「間違った選択」PIGGY ピギー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
間違った選択
クリックして本文を読む
何だかよくわからない映画。太ってるからといじめられていたサラがプールで“見知らぬ男”を見かけ、帰宅途中にイジメっ子3人組がその見知らぬ男に拉致されている現場に遭遇。見知らぬ男はイジメっ子たちからサラの荷物を取り返し与え、何もせずに去っていく。
無視し続けるか警察に知らせるべきかサラの揺れ動く心理描写が絶妙だった。しかも、殺人犯と思しき見知らぬ男はサラにだけは危害を加えようとしない。ひょっとして肥満嗜好の男?それともイジメが許せない男?実家の肉屋まで押し入ってくるのだから執拗さは半端ない。そして、祭りで浮かれた3人組の男たちにも容赦しない。サラをいじめる奴は皆敵だ!みたいな感じで・・・
一人は既に殺されていたが、拉致現場にはイジメっ子の二人が吊されていた。クラウディアだけは幼い頃仲良しだったために助けようとするものの、そこへ男が現われて「殺せ」と命令する。さすがに自分が殺人を犯すのは嫌だったのか、男にナイフを向けるサラ。この終盤の絶妙な展開はハラハラさせられるけど、クラウが放った言葉に再びイジメっ子への復讐心がメラメラ。男と一緒に逃げるという選択肢もあったんだよな~などと思いつつ、大怪我をしているクラウに対してはロープを撃って切っただけ・・・
ラストでペドロという青年のバイクに乗って帰るところでは、普通は先に残された二人を助けるように伝えるだろうし、小さな復讐を果たしたってところか。サラには見知らぬ男を殺した罪悪感や喪失感でいっぱいだったに違いない。間違った選択を続けてきたサラの未来が心配になってきました。
コメントする