コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価
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パク・ソジュン目当てで観たけれど…
今じゃなかった…。
こんな大災害のパニック映画だとは思わなかった。年始から災害続きの日本で今この映画を直視するのは正直辛い。
イ・ビョンホン様も流石の快演だし、セリフこそ少ないが、パク・ボヨンさんも素晴らしかった。もちろん、お目当てのパク・ソジュン兄も存分にスクリーンで堪能でき十分満足のいくクオリティではあったのだが、内容がやっぱり…
今じゃなかった…。
災害が引き起こすパニック状態は普通の人間を神と崇めたり、悪魔に変えたりするのだな…
能登半島地震の復興を心からお祈りしております。
SWAN SONG
韓国映画では、かつて「TSUNAMI -ツナミ-」という映画が2010年に公開されたが、翌年に衛星放送する際は、結局中止になった。
それから14年。またしても、そういう意味ではタイムリーな映画が生まれてしまった。
まあでもこれだけは言えるが、映画は罪は無い。
寧ろ、このタイミングだからこそ敢えて見るべき一作だと思った。様々な情報が錯綜しているからこそ。
我々の正しい判断が試される。
知る人ぞ知る名作アダルトゲームの「SWAN SONG」を彷彿とさせられる内容だった。
なお、撮影はさすがにグリーンスクリーンは使ったようだが、
舞台のマンションは、5ヶ月かけて同じ規模のマンションをセットで作ったという力の入りぶり。
権力を与えると暴力的になる
壊滅したソウルでのサバイバル生活は他人事とは思えなかった。 いつ災...
象徴という説明
イ・ビョンホンがイイ役作り
災害そのものに対する掘り下げが少ない
藤子FのSFみたいでまあ面白いが
なかなか奇想天外で設定は面白くて引き込まれる。藤子FのSFみたい。ただ漫画で短い藤子Fは不穏な余韻で終わらせられるけど、映画で尺も長いからそれで終わらせるわけにはいかない。中盤あたりからこれはどういう家に落とし込むんだろうかと心配になり進むにつれて最近ありがちな結末つかずに終わりかなあと思えてきた。
イ・ビョンホンがすっかりかっこよくないおじさんになってしまい、若手の俳優さんと世代交代といういいコントラストだった。
面白いけれどそんなに満足度は高くないな。
期待してなかったが、面白かった
今年の劇場公開では見逃した映画を、配信で見ました。
ソウルが大災害に襲われて、全てのヒビルが崩壊しても、たった一つだけ奇跡的に立ってるマンションを舞台にした話でした。
唯一倒壊しなかったマンションに住む冴えない男が、そのマンションの部屋での火事を命がけで消したからリーダーとなり、一緒に消化した軍隊経験のある元公務員がナンバー2の防衛隊長となって、大量に押し寄せてくる難民をマンションに入れない決定をして、サバイバルする話。
日本以外ではずっと世界の政治問題になっている、難民の受け入れがメタファーになってて、困っている人を受け入れるべきなのか、自分たちの暮らしを優先するかの社会問題を暗喩して描いてました。
エンターテイメントとしてスケールも大きく、住民と難民とのアクションもあり、それぞれの人物描写もドラマティックで楽しめるのですが。
実は、社会的なリアリティーでは突っ込みどころがありまして。ソウルで巨大な地殻変動で崩壊した設定なのですが。韓国はこれで相当、ダメージを受けてますが、今の世の中なら、世界各国からの救援物資が届くはずです。話に無いものを求めるのは、良くないかもしれませんが。ソウルではなく世界中が、説明できない地殻変動で滅びたと思えば納得がいきます。
イ・ビョンホンの怪演が素晴らしいのですが、ナンバー2のパク・ソジュンが本当の主人公で。彼が排他的に戦うのと、外部の人も救うべきだと言うパク・ボヨンの妻役との葛藤が深かったです。
最後は、悲劇でも、救いのある終わり方になってました。
映画館で観たかったです。
火事場泥棒
元日の能登半島地震から半年が経ちました。映画どころではない生活が続いていたので、このような作品が公開されたことも知りませんでした。そろそろ落ち着いてきたのでトラウマもなく鑑賞することが出来ましたが、やはり思い出すのは実際に多発していた火事場泥棒。現実には生きるための泥棒なんてそう多くはないことに心が痛みます。
この作品では局地的な災害ではなく、巨大隕石が地球に激突したかのような全世界的なディザスター後の世界。極限状態に置かれた人間のサバイバル本能と醜い争い、コミュニティの排他的団結心が描かれていました。代表と呼ばれるようになったヨンタク(イ・ビョンホン)が祭り上げられ、やがて住民を支配していく様子。まるでゾンビのいない「ウォーキングデッド」みたいな世界観でした。
イ・ビョンホンがカリスマ的なダークヒーローになるのかと思っていたけど、そういったキャラではなく、リーダーなんて誰でもよかったようにも感じ取れました。そして、選ばれたヨンタクが本当に真の住民だったのか?という意外な展開。ストーリー的には帰ってきた隣人少女へウォンがもっと活躍すると思ってたのに違ったなぁ・・・怒濤の反乱とかで誤魔化された印象も残った。
一昔前には韓国のマンションやデパートなんかが手抜き工事で崩壊したニュースが多かったけど、ファングンアパートの周辺はそんなマンションばかりだったのだろうか。一棟だけ崩壊しなかったのは耐震基準に合致していたからなのか?奥能登へは何度も行きましたけど、周囲が全壊した家ばかりなのに一軒だけ無事だった家もあったことを思い出します。マンションという独特な近所づきあいというのも盛り込んであったように思います。また、マンションの住民はみな家族!という言葉にも異様ながら説得力がありました。
全体を通して、戦争の縮図といったイメージが残りました。しかも生存競争という古代の戦争。ミョンファのその後のストーリーも気になる作りとなっていましたが、「金を払わなくていいの?」という台詞が妙に現実的に思えます。あぁ、またウォーキングデッドを見たくなってきたなぁ~
思いの外楽しめる
アンバランスさ
人を人としてあらしめる要素とは何なのか?
大災害で崩壊した世界は「サバイバルファミリー」のようでもあり
ゾンビが出てこない「新感染 ファイナル・エクスプレス」のようでもあって
愛は愛なんだけどもっとモラル的な意味の愛というか。
キリスト教のモチーフが度々でてくることもあり、
そういう人間愛みたいなとこに焦点をもってきた作品だったと思う。
あとやっぱり言わなきゃいけないイ・ビョンホン。
自分で切ったみたいな髪型もそうだけどキャラ造形が素晴らしかった。
なんだけど全体で見たときに存在感が強すぎるし
準主役なのに主人公を完全に喰っちゃってるみたいな。
とても良く出来た作品だっただけに、そのアンバランスさとか
粗さみたいなものが目に付きやすかったのかなと思う。
大災害の中、たった一棟無事だったマンション。なんちゅう無理ある設定...
ユートピアって⁇
韓国ソウル壊滅的な地震?災害が起こります。一棟だけ残ったマンションに住む住人対生き残っている人々とありそうなストーリーだが、なかなか面白い作品でした。
ここまでの災害が起こると人間の本質が出てくるのは当然で、何処にでもいる口だけおばさんが登場する。偶然に、消火活動に参加した男性ヨンタク(イ・ビョンホン)をリーダーにする。自分では責任取りたくないやなーと感じてしまう。マンションの住人以外の人間を排除しようとする。なかなかムカつくババァです。そこに乗っかってくる住人も簡単やなーと感じましたが、自分の居場所を確保したいと思う事は当然だとも思ってしまう。
このマンションをユートピアにする為に、規律を作りカラオケなどで娯楽を与えて人間の心理をコントロールして行く。皆んなが盛り上がっているのが、異様に感じる。
そこで、主人公の夫婦がその対立に翻弄されます。妻のミョンファは、常に冷静で正義感が強い。旦那のミンソンは徐々にヨンタクに
擦り寄りマンションの住人と一致団結して行く。
その一方でヨンタクは、怪しげでストーリーが進むにつれて過去が明らかになり、1人の少女の出現でヨンタクvs ミョンファとなって行く。
サバイバルの中にサスペンスとヒューマンドラマを混ぜた闇鍋的な映画でしたね。
終盤少しの希望が残るラストになっているので、夫婦の絆も少しばかり見せた感じがあり、感動に終わりました。
生き残っていく為には、何が正解か?相手が人間だけにさまざまな考えがあって当然。だからややこしい。ゾンビなら、人間VSゾンビで殺したら解決するが物資の取り合いで止む無く人を殺して行くしか無いとなると、人間の精神は崩壊して行くだろう。
自分ならどう行動するだろうと?
なんか、いろいろ考えさせられる映画でした。
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