
それでも良いストーリーだと思います。
全員正常で狂気という絶妙です。
見応えは十分ですが、予想できるので、泣くとか意外性は無いです。
逆ユートピア=ディストピア
韓国映画、歯に衣着せぬストーリーに外連味たっぷりの演出やアクション、そして個性あふれるキャラクターの登場で否が応でも惹かれてしまう作品が多くあります。
今作はディザスター(災害)物であり、元日に令和6年能登半島地震があったことでこのタイミングで観ること自体を躊躇しましたが、配給会社も延期することなく予定通り上映開始したということもあり、あくまで映画作品として実際の地震とは切り離して鑑賞することを決めました。
作品は冒頭から災害が起こり、物語としてはすでに辺り一面荒廃している中で1棟だけ残るマンション(アパート)中心を舞台にして展開します。
今作も時折謎のテンションで覚醒するイ・ビョンホンはキレッキレで笑えます。一方のパク・ソジュンが抑えの利いた演技でいいバランスです。そして相変わらず可愛らしいだけでなくきっちり巧いパク・ボヨン。さらにはキム・ソニョン、物語を廻す推進力として見事に機能しています。とてもいいキャラクターです。
ただ、、同じ画面越しとは言えつい最近に観た本当の災害の様子と、被災された人たちの振舞いを観ているため、例え映画としてエンタメ食強めに表現しているとは言え、本作はあまりに不自然で「虚構」に見えてしまいます。とは言え、観進めて納得するのは「災害」はあくまでこの状況を作るための「設定」でしかないことが解ります。なので「こんなの有り得ない」と引っかからず、この状況(逆ユートピア=ディストピア)においてどんな展開になるのかを楽しめばいいのです。
ところが、、、残念ながらイマイチ面白くなってこない上に、ある程度次の展開も予想できるため観ていて案外まどろっこしい。何なら、もう少しテンポよく上映時間130分が110分程度に出来ればもう少しよかったのかな、と。
また設定上やむを得ないですが、全体的に暗い映像が多く細部がよく見えないシーンが少なくありません。おそらく、これを液晶画面で観るとなると更に見え辛くなると思うと単純に「配信でもいい」とも言えず、真っ暗な部屋でコントラスト高めの設定で観ることを条件にはなりますね。
と言うことで、私の総合評価としてはあまり高くなく、でも否定するほどでもない、敢えて言えば「惜しい出来」かな。。残念ながらちょっと期待外れ。
自分だったら・・・
もし自分がこの状況下に置かれたら、人々を先導する才能など皆無なので、おかしいと思いながらもアパートの住民達と同じく先導者に従う事しか出来ないでしょうね。
ヘタレなので(笑)
それにしても最近のイ・ビョンホンの出演作にはハズレが無いなぁ。
イケメンの役から今作のような冴えないオッサンまで幅が広い。
毎回楽しみです。
主役?準主役?の夫婦の奥さん!
ちょっと親切が過ぎません?
あの状況では自分たちが生きていくのにいっぱいいっぱいじゃない?
そんなに他人に親切にする余裕があります?
もちろん親切と言うのは素晴らしいけど、なんかモヤモヤする。
でもすごい可愛かった。
中盤以降の出てきた女の子。
最後、ポイッって!
え!?マジで?って、ちょっとビビった。
ラストは特にどんでん返しも無く何となく予想出来たけど、なかなか面白かったです。
元日の地震の後だし海の目の前にある映画館なので、こっちは太平洋側だけど映画観ながら『今、地震きたら怖いなぁ』って思いながら観てました。
俺らん現実
たぶん日本映画と変わんないくらいの低予算でしょ?
うめえ!韓国うめえ!センス有るぅーー!!
ある種架空の設定なんだけど、クソみたいな説明セリフも無く、開始10分絵の説得力のみで基礎設定を解らせる。
後は作家の言いたい事がたっぷり2時間、ええやん!
人が居る、生活と安全の確保。
人が集団化→治安の確保→王の誕生→法律の制定→資源の確保→軍の設立→戦争→略奪→自国は正義だと主張→正義の崩壊
ん?人類そのものの歴史じゃ無いか。
アメリカもヨーロッパ諸国も俺ら日本もやって来た事じゃ無いか。
知ってた?非核原則歌ってる平和主義日本だけど、俺らジャパンも150年くらい前はコレやってたんだぜ。
そもそも人間はこう言う生き物なんだよな、この映画はラスト「普通」と疑問投げかけ、希望と意義持ってエンドロール迎えるけど、コレって架空の物語なんすかね。
正月1発目に映画館だったけど、日本じゃ大地震火災で映画以上の事起きてんすよね。
ただ映画と違うのは、被災地じゃ無く俺ら外野と政治が上手く機能して無い現実だけど。
本気出そうぜ、俺らの現実は俺らで救えるんじゃない?
善と悪の区別は不可能
〈パラサイトに続く、韓国映画の大傑作〉って文言、幾度となく見てきたが、本作がようやくそのキャッチフレーズに当てはまる作品だったと思う。最近ちょっと調子悪かったけど、久々にらしい映画で、個人的にはめちゃくちゃ刺さった。やっぱりこの国の社会派ドラマはピカイチだな。
ハリウッドにも対抗出来るほど圧倒のVFX技術。
謎の自然災害の全貌が顕になる訳では無いんだけど、だからこそ良いというか。ひとつに絞っていないから、風刺映画としては上手い。マンションが一気に倒壊し、たった一つだけ残るまでの流れはものすごく怖い。パラサイトでは、貧富差を高低差によって表していたが、本作では顔面にあたる光の量で体現している。陰と陽のコントラストがとてつもなく美しい。その人に潜む闇と抱く希望の光。映像だけ見ていても分かる作りは、これぞ映画という感じがしてすごく好き。
社会問題や人間の心理を問う重厚感のあるストーリー。
イケメン俳優として大活躍していたイ・ビョンホンは、絶望的な状況で住民の代表となった男をものすごい熱量で怪演。登場した段階から只者じゃない雰囲気を出していたけど、後半になるにつれて恐ろしすぎて、マジで全身が震えてしまった。一方、現在イケメン俳優として若者で大人気のパク・ソジュンも、これまでのイメージとはガラリと違う演技を見せてくれた。2人とも闇に足を踏み入れてしまうまでの表情が、とても演技とは思えず、いい意味で気持ち悪かった。
危機的な状況に立たされた時、人々はどんな行動をするのか。生きるために必死で、自分の身を守るためになんでもする。非道なことに思えるが、それが生き物の性、本能であることも間違いない。でも、人々が堕ちていく姿は見ていて苦しい。ツッコミどころは多数あるものの、ものすごく考えさせられるし、テンポもよく、個人的には大満足。新年一発目の新作としては、かなりの好スタートでしょ。
シニカルなサスペンス
元旦から北陸が大地震に見舞われた日本で、今劇場で鑑賞する映画としては余計な感傷が加わってしまうタイプの作品ではある。
物語としてはいわゆる「ゾンビもの」的な極限状態での人間ドラマをシニカルなサスペンスとして描いている。
映画の中では「世界に何が起こったか」は問題にしていないとはいえ、以前『白頭山大噴火』を観たレビューにも書いたけど、韓国の方々と我々日本人では「地震災害についての認識」の度合いが違うこともあってか、我々にはここで描かれる被害やその後の生活などのディテールが、(悪い意味で)漫画的というか、すごく都合よく表面的な描写に見えてしまう。
テンポは良くて上映時間は短く感じるくらい。
与えられた地獄の中で、基本的には多くが「善意」から始まった行動が次なる地獄を招く、というストーリーの流れも悪くないし、前半は私も「あなたならどうする?」を突き付けられてその後の展開に期待した。
でもやっぱり「ディテールが雑」なので、話が進んでいく内にリアリティを失って、なんとなく目を細めて見てしまう感じ。
映画の本当にラストのラスト、とある登場人物の一言で、このお話全体がグッと締まるいい構成なのになぁ。
あえてコメディタッチにしている箇所も多く、どちらかと言うとあまり考えず、お話に身を任せるくらいの軽いお正月映画として楽しむ分にはピッタリ。
演技は見事だが、?が多すぎる映画
今の日本のご時世にもダブったシーンもあったが、観て良かった作品。
イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨンの演技は素晴らしかった。
イ・ビョンホンの狂気に満ちた演技は素晴らしかったし、パク・ソジュン、
パク・ボヨンの演技はさすが今、韓流ドラマに欠かせない俳優だなと感じた。
ただ、今の日本の状況(ケースは違うが)時にこの作品の公開は公開して観て
良かった、反面やはりマイナス。
作品内容は色々考えさせられたが、マンションは何故崩落したか、何故ソウルで
未曽有の災害が起きたのかの説明、シーンがないのは残念。
作品は映画を鑑賞している人に配慮してピアノで心を落ち着かせている点は評価。
この作品はとにかく、韓流ファンであること、今の日本の状況をすべて忘れて
頭を真っ白にして観たほうがいいだろう。もし、自分がこの場にいたらを想像して
観たほうが作品理解が深まる。
130分中弛みなしで見れて良かった
誰に感情移入してしまうのか、でも見方がかなり変わりそうな作品で面白かったです!
人間ドラマのドロドロを煮詰めたようなストーリーだけど、合間合間にちょっとユーモラスなシーンも挟んでくるので130分という長さなのに、あまり重くなり過ぎずに最後まで見れました。
イ・ビョンホン目当てのお姉さま方も結構見に来てましたね。イ・ビョンホンも良かったけど、パク・ソジュンの演技が最高に良かった~!段々とアパート全体が焦燥感に包まれていく中、パク・ソジュンの表情とか、雰囲気がさらにその解像度高めてくれてめっちゃ良かったです。
災害自体の原因や結果や救助の状況などはほぼ触れられないので、アパートの住人と同じ立ち位置で状況を見守る感じになるのも楽しかった。
気になるなぁ程度でとりあえず今年の初映画、と観に行ったんですが思っていたよりも面白かったですね。私がこのアパートの住人だったらきっと死ぬw
【パンフレット:900円】
もう少し情報量詰めてほしかったけど、監督やキャストのインタビュー、プロダクションノート、撮影中の写真、評論家のレビュー、ストーリーボード的な絵コンテが見れたのはちょっと楽しかったです。
私が誰に感情移入したかを、見た人に伝わるように言うと「お前は最初から最後まで嫌いだわ」です。
『AKIRA』をイメージ
崩壊したマンション、配給に並ぶ人々、劇中は現実と同じ年末年始の設定、
我が国の現実とリンクして、予見したようで、少し怖くなりました。
大災害により荒廃した世界や、その中で本性が露見する人間模様が『AKIRA』をイメージさせます。
イ・ビョンホン演じる冴えない男の、心の闇、チラつくワケありな過去、
その真相が知りたくて食い入るように観てました。
真相が分かっても、一筋縄じゃいかなくて、考察を要します。
脚本だとか演出だとかも、いろいろハイクオリティで、さすが韓国映画。
観た方がいいレベルの映画です。
最後になりますが、
今年1月1日の能登半島地震の被害に遭われた方に対して、お見舞い申し上げます。
被災された皆様の安全、被災地域の一日も早い復興を、お祈り申し上げます。
極限の状態で、人間は正気を保つことができるのか
大災害が起きても、救援の可能性があれば、協力しあって耐えることもできる。が、政府も自治体も壊滅したとなると、エゴ剥き出しでぶつかり合う可能性は大いにある。
そんなシチュエーションを無理やり作った感はあるが、物語が始まってからの人間ドラマはリアリティがある。
身を挺して火事を食い止めた男が、リーダーに祭り上げられ、最初は自信なさげであったが、非住民の追い出しに成功してからは、どんどん専横的になっていく。
婦人部代表の女性が、その傍で、自分の望む方向に住民を上手くアジテートする。よく見る光景だが、上手くいっている間は、口を出すのは難しい。
日本赤軍がそうだったように、オウム心理教がそうであったように、暴走を始めた組織がやることは大体一緒。裏切り者をあぶり出し、忠誠心を競い合わせて、てなずける。そして最後は、粛清。
代表になった男には、マンションにやってくるまでのバックストーリーがあり、この設定が、壊れていく人間関係をさらに複雑にしていく。
韓国だから起きる。日本では起きない。とは言い切れない。復興はおろか、明日の食料も確保できない状態になってしまえば、まともな精神状態でいることの方が難しい。
恐い御伽話として、消化するにはあまりにも重い。そんな作品でございます。
明日は我が身。
韓国映画でパラサイト 半地下の家族に続く傑作ということで期待しまく...
ディストピアらしく?よかった。
ミスリードが自爆する‼️❓
予告編から、SFもしくは超能力、宗教的なものを期待していた。
大惨事の中で、唯一残るアパートの理由、解決するのか?
そんなものは全て、関係ない。
ただ、災害時の集団心理の動きがあるのみ、それでも良いのですが。
こんな特殊な環境抜きでも、韓国や米国では良くある風景。
でも、戦時の韓国として、リアリティは掛け値なく凄い、それだけは評価したい。
ああ、ヒロイン目線でのドラマは素晴らしい、ヒロインも素晴らしい。
しかしながら、他国に普遍的なテーマを突きつけるかとゆうと、それは断じて無い。
韓国代表のアカデミー賞候補なのは、韓国の実情を吐露したとゆう意味なのかもしれない、それなら衝撃的告発となるのかもしれない。
予断なく観た方が映画を楽しめるかも🎞。
韓国を知るために、是非。
普通の人々の物語
起、がないから。
ユートピアからディストピアへ
この時期にこの映画を楽しんでいいのかとの迷いもあるが、そこは割り切るしかない。
極限状態にある閉鎖された空間で人はどのように思考し行動するのか。大地震で周りの建物がほぼ倒壊している中、残ったマンションが舞台。ソウルの気候を考えると屋外で過ごすのは死を意味する。
こうした設定はありがちとも言えるが、本作が面白かったのはマンションの住民組織が作られていく過程が描かれていること。そこにはリーダーが必要という考えがベースにあるのも韓国的な気がしてしまう。日本だったらあんな感じでリーダーを持ち上げない気がするし、あくまで合議で決めようとする人が多いはず。
だからあまり身近なことには感じないが、起こる出来事やみんなの行動、そして最後の展開を楽しませてもらった。
本作であのマンションはたしかにユートピアと呼べるような状況が作られた(あくまでその周りと比べた上での理想郷だが)。でも、ユートピアが現実に存在し維持していくのは難しく、システムも綻びを見せていく。ユートピアに見えたマンションが徐々にディストピア化していくのがまた興味深い。
あれだけの地震が起こっているのに全く救助が来ないということは、韓国全土が崩壊するほどの規模だったのか。そのあたりの説明はない。その割り切りは逆にあの空間の異様さを際立たせ、余計なことを考えさせない効果があった。
人肉を食べることについて、明確な描写はなかったが、最後の方で弱っている2人を見つめる男の表情が、獲物を狙う動物の顔になっていて、本当におぞましいシーンだった。そう考えるとあのラストは救いがある。ただ、あれからどうなるんだ?と考えるとハッピーエンドとは言えない。
人として、生き抜くことは出来るのか?
2024年、映画館で1本目の観賞なんですが・・・
本編の始まる前の予告編で睡魔に襲われ、気が付いたら既に映画は始まってました。
なぜ、こんな廃墟になったのか?
イ・ビョンホンはどうしてリーダーになったのか?
肝心な部分を見逃してしまった気がしないでもないですが、まぁ、かなり楽しめる一本でした。
食料の奪い合いなんてのは、ディストピアものでは、当然のなり行きで、本作も有りがちな話だとは思います。
ただ、災害の前に既にイ・ビョンホンは、悪に手を染めていたわけで、極限の状態で変わったって訳ではないんですよね。それを隠しながらのリーダーってところで、ちょっとサスペンス色もあったかな。
唯一崩れなかったアパートってところが特異ではあったけど、韓国の住宅事情から作られた作品って気もしますね。その辺のところが詳しくないので、自分には違和感にしか思えませんが。
相変わらずの韓国のストレートな映像に魅せられます。ただし、他のレビューにもありましたが、ちょっと大人しめな気はしました。
あくまで、映像的にということですが。
八つ当たりで娘を殺したり、アパートの外の住人をゴキブリ扱いしたりと、やることはえげつなかったです。
自分が生き抜くためには、何をしてもいい。エゴの極みを見せつけていく作品です。その中で人としての正気を保とうとする女性。その女性を守るために鬼畜の道を選ぼうとする夫。自分だったら・・・
ホンッと考えさせられる一本でした。
それにしてもイ・ビョンホン。相変わらずのカッコよさではあるのですが、すっかりオジさんっぽくなっちゃいましたね。
雌鶏泣けば…
大災害で壊滅したソウルにおいて唯一崩壊しなかったアパートの住民達がつくったコミュニティの話。
超絶大災害が起きたのに何故かなんの被害もなく、住民は朝起きるまで気づかなかった?という状態のソウルの皇宮アパートに、被災し命は助かったが住むところを失った人達が押しかけて巻き起こっていくストーリー。
有能な指揮者が必要なのはもちろんだけど、ちゃんと秩序正しいルールがあることも大切な状況だけど、ちょっと兵糧が手に入ると浮かれポンチになるアホな人達…これじゃあマッドマックスの世界へ一直線ですね。
そんな状況に疑問を抱くミンソンの嫁ヨンファ…まあ言いたいことはわかるけれど、無秩序な世界にも秩序はある訳で、嫁の考えはこの様な状態に陥った世界線に於いては能天気過ぎで成り立つとは思えない。
そもそも誰も節約を提言しないし、ましてや彼の国のお国柄ですからね。
とはいえ、狂気と能天気の両極端に振ったドラマでどちらにも引っかかるものがあるし、902号室の男の正体についても考えさせる余地を与えたことはなかなか見事だし、面白かった。
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