劇場公開日 2024年1月5日

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コンクリート・ユートピアのレビュー・感想・評価

全188件中、21~40件目を表示

3.0火事場泥棒

2024年7月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

 元日の能登半島地震から半年が経ちました。映画どころではない生活が続いていたので、このような作品が公開されたことも知りませんでした。そろそろ落ち着いてきたのでトラウマもなく鑑賞することが出来ましたが、やはり思い出すのは実際に多発していた火事場泥棒。現実には生きるための泥棒なんてそう多くはないことに心が痛みます。

 この作品では局地的な災害ではなく、巨大隕石が地球に激突したかのような全世界的なディザスター後の世界。極限状態に置かれた人間のサバイバル本能と醜い争い、コミュニティの排他的団結心が描かれていました。代表と呼ばれるようになったヨンタク(イ・ビョンホン)が祭り上げられ、やがて住民を支配していく様子。まるでゾンビのいない「ウォーキングデッド」みたいな世界観でした。

 イ・ビョンホンがカリスマ的なダークヒーローになるのかと思っていたけど、そういったキャラではなく、リーダーなんて誰でもよかったようにも感じ取れました。そして、選ばれたヨンタクが本当に真の住民だったのか?という意外な展開。ストーリー的には帰ってきた隣人少女へウォンがもっと活躍すると思ってたのに違ったなぁ・・・怒濤の反乱とかで誤魔化された印象も残った。

 一昔前には韓国のマンションやデパートなんかが手抜き工事で崩壊したニュースが多かったけど、ファングンアパートの周辺はそんなマンションばかりだったのだろうか。一棟だけ崩壊しなかったのは耐震基準に合致していたからなのか?奥能登へは何度も行きましたけど、周囲が全壊した家ばかりなのに一軒だけ無事だった家もあったことを思い出します。マンションという独特な近所づきあいというのも盛り込んであったように思います。また、マンションの住民はみな家族!という言葉にも異様ながら説得力がありました。

 全体を通して、戦争の縮図といったイメージが残りました。しかも生存競争という古代の戦争。ミョンファのその後のストーリーも気になる作りとなっていましたが、「金を払わなくていいの?」という台詞が妙に現実的に思えます。あぁ、またウォーキングデッドを見たくなってきたなぁ~

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kossy

3.5思いの外楽しめる

2024年6月29日
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アマプラでオススメに上がってきたので何となく鑑賞。

これ、設定なり、人物描写なり結構大雑把な所ありますけど面白いですよ。

災害時の人間の意思決定だったり、集団心理を巧み描写してますね!

韓国映画的な面白い「オチ」もついています。
イ・ビョンホンは悪役でもカッコいいですね。

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ちはや

3.0アンバランスさ

2024年6月17日
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鑑賞方法:VOD

人を人としてあらしめる要素とは何なのか?
大災害で崩壊した世界は「サバイバルファミリー」のようでもあり
ゾンビが出てこない「新感染 ファイナル・エクスプレス」のようでもあって
愛は愛なんだけどもっとモラル的な意味の愛というか。
キリスト教のモチーフが度々でてくることもあり、
そういう人間愛みたいなとこに焦点をもってきた作品だったと思う。

あとやっぱり言わなきゃいけないイ・ビョンホン。
自分で切ったみたいな髪型もそうだけどキャラ造形が素晴らしかった。
なんだけど全体で見たときに存在感が強すぎるし
準主役なのに主人公を完全に喰っちゃってるみたいな。
とても良く出来た作品だっただけに、そのアンバランスさとか
粗さみたいなものが目に付きやすかったのかなと思う。

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mar

3.0人間も動物

2024年6月15日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

ソウルが天変地異に見舞われ、すべてが崩壊するが、アパート一棟だけが残る。
住民たちはやってくる避難民を入れないことにする。
住民代表(イ・ビョンホン)を決めて民主的に進めているつもりだったが、次第に狂気に取り込まれていく。
人類に希望は見いだせるのか。

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いやよセブン

3.5大災害の中、たった一棟無事だったマンション。なんちゅう無理ある設定...

2024年6月15日
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鑑賞方法:VOD

大災害の中、たった一棟無事だったマンション。なんちゅう無理ある設定(笑)
窮地に立たされた人間たちはどう生きるのか、いろんな人がいて面白い。自分ならどれが近いとか考えてしまう。
ラストはちょっと拍子抜け。

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はむひろみ

3.0群集心理の恐ろしさ…

2024年6月15日
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怖い

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KEI

3.0ユートピアって⁇

2024年6月12日
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怖い

韓国ソウル壊滅的な地震?災害が起こります。一棟だけ残ったマンションに住む住人対生き残っている人々とありそうなストーリーだが、なかなか面白い作品でした。

ここまでの災害が起こると人間の本質が出てくるのは当然で、何処にでもいる口だけおばさんが登場する。偶然に、消火活動に参加した男性ヨンタク(イ・ビョンホン)をリーダーにする。自分では責任取りたくないやなーと感じてしまう。マンションの住人以外の人間を排除しようとする。なかなかムカつくババァです。そこに乗っかってくる住人も簡単やなーと感じましたが、自分の居場所を確保したいと思う事は当然だとも思ってしまう。

このマンションをユートピアにする為に、規律を作りカラオケなどで娯楽を与えて人間の心理をコントロールして行く。皆んなが盛り上がっているのが、異様に感じる。

そこで、主人公の夫婦がその対立に翻弄されます。妻のミョンファは、常に冷静で正義感が強い。旦那のミンソンは徐々にヨンタクに
擦り寄りマンションの住人と一致団結して行く。

その一方でヨンタクは、怪しげでストーリーが進むにつれて過去が明らかになり、1人の少女の出現でヨンタクvs ミョンファとなって行く。

サバイバルの中にサスペンスとヒューマンドラマを混ぜた闇鍋的な映画でしたね。

終盤少しの希望が残るラストになっているので、夫婦の絆も少しばかり見せた感じがあり、感動に終わりました。

生き残っていく為には、何が正解か?相手が人間だけにさまざまな考えがあって当然。だからややこしい。ゾンビなら、人間VSゾンビで殺したら解決するが物資の取り合いで止む無く人を殺して行くしか無いとなると、人間の精神は崩壊して行くだろう。
自分ならどう行動するだろうと?
なんか、いろいろ考えさせられる映画でした。

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アキより

3.0人間の醜い争い

2024年6月11日
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これは人の世の常。
今も昔も、ここで描かれる人間同士の争いは現実世界至る所で起こっている。国家レベルで。

ラストの平和な暮らしも果たして続くのか。
もしかしたら、住民代表が思い描いていた生活の方が幸せだったのかもしれない。そんな事まで考えさせられた。

果たしてヒロインの判断が幸せだったのか?いや、彼女にとっては最悪の結末でもあったかも。

ただ、このテーマは描かれ過ぎている。たとえマンションという奇抜なアイデアでも展開には、もう一捻り欲しかったと思った。

目を見張るのは、やはりイ・ビョンホンの演技。見事でした。

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とら

1.0広域2次避難の重要性

2024年6月10日
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odeonza

5.0本当の

2024年6月8日
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悲しい

怖い

極限状態になった時に果たして、他人にも平等に接することが出来るか…そして、それが出来ないことを間違いと言いきれるのか…そういうことを考えさせられた。

平常時なら他人に迷惑かけず優しく接することが出来ても、極限状態だとやはり家族を一番守りたいと殆んどの人が思うと思う。

困ったとき程助け合うと口で言うのは簡単だけど、実際は難しくなるのが極限状態…その時に本当の姿が現れるとしたら、自分を含め殆んどの人間は善人では無いのかもしれない…

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REpower

3.5倒れなかったアパートとサバイバル

2024年6月7日
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巨大地震のあと、一棟だけ倒壊せずに残ったアパートでおこる危機と道徳の戯画絵巻。非常時の人の醜さに焦点が置かれてエゴが強調された話になっている。

ふつう一線主役級になるとかっこわるい役をやらなくなるものだがビョンホンは泥臭い役でも引き受けてしまう人だと思う。それだけが僕の世界(2018)や私たちのブルース(2022)を見たときもそれを思ったが、本作でも脛に傷を持ち、しっかりとかっこわるさを出していて「役者」だと思った。

他ではモラルがテーマゆえ善良そうな俳優がキャスティングされている。
イテウォンのパクソジュン、「力の強い女」パクボヨン、はちどりのパクジフ。三パクにくわえて韓国映画/ドラマに出てくる中年女性でいちばんよく見るキムソニョンがアパートの婦人会長を演じた。

imdb6.7、RottenTomatoes100%と75%。

トマトメーターが高すぎると思った。
批評家たちが褒めている部分で共有されているのは俳優の演技(とくにビョンホンの)とブラックユーモアとプロダクションデザイン。
人間の本性が露呈する、よくあるディザスタースリラーだとしつつもアンサンブルが上手で(極限状態での人間性を描く)逆転のトライアングル(2023)やハイ・ライズ(2015)や蝿の王(1991)と比較してもいい出来だった──としていた。

個人的にはトマトの批評家のようには感じなくて、映画ゆえの誇大表現は解るにしても「こんなひどいことにはならないでしょ」と思ってしまうところが多かった。

とはいえ災害時の自制心に自信があるわけではなく、家屋や家人を失ったという災害のニュースを目の当たりにするたびに、もしじぶんがそうなったらどうしよう──と考えることがよくある。

日本は地震大国なので映画のような事態がないとは限らない。おそらくそれはこの映画を率直に楽しめなかった理由でもあると思った。

先日ネットフリックスで見たマドンソク主演のBadland Hunters(2024)は本作の続編という位置づけになっているそうだが(どうりでどこかで見たようなアパートだと思ったが)むしろアクションコメディに徹したBadland Huntersのほうが個人的には楽しんだ。

そうは言っても悪くない映画だった。
住人がそれぞれのサイドストーリーを秘匿していること。また、周辺をサルベージしているあいだに人を殺戮してでも食料を奪うのが常態化していったり、非アパート民を匿っていた住人を処罰し、次第に狂信的な全体主義が敷かれていく行程がしっかり描かれていて、有り得るリアリティをもっていた。結局ボヨンの最後の台詞がこの映画を転結していて要するにたとえ普通の人たちであっても悪環境とストレスを与え続けることでどこまでも落ちていく──という話だった。

ただし集団において人の醜さが露呈する──という話ならば「今、私たちの学校は」や「Sweet Home -俺と世界の絶望-」あるいは「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」や「My Name」といったドラマで見られるように韓国のもっとも得意とする修羅場であるゆえに、コンクリートユートピアになんとなく既視感を覚えたのはBadland Huntersを先に見てしまったから──という理由だけではない気がした。

美しさが正しさとイコールになっている韓国映画らしく本作のパクボヨンとパクジフはシンパシーの集約係だった──こともありジフが酷いことになってしまうのは残念だった。

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津次郎

4.0人間のエゴの末路

2024年6月5日
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鑑賞方法:VOD

きっと同じ状況になったら、人はこうなるに違いない…パニックに陥った人間の描写がとてもリアルだった。

イ・ビョンホンは完全に正義100%の善良なリーダーだと観る前は思ってました!そうきたか…

カラオケのシーンが印象的でした🎤

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Yum

4.0楽しめました。

2024年6月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

説明が少なすぎて大きな理屈はわからず。
ただ普通の感覚では理解できたので、楽しめました。

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khapphom

4.0教訓を得られるものだったかな…

2024年5月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

中々の内容だった…
ちょうど1月に起きてる状況と重なるとこもあって色々と考えさせられた。
やっぱり、人は支え合って生きていかないといけないんだなと改めて学ばせてもらった🤔

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やお

3.5死ぬまでを“生きる“→不条理劇

2024年5月23日
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鑑賞方法:VOD

大災害により機能を全て失った世界。
ソウルにただ一つだけのアパートが残った。
外はマイナス26度の寒気で餓死者が山積みしてる状況。
そのアパート・・・
多分10階建くらい。
住民2〜300人。

電気なし(エレベーター使用不可)
水無し、
国家無し(警察・消防・病院)
インターネット無し。
食糧(個々の家の備蓄のみ)

救難が来ないとなると餓死するまで、一ヶ月か?二ヶ月?

この映画はサバイバルして、どう生き抜くか?
という映画では無い。
アパートの外にいる部外者を排斥するために、
リーダーを立てて、少ない食糧を分配して、
いかに規律正しく人間的に最後の日までを過ごすか?

でもアパートの住民はそこをユートピアと錯覚している。
そこは外部と何一つ変わらぬ「ディストピア」なのだ。

死ぬまでを如何に人間的に生きるか?
という映画。

902号室の住民に全財産を騙し取られたヨンタク(イ・ビョンホン)が、
どさくさに紛れて《902号の住民を殺して》
アパートの住民にに“成りすます“
そして一階の火災を大活躍して消し止めた実行力から、
リーダーに祭り上げられる。
ともかく住民は《希望》というものに縋りたかった。
このままでは、
《死ぬ》
それを先延ばししたかった。

残った人間の悪あがき!!

車も使えないから、
川のそばに移動して、住み、
多少は暖かくなるだろうから、
畑を耕し、
鶏を飼い育てて、

なんてのも駄目なのね。
無意味なのね!!
全ては砂塵と化したディストピア。
早く死ねた者が勝利者・・・
なのだという《不条理》

セットとか、荒廃したアパート群、
草木も水も暖気も何も無い、
希望がまったく見えない。
ディストピア感は良く出ていた。

《死を受け入れよう》
(ゾンビのようになって生き延びるより)
このアパートは末期癌の患者ちたちの
“ホスピス”なのだから・・・

それしか思い付かなかった。

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琥珀糖

4.0バベルのアパート

2024年5月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

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近大

2.5取り残された人々の選択は

2024年3月17日
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ムービー好き

4.5地震よりも怖いかもしれない、その後。

2024年3月10日
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こんな普通のマンションが生き残った。地盤が硬かったのか…?
せっかく生き残っても、そのあとの人間社会がエゴ剥き出しになっちゃって、その中で戦わなきゃ、生き延びられない。
人間てこんなんだったったっけ。
たしかに、そんな一面もあるが…

「奪い合えば足らぬ 分け合えば余る」の具体例を見た気がします。

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れい

3.5善悪で片付けられない

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

難しい

2024年映画館鑑賞7作目。

冒頭から、理解不能な地盤隆起と建物の倒壊が波のように襲ってくる。初めて観る映像でしばらくあっけにとられた。

そして不思議と一棟だけ無事だった高層アパートの住民達の過酷なサバイバルの日々が始まる。集団で生き残るには住民の組織化と助け合いが必要(人間の本能)。選ばれた代表は住民からの支持を獲得し、次第に「力」を得ていく。
文明が発達する前の人類のコミュニティ構築の過程もおおよそこんな感じだったのかも、と観ていると、徐々に追い詰めらた住民と代表が狂気に走り始める。

代表ヨンタクは悪人だったのか、ミンソンは間違っていたのか、正しかったのはミョンファか?一見、ミョンファは極限状態でも人間らしさを保つ好人物のように見えるが、その正義感に基づく行動で少女や外部の人間をかくまう男を死に追いやってしまう。

ミョンファの「皆、普通の人たちでした」という台詞と、ヨンタクが死の間際に見つめた家族写真が印象的なシーンだった。

極限状態に陥ったとき、人はどうなるのか、考えさせられる怖い映画である。

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TS

3.0内部のドロドロを期待したらそこは薄かった

2024年2月27日
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真中合歓