「マッコールさんの旅路の終点」イコライザー THE FINAL うぐいすさんの映画レビュー(感想・評価)
マッコールさんの旅路の終点
CIAエージェントを引退後、たまたま目にした暴漢やたまたま話を聞いた善良な市民を食い物にする悪党達を、頼まれてもいないのに掃除し居所を定めずに暮らしてきたマッコールさん。
私的な仕置きのリスクを承知し、信念を持って続けていても限界が来るのか、今作のマッコールさんは荒んでいる。よりサディスティックにより暴力的に悪を薙ぎ払っていく。前2作にあった、若者を更生させたり成長を手助けするパートも今作にはない。
本作は、仕置人を続けるうちに友を失い、落ち着く場所もないマッコールさんが自身をケアする物語だった。
バイオレンスアクション映画としては今作だけでも楽しめるが、前2作を観た上で本作に臨むと、劇中でマッコールさんが語る言葉やラストに味わいが増すだろう。
なお、マッコールさんの心理を表現するためか、画面が暗いシーンが多いのでスクリーンが明るい劇場で鑑賞することをおすすめします。スクリーンが暗い劇場だと見づらいレベルでした。
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