「派手さは無いが、「ロベルト」の優しさが際立つ良作」イコライザー THE FINAL imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
派手さは無いが、「ロベルト」の優しさが際立つ良作
前作までの時計の演出は、序盤のミッション終了で封印。死をも意識したが、街の人に見守られ、共に生きることを決断。でもそれは許されなかった。映画だから。
「イコライザー」は公式ではどういう意味で解釈しているのだろう?
私は、法では裁けない為に平衡が狂ったものを正す人。あるいはごく短い時間で倒すので自らが銃器そのものということかな。
以下ネタバレあるかも
時計を封印した為その後はカウントダウン的なものはない。街も白が基調の階段が多い街だが、エーゲ海特有の美しさや街並みを利用した何かも無い。クライマックスもサイレントキリングでやっつけるので派手さはほぼ無い。しかし引退を意識しているので、枯れた殺し(そんな言葉が有るのか?)をする「ロベルト」がカッコいい。 「ロベルト」の今を鑑賞する映画。
邦題の 「THE FINAL」。本国をさしおいてなぜ勝手に最後にするのか。デンゼルも年齢的に難しいかもしれないが本作もアクション少なめでも作れた。ロバートの意思を継ぐ者が現れて次回で継承しても良い。英語版wikiでも続編の可能性も否定的ではないと思う。(翻訳変だからよくわからないが)
時計を封印しての行動なので派手さが無いため、正直不満に思う人いるかもしれない。でも今「ロベルト」がする行動が理解できれば、今作の良さも理解できると思う。そのためには前作までのロバートを理解する必要があると思うが。
悪役は薬物金額はともかく、全体的に小粒感は否めない。派手でない良さを語っても派手が欲しいのは事実。やっぱりマイナスポイント。
でも映画の序盤、なぜこの場面から始まったのか。ロバートの目的、そして最後の行動に涙する。
今回のマッコール、笑顔が素敵でしたね。
ウィキから飛んで監督のインタビュー聞いたら、ガッツリ「今作がラスト。マッコールとはお別れ」と言っていてしょんぼり…