「悪魔 vs 信じる者アベンジャーズ」エクソシスト 信じる者 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔 vs 信じる者アベンジャーズ
73年フリードキン版の母娘がそのままの役名で50年ぶりに出演したという事でオリジナルの正式な続編なのだろう。
少女が悪霊に取り憑かれ神父が祓うという基本的な設定は同じだが、本作は取り憑かれたのは2人の少女で、祓うのはカトリックが拒否した事から馴染みの牧師、両親、ご近所の看護師、ブードゥーのまじない師という団体戦。
何の宗教であっても悪霊(悪魔)は同じということだろうか。
最後は結構残酷で悲しい選択を迫られるが、何となく結末は想像できてしまった。
主人公は12年前のトラウマからか選択する事ができなかったが、もう1人の父親が選択しなかったらどうなっていたのだろうか。
相変わらず悪魔は人の心を試し、弄ぶのが上手い。
主役の父親は日頃からゴミ箱を片付けなかったり、病院まで急がなくてはならないからと交通法規ガン無視で事故スレスレの運転をするなど身勝手な人間で全く応援する気にさせないが、もう1人の父親も決して素晴らしい人間性の持ち主ではないため、どちらにも肩入れする事なく見ることができ、設定の妙を感じさせた。
派手さもなく、刺激も少なく、登場人物にも魅力を感じさせない普通の作品という印象。
オリジナルが良過ぎるとバイアスもあってか続編が評価を超えるのって難しいという典型的な例。
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