劇場公開日 2024年3月1日

「映画化されると知って原作を読みました。物凄く面白くて1日で読破してしまった作品!ほぼ原作通りの映画です。」52ヘルツのクジラたち かねごんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画化されると知って原作を読みました。物凄く面白くて1日で読破してしまった作品!ほぼ原作通りの映画です。

2024年3月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

実母によるネグレクト、家庭内DV、ヤングケアラー等の社会的弱者やトランスジェンダーの心の叫びは同じ悩みを持つ者にしか聞こえない。
52ヘルツという高音域で歌うクジラは少なく、その声は仲間には聞こえない。

人間も同じで弱者の声なき声は同じ悩みを持つ者にしか聞こえない。実母に舌を煙草で焼かれて声を失った少年が、同じ虐待経験を持つ者に心を開いた時に、発する声に涙しました。

主人公の真湖(通称キナコ)、親友の美晴、美晴の同僚でトランスジェンダーの安吾(通称アンコ)、キナコが逃避した大分で出会った少年愛(通称52,本名イトシ)は杉咲花、小野花梨、志尊淳、そして少年役の桑名桃李の演技が秀逸。

ネグレクト、虐待、娘に過剰依存するキナコの鬼母には真飛聖、少年の鬼母は西野七瀬。
腹立つくらいの演技でした。成島監督には「八日目の蟬」でも泣かされた。サスガです。

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