劇場公開日 2024年1月5日

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コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価

全132件中、101~120件目を表示

3.5起、がないから。

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

起承転結、起がなくいきなり大震災。2時間ひたすらサバイバル展開。エゴにサスペンスからめて面白いんだけどそれ以上は特になし。結末はこうするしかないよねー、って感じだけどたったひとつのマンションだけ取り残す、ってなかなかなアイデアだよね。

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peanuts

4.5ユートピアからディストピアへ

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

この時期にこの映画を楽しんでいいのかとの迷いもあるが、そこは割り切るしかない。

極限状態にある閉鎖された空間で人はどのように思考し行動するのか。大地震で周りの建物がほぼ倒壊している中、残ったマンションが舞台。ソウルの気候を考えると屋外で過ごすのは死を意味する。
こうした設定はありがちとも言えるが、本作が面白かったのはマンションの住民組織が作られていく過程が描かれていること。そこにはリーダーが必要という考えがベースにあるのも韓国的な気がしてしまう。日本だったらあんな感じでリーダーを持ち上げない気がするし、あくまで合議で決めようとする人が多いはず。
だからあまり身近なことには感じないが、起こる出来事やみんなの行動、そして最後の展開を楽しませてもらった。
本作であのマンションはたしかにユートピアと呼べるような状況が作られた(あくまでその周りと比べた上での理想郷だが)。でも、ユートピアが現実に存在し維持していくのは難しく、システムも綻びを見せていく。ユートピアに見えたマンションが徐々にディストピア化していくのがまた興味深い。
あれだけの地震が起こっているのに全く救助が来ないということは、韓国全土が崩壊するほどの規模だったのか。そのあたりの説明はない。その割り切りは逆にあの空間の異様さを際立たせ、余計なことを考えさせない効果があった。
人肉を食べることについて、明確な描写はなかったが、最後の方で弱っている2人を見つめる男の表情が、獲物を狙う動物の顔になっていて、本当におぞましいシーンだった。そう考えるとあのラストは救いがある。ただ、あれからどうなるんだ?と考えるとハッピーエンドとは言えない。

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kenshuchu

4.0人として、生き抜くことは出来るのか?

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

2024年、映画館で1本目の観賞なんですが・・・
本編の始まる前の予告編で睡魔に襲われ、気が付いたら既に映画は始まってました。
なぜ、こんな廃墟になったのか?
イ・ビョンホンはどうしてリーダーになったのか?
肝心な部分を見逃してしまった気がしないでもないですが、まぁ、かなり楽しめる一本でした。

食料の奪い合いなんてのは、ディストピアものでは、当然のなり行きで、本作も有りがちな話だとは思います。
ただ、災害の前に既にイ・ビョンホンは、悪に手を染めていたわけで、極限の状態で変わったって訳ではないんですよね。それを隠しながらのリーダーってところで、ちょっとサスペンス色もあったかな。

唯一崩れなかったアパートってところが特異ではあったけど、韓国の住宅事情から作られた作品って気もしますね。その辺のところが詳しくないので、自分には違和感にしか思えませんが。

相変わらずの韓国のストレートな映像に魅せられます。ただし、他のレビューにもありましたが、ちょっと大人しめな気はしました。
あくまで、映像的にということですが。
八つ当たりで娘を殺したり、アパートの外の住人をゴキブリ扱いしたりと、やることはえげつなかったです。

自分が生き抜くためには、何をしてもいい。エゴの極みを見せつけていく作品です。その中で人としての正気を保とうとする女性。その女性を守るために鬼畜の道を選ぼうとする夫。自分だったら・・・
ホンッと考えさせられる一本でした。

それにしてもイ・ビョンホン。相変わらずのカッコよさではあるのですが、すっかりオジさんっぽくなっちゃいましたね。

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ratien

3.5雌鶏泣けば…

2024年1月6日
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怖い

興奮

難しい

大災害で壊滅したソウルにおいて唯一崩壊しなかったアパートの住民達がつくったコミュニティの話。

超絶大災害が起きたのに何故かなんの被害もなく、住民は朝起きるまで気づかなかった?という状態のソウルの皇宮アパートに、被災し命は助かったが住むところを失った人達が押しかけて巻き起こっていくストーリー。

有能な指揮者が必要なのはもちろんだけど、ちゃんと秩序正しいルールがあることも大切な状況だけど、ちょっと兵糧が手に入ると浮かれポンチになるアホな人達…これじゃあマッドマックスの世界へ一直線ですね。

そんな状況に疑問を抱くミンソンの嫁ヨンファ…まあ言いたいことはわかるけれど、無秩序な世界にも秩序はある訳で、嫁の考えはこの様な状態に陥った世界線に於いては能天気過ぎで成り立つとは思えない。
そもそも誰も節約を提言しないし、ましてや彼の国のお国柄ですからね。

とはいえ、狂気と能天気の両極端に振ったドラマでどちらにも引っかかるものがあるし、902号室の男の正体についても考えさせる余地を与えたことはなかなか見事だし、面白かった。

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Bacchus

4.0このアパートは世界の縮図

2024年1月6日
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悲しい

怖い

興奮

以前は全く興味のなかった韓国映画ですが、近年は良作ばかりですっかり魅了され、本作も韓国作品というだけで飛びついて、公開初日に鑑賞してきました。

ストーリーは、大規模な自然災害に見舞われたソウルで奇跡的に倒壊を免れた唯一のアパートに、救いを求めて群がってきた人々が起こす事件に危機感を抱いたアパート住民が、902号室のヨンタクを代表に選び、部外者を追い出して住民だけで治安を守って生活しようとルールを作るが、しだいに生活は行き詰まり、ヨンタクの言動も不穏なものになっていくというもの。

なぜか1棟のアパートだけが倒壊を免れるという不可思議な設定さえ飲み込めれば、あとは物語にぐいぐいと引き込まれます。テンポのよい展開、ほどよいバイオレンス、醸し出される緊迫感など、さすが韓国映画と思わせるおもしろさです。その上で、人の愚かさや醜さを浮き彫りにして、これでもかととことん見せつけてきます。

アパート住民と部外者のそれぞれの立場から発する言葉には、それぞれの正義と言い分があり、どちらが間違っていると断罪できるものではありません。あえて言うなら、相手の言うことに耳を貸さず、自分の主張だけを貫こうとして衝突することが、いちばんの害悪のようにも思えます。優先順位の最上位に「自分」を置き、利害だけで物事を判断すれば、いつどこで誰が考えても結果は同じでしょう。

思えば、このアパートでの出来事は、現在の地球上で起きていることの縮図でもあり、この星に人類が生まれて以来ずっと続いている争いのようにも見えます。それだけ業の深い、人間の性のようなものなのかもしれません。それでも、ラストシーンにわずかばかりの希望が見えたことだけが救いです。

家族を大切にし、一緒に平和に暮らす家を守りたかったというヨンタクの言葉に、嘘はなかったと思います。そしてそれは、彼に限らず誰もが抱く願いだと思います。その家族が、血のつながり、コミュニティのつながりにとどまらず、国境をも越えるような大きなものであったなら、今地球上のあちこちで起きている紛争もずいぶん減るのではないでしょうか。口で言うほど簡単なものではないとわかっていますが、それでも諦めたくはないと思います。

主演はイ・ビョンホンで、じわじわと変容していくヨンタクを好演しています。脇を固めるのは、パク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソニョン、パク・ジフら。

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おじゃる

4.5多様なテーマが詰め込まれた圧倒的な映画

2024年1月6日
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能登半島地震の悲しい報道に接しているから鑑賞に躊躇いと抵抗感があって、どうするか?と迷っていた。でもアカデミー賞の韓国代表作品を観たいという願望が勝った。冒頭シーンからすごい。容赦のない展開と描写で終始圧倒される。災害映画というと大袈裟で悲劇的なトーンにより観る側は重苦しい気分になるのが一般的だ。でも本作はどこか軽めのタッチで始まる。小さな笑いやコミカルな音楽、余裕がある。そこがまず上手い。内容は壊滅的災害時に露呈する人間同士の醜い争いや「業」だけでなくサスペンス要素も色濃い。だからぐいぐい引き込まれる。イ・ビョンホンの演技は圧倒的だった。冴えない不気味な男から、群衆ともみくちゃになって闘う勇ましい男だったり。凄みを増している。とはいえ内容が内容だけに応えた。。「おもしろいものをみた!」という充実感と現実の災害を連想してしまうしんどいさ。今観るのが辛い人は時期をずらして鑑賞してもいいかも。間違いなくおもしろい映画だから。

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ボブ

4.0震災MAX

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

興奮

踏んだり蹴ったり。パニックスリラー映画だが、最大に人は追い込まれた時の判断模様を描いた作品。ある意味人間模様のドラマ。こういう絶対あり得ないような災害設定の映画は韓国お得意。今回はいつも並みに凝っているが、ストーリーはそこまでは面白くなかった。(普通には面白いが)
余談、パクソジュンの奥さんが井上真央にみえてしょうがなかった。(笑)

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ノブ様

3.0無秩序であることの恐怖

2024年1月6日
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怖い

ストーリー的には「?」って感じだったが、極限の環境下で統制が取れていない状況が続くと人間は壊れて行くと言うことを痛感。
終盤のBGMに「埴生の宿/Home,Sweet Home」が流れ、自然と歌詞が浮かんだ。深いなあ。

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ちゃ坊主

1.0なんだコレ

2024年1月6日
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ヒドイ映画

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完

4.0

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

6本目。
始まりの画に、今観るにはと思ったし、状況によっては、公開延期になったのかもと。
極端に言えば、現代から原始時代に戻るかの様な流れ、ウォーキングデッドみたいな展開。
国民性なのかなとも思ったけど、生きてく為だから、どっちの意見も分かる。
作品の流れからして、優しさ、希望で終わりたかったのかなあ。
個人的には、もうちょっと手前で終わって欲しかった。

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ひで

4.0人の愚かさとは

2024年1月6日
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人の愚かさを比較的上手く描けてたかと
地震は日本も人事では無いので色々考えた

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シュウ

3.0国民性かな

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

地震というわけでもない、未曾有の災害に襲われ焦土と化した韓国で、唯一倒壊を免れたマンションを巡り、生き残った人たちが「愚か」としか言いようがない争いに躍起になるという話。
何故そうなったか?という背景や経緯には一切触れずに災害後に起こった出来事を追っていく、というスタイル。なんでやねん!的な突込みどころが満載。
災害サバイバルではなく、いかに人が脆く卑しく危うい存在かということを笑いを交えながら炙り出していく感じ。徐々に現実的になる分、それが故にあまり面白みを見出すことができませんでした
笑いも痛みも悲しみもあるけれど、明確な希望はなく消化不良な締めくくりでした。

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ゆか暖房

5.0笑えない寓話

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

韓国の住宅事情をニュースダイジェストのように見せるオープニングから一気に惹き込まれる。
ワクワクしている暇もなくいきなりの、まさかの大災害。壊滅した世界で唯一残ったアパート(マンション)で生き残ってしまった人たちの物語。
あ、これはディザスターフィルムでなく、ディストピアものか、なんとも皮肉なタイトル。

災害によって、詐欺の被害者になって、家族を失って、祭り上げられて、権力を持つことによって、家族を守るため、自分を守るため、普通の人が狂っていく。
自らがこの状況に追い込まれた時、どんな行動をするだろうか、いろいろと考えさせられる。
全編ほとんど瓦礫の中なのに美しい映像(撮影)や、時に笑わせてくる音楽、韓国映画にしては大人しい描写、イ・ビョンホンの熱演。アカデミー賞の韓国代表に選ばれたのも頷ける。

ラストの一言が胸に突き刺さる。

公開を楽しみにしていた作品ですが、能登半島地震と日航機の奇跡の直後ということで、観て楽しめるかどうか躊躇いましたが、「唐山大地震」の時のように公開中止になってしまうといけないので敢えて観に行きました。
タイミングが悪いというか、良いというか、いろいろと考えさせられ、今こそ観ておいてよかった作品だと思います。(観客二人でした)

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大吉

3.0既視感ばかりで、想像を超えてくる驚きがない

2024年1月5日
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発災後、何の救助活動も行われないところを見ると、おそらく、世界の文明は崩壊してしまったのだろう。
ただ、地殻変動によるものと思われる都市の破壊は確かに深刻だが、それだけで、全人類が滅亡してしまうものだろうか?
たった1棟だけ無傷で残ったマンションが聖域化するという流れも、食料や物資が豊富なショッピングセンターのような施設ならいざ知らず、電気も水道も止まっている高層住宅で暮らすのは、かえって不便なのではないだろうか?
おそらく、居住環境による格差や差別を揶揄するための設定なのだろうし、劇中にもそうした描写があるのだが、今ひとつリアリティや説得力が感じられず、なかなか物語に入り込めなかった。
話が進むにつれて、極限状態の中でエゴをむき出しにする人間の醜さや、特権意識に基づいて他者を排斥しようとする人間の愚かさも描かれるが、これまで、数多くのゾンビ映画や「終末」もののSF映画で描かれてきたこと以上のインパクトはなく、特に目新しさも感じられない。
ストーリーにしても、おそらくこうなるんだろうなという予想通りの展開しかなく、しかもモタモタとテンポも悪いので、特に後半は、退屈で飽きてしまった。
話が進むにつれて豹変していくイ・ビョンホンのキャラクターも、それに振り回される夫婦のキャラクターも、どこかありきたりで深みがなく、全体として物足りなさだけが残った。

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tomato

4.5無法地帯での行動や心理が面白い

2024年1月5日
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悲しい

興奮

最近の韓国映画の中では面白い映画だと思います。
大災害によって無法地帯と化した舞台で、特にヨンタク役のイ・ビョンホンの狂気じみた表情や行動が目立っていました。韓国映画らしくバイオレンスや血みどろの場面もけっこうあり、最後の方まで程よいスリルを感じました。
最後の方で少し違和感のある場面がありました。ヨンファ(パク・ボヨン)が汚れた手で白いご飯のおにぎりを持っていたので、サランラップやアルミホイルで包んで持たないとバイ菌でお腹こわしちゃうぞと思いました。
主役2人は美男美女で、見所は多いと思います。

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ゆきとう

3.0リーダーの重要性

2024年1月5日
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公開初日に163席シアターを独占鑑賞。大災害による崩壊を逃れたマンションを舞台に生存者たちの争いを描いたパニックスリラー。
国民性や習慣が異なるため、少し分かり難い部分もあり感情移入は出来ないが、緊急事態でのリーダーの重要性や人間性を試されるのはどの国も同じ共通点でしょうか。

2024-2

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隣組

2.5現実味がないのと人物の心理に共感できない

2024年1月5日
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大地震により街が崩壊して、自分達が住んでいるマンションだけが無傷で残る。そこに住むマンション住民とのトラブルがあったり、外で野宿する人々が盗賊みたいになって襲いかかってきたり、様々な困難を乗り越えて、主人公と悪い奴が死にます。

その後は政府のヘリが救援に来て、希望が見えたところでエンディング・・・ではなくて、
みんなが争って死んで悲しい〜って感じでそのまま終わる。

敵にも味方にも共感できなかった。そもそも政府が何をしているのか?世界はどうなっているのか?を全く謎のままにしているので、現実味がないんですよね。

唯一印象に残った場面が、バリケードが壊されて外の人達がマンションに乗り込んでくるところ。北斗の拳の雑魚キャラみたいに、ヒャッハーって言いながら金属バット持ってやってきます。

演技は上手いみたいですが、自分は演技がよくわからないので低評価。

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ジュンヤ

4.0おっさんビジュのびょん様

2024年1月5日
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今回のびょん様はスタイリッシュなイケメンでないオッサン感丸出しなんでちょっとエンケンさんにも見えてきた(すみません)
作物を作るでなく家畜を飼うでもなくあのままではいずれ食糧は枯渇するでしょうからそうなったらほんとに人を?????あー怖い!あのミンソンの奥様は実は妊娠してて子供を産むとみた!
人類が滅亡の危機に陥ったら下手に生き残りたくないわ〜〜。

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ミケ

2.5これもお国柄?

2024年1月5日
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能登半島地震直後、という最悪の時期に公開となった、韓国製地震映画。
これは映画だし、実際に起こったらこんなことはないと思うが、日本とはあまりに違う描き方だ。生き残るためとはいえ、エゴむき出しのストーリーは見苦しく、ちっとも面白くなかった。
大災害なのに、支援ヘリも飛んでこないのは、どうして?
今田美桜そっくりのパク・ボヨンが可愛い。

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ファランドル

4.5期待してなかったんだけど…

2024年1月5日
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正直さほど期待してなかったんだけど、傑作でした。
冒頭からいきなり天変地異は既に終わっちゃってて、これは災害パニックものじゃないよ、とのメッセージ。
以降、少しずつ過去を紐解きながら、差別や抑圧・特権意識がどう生まれるのかを丁寧に…
その寓意が素晴らしいし、実は現在の移民問題からガザ、関東大震災時の朝鮮人らの虐殺、南京からホロコースト、もっといえば元寇の神風意識まですべてに通じる話…
日本人が特別、と考えたがる阿呆が多いが、それこそが阿呆の証明、ってことがよく分かる…
しかしイ・ビョンホンは素晴らしい。あのキャラクターの背景や祭り上げられてどういう意識の変化があったのかを台詞でなく演技で魅せる!パク・ソジュンはそうした「リーダー」に従って非人道的なことに簡単に踏み込む市民がどういうものかをリアリティをもって描き出す…
愛の不時着などなどに続きまたしても「婦人部長」のキム・ソニョンさんも良かったし、なんとなく井上真央似のパク・ボヨンさんも良かった。
まして特に良かったのがラスト。なんか綺麗な部屋だな、からの… そういうことをする人々はみんな「普通の」人々なんですよ、とこれでもかと…
映画終わってテレビを観たら「能登震災」のニュース。どう考えてもわが国は「あのマンション」の方だな、と…
それも哀しい…

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ぱんちょ