PIGGY ピギーのレビュー・感想・評価
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ちょっと説明が欲しい部分がないこともないけど、「リベンジホラー」的要素に一味加えたさじ加減が面白い一作
いじめられっ子がいじめっ子に復讐を果たす、といった「リベンジホラー」的作品はその金字塔の一つである『キャリー』(1979)を始め数多く存在するんだけど、本作は復讐したい相手が連続殺人鬼にさらわれたことで、恨みをひとまず置いて彼女らを救うのか、あるいは見捨てる形で復讐を果たすのか、の選択に悩む、というひねりが加わっています。
展開の先行きの見えなさにハラハラすることはあっても、良心の呵責に苛まれる主人公サラ(ラウラ・ガラン)の葛藤は観客にも十分共感できるものです。一方で、連続殺人犯の行動もサラの描写と並行して描いていくんだけど、こちらについてはあまり行動の背景を明確に描いている訳ではなく、かなりの部分を観客の創造に委ねる形となっています。とはいっても、おおよその察しはついてしまうんだけど。
サラがいじめを受ける原因には家族との関係が大きく関係していることは折々の描写から明らかで、サラの母親役のカルメン・マチは、配役としては脇役のはずなのに、さすがの演技力でその家族が抱える問題に強い説得力を与えていました。
いじめの当事者だけでなく、サラと連続殺人犯、サラと家族といった関係も絡みつつ、しかしカルロタ・ベレダ監督は難解という印象を抱かせず、ホラーとして楽しめる要素をちりばめています。クライマックスの展開、というか状況設定に至って「もー我慢できん!」とばかりにやや暴走気味になってるけど。
脂肪遊戯。
何か惜しい作品だった。ルッキズムにホラー系の作品かと思ったけど違か...
何か惜しい作品だった。ルッキズムにホラー系の作品かと思ったけど違かったし、結局何が言いたいのかが見えなかった。助けるのか助けないのかはっきりして欲しかった。その葛藤が丁寧に書かれてたらそれはそれでいいけど、、
でも日本と違う海外(スペイン)の雰囲気とか態度の違い、おでぶちゃんのもちもちした歩き方とか犬に吠えられてびっくりするところとか可愛かったし面白くはあった、!
おデブちゃん
惜しい
自分ならどうするか
ありそうでなかった映画
🐽展開が面白いわ🐽
想像以上のハラハラ感
青春ルッキズム映画かと思いきや、あら?!わりとサスペンス要素もあるのね!
太ってることでいじめられてたサラ。
誰もいない時間のプールに行くも、いじめられっこに見つけられて網で頭を押さえつけられて溺れさせられたり(一回もぐって遠いとこに泳いで行けばいいのに…)して荷物も持って行かれて、水着で歩いてかえるすがら今度は男子のいじめっ子たちに煽られる。
そりゃこれだけやられれば、頭から血を流して車の中に閉じ込められてるのを見ても「うん、だまっとこ」ってなるわい。
母親の気性の荒さとか子を想う重い気持ちが逆に辛い、ってところもあるけど、スペインってこんな感じなのかもしれないなー。日本人が穏やかで和を大事にしてるだけで。
最後の最後は、とうとう自分でやっちゃった?!?!引き継いだ?!と思ったら、縄を打っただけで友達を助けちゃうあたり、サラの人の良さがでたよねー。
10代設定のサラを37歳が演じてるのもすごい笑
悲しさと優しさ、ぶつけようのない怒り
自分が醜いのか。それを突きつけられたときその相手に助けの手を差し伸べられるのか?
いつもスプラッターやバイオレンスがふんだんに盛り込まれた映画ばかり見ていると感覚が麻痺して「いいぞやったれ!!無視してやれ!」「いけ!トドメをさせ!当然の報いだ!」などと思ってしまうが、やはり良心はあるし人間が人間とせしめているのが慈悲や良心、自制心なのだ。
そういう意味では「ホラー/ドラマ」としてカテゴライズされている本作だが、描写を置いておけばストーリーから感じられるものはドラマが大部分を占めているように思う。
不器用、なだけでは済まされない殺人鬼もやはり人であるゆえに、純真であるがゆえに、行動力が会ったばっかりに…と思ってしまう。
素晴らしい。
面白い
10代に見えなくって...
なんだろうモヤモヤする。
いじめっ子に制裁を!のリベンジホラーに振り切ってるわけではないし、
犯人の肥満体型の人への性的嗜好が特化されているわけでもなし、
あのいじめっ子や、カフェ店員に、あそこまで殺意を抱く背景が見えないし、
私のアンテナの感度が悪かったのか、何を観たのか、良く解らなかったです…。
しかし、なんで自分が生きるか死ぬかで、助けをこう段階でも、あんなに性格悪いねん。
クラウディアも、もう少し良い子かと思いきや、最後に悪い子増し増しだし...。
あと、最初からものすごーく気になったのが、
サラが、どんだけ、がんばっても10代に見えなくって…。
いくら肥った俳優が必要だったとはいえ、10代のパーンとした肌の感じは大切だよなー。
そこが、ずーっと違和感で、余計に集中出来なかったのかも…。
思ってたんとちょい違う
予告から想像した内容とはちょっと違ってた。
復讐譚ではないし、誘拐からイジメっ娘を奪還する過程の逆襲劇でもなかった。
よかった点
・狩りでウサギを仕留めた=銃を扱える。 の伏線をキチンと回収できた。
・最終的に二人乗りの夢が叶った。
悪かった点
・ストーリー的に主人公がデブである必要がない。
(ハリウッドならナード設定だけで描写しただろう。)
・殺人鬼の行動原理が謎。
・もう一人の積極的イジメっ娘も処刑が必要だった。
太っている設定がストーリー上生きたのが、
・イジメられる原因の一つ
・殺人鬼のアジトから脱出できる隙間に体が入らない
の二つだけなのが残念すぎる。
あと、殺人鬼が主人公を気に入った描写がイマイチ薄くて
劇中の行動に至る動機が弱いのが残念。
カタルシス的には、イジメっ娘2も惨殺した方が良かった。
展開が面白い
只のいじめラレッ子ではない
ネタ映画と思いつつ実は結構重要
今年356本目(合計1,006本目/今月(2023年10月度)21本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ この映画はスペイン語映画なので注意しましょう。
周りには「子豚」と呼ばれる、極端に太った子のいじめと、その子の活躍を描く映画です。エクストリーム配信という事情もあるのですが(よく「ネタ」的な映画をチョイスする)、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という明確な内容があるものと思います。
趣旨的にそうした事情でいじめられるシーンと、サラ(この映画の主人公=太っている女の子)の活躍のシーンとにわかれます。アクション映画と解することは可能ですが、いわゆる「誰が犯人でしょう?」という部分もあり、それに触れると一発アウトなので省略します。
エクストリームさん配信というと、何かと「ネタ」的な映画が多いのは経験則ですが、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という点、また、映画ではちらっと出てきますが、サラの家族全員が程度の差こそあれ太っていることから遺伝性のものであることもうかがわれ、「遺伝などで生じる病気をからかわないようにしましょう」という点が強く感じられる点で「エクストリーム配信という事情でネタ映画だろうと思ったら実は人権に配慮されたメッセージが入っている」という点で高評価です。
採点に関しては以下を考慮していますが、どうでもいいのでフルスコア切り上げです。
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(減点0.1/警察の実況見分で「これ以上入ると罰金を取るからな」の部分)
スペインではそうなのかもしれませんが、日本では警察が罰金を取ることはできないので(過料は可能。地方自治法)、ややわかりにくい点はあります。
ただ過料(あやまちりょう)と罰金(刑法総則の適用を受ける)の違いといった語はマニアックな話で、「日本基準でみると行政法に精通している人が混乱しうる」点はありますが、減点幅はこの程度です(減点なしでもいいくらい)。
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