「52ヘルツのクジラ"たち"」52ヘルツのクジラたち ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
52ヘルツのクジラ"たち"
⭐︎3・5になったのは、鑑賞状況が最悪だったからだ。
私はいつものG列真ん中。
その後方列の右端おばさんズ、
私の左後ろばあさんズが、まぁ〜うるさいうるさい!ずっと喋ってる。
予告も見たいから静かにしてほしい。
後ろチラ見したり、咳払い2、3回して
"威嚇"してみたものの、全く効果なし
( ̄∇ ̄)
つか、その咳払いが迷惑よねスマセンでしたm(__)m
もう部屋に入ったら静かにしてくれ!
来期の担任が〜とか、グループホームの出し物が〜とか、知らんがな!後にして!
こ〜ゆう繊細な作品を鑑賞する状況として最!悪!でした!
上映中もずっと喋ってた。
ばあさんの副音声付き(°▽°)
ムカついていたからか、ちょっとクレーマーみたいな観方になっちゃった泣
ふぅ。。さてさて、
本作は、本屋大賞では常連の町田そのこ先生の同名小説を映画化した作品ですね。
本屋大賞ノミネート作品は面白い物が多いからよくチェックしています。
最近では
「そして、バトンは渡された」
「流浪の月」「ある男」「正欲」なども映画化しており、見応えありましたね。
「かがみの孤城」
(←アニメ化されたか)
「店長がバカすぎて」「逆ソクラテス」「夜が明ける」も面白い小説でした。
おすすめ♪
本作は。。
映画の尺の都合上、仕方ないのは承知だが、起こる不幸に対しての描写がやや浅かった印象。
どんどん次の場面に移ってしまい、アレもコレも入れなくちゃ感で、忙しい。
そこに至るまでのプロセスをもう少し丁寧に描いて欲しかった。
説得力に欠けていた部分が多かった。
冒頭の工事に来た兄ちゃん(金子君)のあり得ない噂話。
結局ラストのあの皆んなの集まりの中でも、婆ちゃんだって嫌われていたようでもなかったし、これが何に活かされていたシーンだったのかわからなかった。
病院で母(真飛さん)からボコボコにされたキコ(花ちゃん)も、次のシーンではもう街をフラフラ歩いている。
死のうとした所を安吾(志尊君)と美晴(小野ちゃん)に助けられるが。。
あの顔のアザ、心身ボロボロなキコを呑みに誘うか?!
安吾がキコにあそこまでする動機もハテナだ。
村人がイトシの存在を知っているのに無関心。。毒親(七瀬ちゃん。良かったです!)は結局フェードアウト。。
舌にタバコ?!
あり得ない設定過ぎてビックリ仰天!
小説ならば文字を目で追うので、まだ「52」と仮に呼んでいても、頭の中で処理出来るが、実際に「ごじゅ〜に〜」と声に出して呼んでいる所は違和感があった(°▽°)
新名(氷魚君)vsキコ。
彼が何故にあれ程までキコに執着したのか?自分の思い通りになる女を飼いたかったのか?
そして、なぜ背後にまわる?!
「逝くなー!!」ってw ごめん失笑。
(リアル坊ちゃん氷魚君。
ボンボン専務を頑張って演じてはいたが、やや力不足だったか。。)
安吾の選択も。。
トランスジェンダーとしての葛藤もあったのだろう。
しかし、密告の手紙に込めた想いからあの最期には繋がりにくかった。
キコの幸せを願っていた安吾。
キコの第二の人生を生きるきっかけを作った彼が、生きる事を諦める程の葛藤が描ききれていなかった。
さり気なく映したためらい傷や、手が柔らかいの台詞、最初不自然に見えたあごひげなどは、彼の秘密が分かってからは納得。
巧い演出だった。
優しい安吾だからこそ、自分を追い込んでしまったのですかね。辛いね。
そして、どんなに虐げられても子は親を愛していて愛されたいと思っている。
責められる程に自分が悪いからだと考えて直そうとする。
切ない。悲しい。泣ける。
キコが「お母さんに愛してほしかった」と号泣したシーンは辛かった。
イトシ(桑名桃李君)を通して、幼少期の自分を肯定してあげたかったのだろう。
負の連鎖を断ち切って、彼と共に生き直そうとするキコの姿は逞しく見えた。
とは言え無職女に子は任せられません
(°▽°)
安定の花ちゃん。本作でもキコに憑依!同年代の俳優さんの中でも頭1つ2つ抜きん出た演技力で魅せてくれました。
回鍋肉少女だった頃が懐かしいですね♪
多くのメッセージ。
誰にも聞こえる事のない声。
現実社会でも52ヘルツの声をあげている人々が大勢いるんだろうな。。
しかし私達はクジラではない。
声を上げる事が出来ない人を見つけ出してあげたいし、声をあげれば聞こえるし助けになれるかもしれない。
生きる事を諦めないでほしい。
そんな事を考えた。
作り手の伝えたいメッセージが溢れかえっていて、熱い想いを感じ取る事は出来ました。
だけど、個人的に、今回は揚げ足取りな観方になってしまって残念だった。
上映後、席を立つばあさんズ。
お二人共杖を持っておられ、ゆ〜っくり階段を降りる。
「可哀想だったねぇ」と仰っていた。
う、うん。可哀想だったね( ; ; )
そして、鑑賞後、52ヘルツのクジラについて調べていくうちに、どんどん鯨の知識が増えていった私でした。
店長は計算なのか天然なのか、実際にいて欲しいような欲しくないような😁
ソクラテスは最近のお気に入りで、二度読んで娘にも読ませ、世話になってる飲み屋のお嬢さんには文庫をプレゼント(江國香織さんが好きと言ってたのに)。
でも弊害がひとつ。
職場でも、『私はそうは思わない』と言い過ぎて事勿れ主義のベテランから嫌われてます😂
未読でしたら、『成瀬は天下を取りにいく』を是非!たぶんお好みの範疇かと。
こんばんは。
原作小説がGoodでも、原作小説と映画は別物だというのがよく分かる作品でした。
黒澤明監督を筆頭にして、脚本を書ける映画監督が多いです。
映画監督が、原作をどう映画化するかを考えて脚本を書いてくれるのが外れがなくて効率的だと思います。
勿体ない作品でした。
脚本って大事だなって痛感しました。
では、また共感作で。
ー以上ー
コメントありがとうございます。
原作はアンさんがミステリアスで一番感情移入できる登場人物でした。
キコといとし君とアンさんの描写が詳しかったです。
私は出演者の名前を見たとき、アンさんは宮沢氷魚だと思ったんですね。
彼のアンさん、みたかったです。
逆にDV男の彼の役は小説でほとんど記憶にないんですね。
たしかに散漫でみんな詰め込んで羅列しましたみたいな映画でしたね。
なのであまり感動しなかったです。
小説と較べるのは良し悪しですね。
こんばんは。コメントありがとうございました。ちょうどゆきさんにコメントを書いてるとこでした。
そのばあ様方の件、ストレスでしたね~~。
私も今年、スマホ チラ見の方を、関わらないでおこうと思いつつ、耐えられず注意した事が2回あります。
「PERFECT DAYS」「ボーはおそれている」でした。飽きそうだったり長い作品は要注意なのか?
予告の後に上映中の注意の映像が流れますが、あれじゃ生ぬるいわっと思ったりします(^_^;)
肝心のレビューですが、「現実社会でも52ヘルツ~」本当にそうですね。
なかなか周りも気づけない。
毒親については、病院での、先生がいる前でも娘をボコるとか、もう信じられないですね。
「森」に反応していただきありがとうございます(*^^*)
自分とか 座席は少人数の客の時でも真ん中に集まり易い傾向あるから五人しか居ないのに両隣り人居るとかあって 空いていても 最後尾の端とか前が階段で人が絶対に居ない場所で2人しか席が並んで無い場所選びます!
まあど真ん中が最高の環境なんですけどね!
ゆきさん
共感ありがとうございます。
そうですよね、イライラすることよくありますよね。
イオンシネマの本編直前のCM
それまで携帯いじってたり電話に出たりしている女の人が席を蹴られてウンザリした顔するヤツ、いつも自業自得だよって思ってしまいます。
共感ありがとうございます。
アンさんのトコ以外は全体的に薄味だったのですが、所々変な所が出て来ますね。切腹補助が筆頭でしょうが、自殺未遂から居酒屋ヘ、そしてその店には鉄板が! 後に焼肉初めてって言ってませんでした?
迷惑行為は最近、「コットンテール」で遭遇しました。やはり御婦人二人連れで、待ち伏せして一言罵声を浴びせて逃げようと思いましたが・・一言の罵声って難しいですね、考えあぐねて止めました。老害! 死んで下さい! が第一候補でしたが。
今晩は
今作の様な内容で回りが五月蠅いと気になりますね。
以前も書いたかもしれませんが、私は五月蠅い女性達には柔らかく”静かにして下さい。と小声で窘めますし、鼾をかいて寝ているお父さんは(近くの席だった場合)、頭を思いっきり引っ叩きます。(妻には刺されるから止めてくれ!と言われますが、貴重な時間を割いて映画を観る際に、五月蠅いと映画の魅力が半減しますからね。で、今の所刺された事は無いし、逆に周囲の方から上映後に感謝される事が多いです。)
で、今作。「市子」のようなキツイ展開になるのかなあ、と思っていたら、後半は沁みましたね。
性同一性障害に悩むアンさんの苦悩と、キコ(と愛)の苦悩からの周囲に抱かれての再生して行く姿は、彼らの豊饒なる未来を示唆しているようで、私は好きな作品でした。では。返信は不要ですよ。
「愛してほしかった」の後、タイトルに絡ませる「声を聞いてほしかった」に少し冷めました。
杉咲花でなければ成立しないシーンだったと思います(おぃ
上映中、一定以上の音を出したら床が抜けるようにならないですかね。
ゆきさん、その鑑賞状況はご愁傷様でした。気が散ると⭐︎も遠のく。わかります〜
がんばってみた威嚇も52ヘルツだったのね。
そんななか、熱い思いを読みとり
しかし私達はクジラではない。 からの、力強いレビューにじーんとする夜です。
こんばんは。
映画館での迷惑行為を語ると一晩中でもネタは尽きません。
おしゃべり,スマホいじり,スマホ通話(!),おせんべいバリバリ,小ネタにいちいち反応して大袈裟に声出して笑う,イビキ等々。
こういうのにいちいち心を乱されたら負けだ,と私は自分に言い聞かせてます。