劇場公開日 2024年3月29日 PROMOTION

オッペンハイマー : 特集

2024年7月29日更新

今、再び。今年を代表する“洋画興収No.1(7/22現在)”
の話題作がアンコール上映 観たかったが観られなかった
人も、何度も味わった人も全身で体感できる機会を絶対に
逃さず、噛み締めてほしい

画像1

突然だが、あなたの周囲でこんな声を聞いたことはないだろうか。

「『オッペンハイマー』観たかったけど、劇場公開中に映画館へ行けなかった」

クリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」。アカデミー賞7部門受賞、世界で興行収入約10億ドル、そして日本においても2024年上半期の洋画興行収入No.1となる成績を記録した“今年を代表する話題作だ”が、鑑賞できなかった人は少なくない。

画像2

そんななか、8月2日から映画館で「アンコール上映」されることが発表され、映画ファンを中心に「また映画館で体感できる」との声が広がっている。

観逃していた人や、映画館へ行こうと思っていたが行きそびれていた人、そして何度も観たがまだまだ観たい人も、映画館で体感できるこの機会を絶対に逃さないでほしい――。

この記事では、映画「オッペンハイマー」がたどった数奇な運命を振り返っていく。鑑賞の意欲を高め、ご準備いただければ幸いだ。

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック


【予告編】

●軌跡①:2023年、7月。「オッペンハイマー」全米公開。
批評家・メディアから称賛を受け、世界10億ドルに迫る大ヒットに。
画像3

クリストファー・ノーラン監督の新作は、2023年7月17日のニューヨークプレミアを皮切りに同21日、全米公開の時を迎えた。

映画は公開された瞬間に、作り手の手を離れ、観客のものになるとよく言われる。映画「オッペンハイマー」は観客に受け入れられ、鮮烈なスタートを切った。世界で10億ドルに迫る特大のヒット(伝記映画としては歴代1位)となり、批評家やメディアは絶賛に次ぐ絶賛をおくった。その一部を以下に記す。

「並外れた映画体験」(モーニング・ジョー)

「歴史的正確さは驚異的」(ヴァラエティ)

「勇敢で、真剣な志による映画的事件」(THR)

「行き過ぎた科学への痛烈な警告」(USAトゥデイ)

「必見。本当に観に行かなければならない唯一の映画」(ローリング・ストーン)

「21世紀でベストの映画の一つ」(シカゴ・サン・タイムズ)

「一生あなたの記憶に残り続ける至高の傑作」(FOX TV)

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック


●軌跡②:日本では公開がなかなか発表されず…
どのような内容なのか? なぜ公開されないのか? 論争が広がる。
画像4

世界中で話題となる一方、日本ではなかなか公開が決まらなかったことも記憶に新しい。SNSを中心に「なぜ公開されない?」という疑問がわきあがり、鑑賞できる日を待ちわびる期待の声や、その反対の声など、様々な意見が連日にわたってあがり続けていた。

画像5

映画.comでも「オッペンハイマー」の記事を多く掲載したが、そのたびに「日本公開はいつになるのか?」「もはや日本で観ることはかなわないのか?」などの反響がいくつも届いた。さらに、弊社編集長ら数人が台湾まで行って本作を鑑賞し、長文のコラムを執筆したこともあった。

日本公開決定前から、ここまでの話題になり、賛否ふくむ論争が巻き起こる作品は非常に珍しい。

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック


●軌跡③:世界の映画賞で358ノミネート&347受賞
アカデミー賞最多7部門受賞など、世界中の映画賞を席巻。その評価に、さらなる注目が集まる。
画像6

そんな話題作だが、最終的な“評価”はどうなったのか? 広く報道された通り、世界中の映画賞を席巻することとなる。

なかでも最も注目された第96回アカデミー賞では、同年度最多となる13部門にノミネート。作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門を制覇し、同年度の話題を一気にさらった。

画像7

世界の映画賞における総計は、実に347受賞&358ノミネートと、驚異的な戴冠数。辛口批評サイト「Rotten Tomatoes(ロッテントマト)」では批評家スコア93%、オーディエンススコア91%と極めて高い支持を受けた。

また、「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーをはじめ、「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン監督、「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグ監督、「デューン 砂の惑星 PART2」のドゥニ・ビルヌーブ監督ら、世界的クリエイターたちからも絶賛の声が上がっていたことも特筆すべき点だ。

アカデミー賞授賞式でのキリアン・マーフィ
アカデミー賞授賞式でのキリアン・マーフィ

アカデミー賞主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィは、受賞スピーチでこう語った。

「私たちは原爆を作った男についての映画を作りました。良くも悪くも、私たちはみなオッペンハイマーの世界に生きています。この映画をあらゆる場所にいる平和を追求する人々に捧げたい」

紆余曲折を経て、運命の日本公開を迎える――。

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック


●軌跡④:2024年3月29日、日本公開。
上映時間約3時間、題材の重さにもかかわらず、24年上半期の洋画でNo.1に。
画像9

広島と長崎での特別試写会を実施した後、24年3月29日、日本全国で封切り。初日から多くの人々が映画館を訪れ、迫力の映像体験やそのテーマなど、賛否ふくめ様々な感想を活発に語り合い、7月15日時点で興行収入18.4億円に到達。これは2024年上半期の洋画興行収入でNo.1となる成績だ。


画像10

長崎県被爆者手帳友の会・会長の朝長万左男氏は、本作について「核なき世界が遠のきつつある現在の世界の根本問題にもつながる。ここにノーラン監督の政治家の責任を追求する秘めたメッセージが感じられる」と語る。



第96回アカデミー賞・視覚効果賞に輝いた「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督は、クリストファー・ノーラン監督との対談のなかで「パーフェクトに近いスペクタクル」とし、「悪い人間、素晴らしい人間を決めつけていない、その両方が渾然一体となっている」「日本が(『オッペンハイマー』への)返答の映画を作らねばならない」と明かした。


画像11

ノーラン監督とは「インセプション」でタッグを組んだ渡辺謙も、賛辞を惜しまない。「『クリス・ノーラン』僕にとってだけでなく、多くの観客の脳内をかきまわす監督である。今も、この世界を終わらせてしまうかもしれない爆弾を作った男が、細やかに、エキセントリックに描かれていた。彼の幻覚の中にある、被曝の実態を世界はどう見てくれたのか。日本の観客にとっても観ておくべき作品なのだと思った」。

さて、あなたは本作に何を感じるだろうか?

>>「オッペンハイマー」映画.comレビュー記事はこちら

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック


●軌跡⑤:戦後79年の8月、アンコール上映決定。
観たかったけど観られなかった人も、もう一度観たい人も、映画館で体感できるこの機会を逃さないでほしい。
画像12

来る2024年8月2日から、「オッペンハイマー」は再び映画館で上映される。

この機会を、絶対に逃さないでほしい。筆者はすでに2度鑑賞したが、アンコール上映にあわせ、また映画館へ足を運ぶつもりだ。

ぜひとも鑑賞していただき、誰かと語り合ってほしいと、私たち映画.comは切に願う。

>>「オッペンハイマー」解説記事はこちら 映画をより深く理解するための、鑑賞前後のお供としてご活用いただければ幸いだ。

>>8月2日からの「オッペンハイマー」アンコール上映劇場はこちらでチェック

画像13

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

「オッペンハイマー」の作品トップへ